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ワイズロードフジグラン広島店 Y'sRoad hiroshima
2019/07/21 12:11
アルミの「CAAD13」も相当に完成度が高いバイクに仕上がっていましたが
少々マニアックな立ち位置で、これが主流とはいいがたいのも事実。
話題の中心はやはり新型カーボンフレームの「SUPER SIX EVO」でしょう。
第3世代となって、従来のプレーンなフレームデザインとは決別。
まったく新しいバイクに変わってしまったのか。
それとも「キャノンデールの乗り味」は残っているのか。
興味は尽きません!
〇CANNONDALE SuperSix EVO Hi-Mod Disc Dura-Ace Di2
¥1,050,000-+TAX
〇まずは見た目。
試乗車として用意されていたのは、完成車パッケージでの最高峰モデル。
もう良くて当然です。
ですが、デザイン的な「いかにも速いですよアピール」は控えめ。
この抑えた感じはかなりカッコいい。
〇乗ってみての第一印象。
ホイール重量の分か、ゼロ発進はおとなしめ。
その後の入力に対する反応がとにかくシャープで、コチラの処理能力にも
それなりのスピードが求められるような印象です。
〇乗り心地。
ハイモッドカーボンらしく乗り味は全体的に硬め。
カーボンハンドルとピラーで丸めてはいますが、カッチリ・パリパリした
感触は身体にしっかりと伝わってきます。
〇加速性能。
V2時代のディスクブレーキ仕様は、まだリムブレーキがベースという感触が
残っていて、加速の際に若干の硬さやぎこちなさを感じましたが、コレには
そのような違和感は一切ナシ。
踏めば踏んだだけ弾けるような加速を見せてくれますが、どちらかと言えば
キレイに足を回した方がよく進む印象。
〇まとめ
最近のフラッグシップモデルにあるような、脚が無くても乗りこなせそうな
人当たりの良さのようなものはあまりなく、ストイックな「まさにプロ機材」
という印象が強いのは、歴代のS6EVOと同様でした。
で、個人的に気になっていたのが・・・
プロチーム「EFエデュケーション」でも使用されているスタンダードモッド
カーボンを使用した、普通の「SUPER SIX EVO」の方。
(昨日のツールマレー決戦では、エースのウランが遅れてしまいましたね)
〇CANNONDALE SuperSix EVO Carbon Disc Ultegra
¥390,000–+TAX
合う・合わないはありますがフラッグシップモデルは良くて当然。
このあたりのセカンドグレードのデキにメーカー本来の実力が出ると
考えているので、試乗終盤ですが頑張って乗ってみます。
〇まずは見た目。
Hi-Modの45mmに対し、35mmとリムハイトが若干低くなっていること以外
ルックスはほとんど一緒と思えるレベル、
細部を見ればもちろん違いはありますが、パッと見の印象から3倍近い価格差
は感じられません。
〇乗ってみての第一印象。
自分のメインバイク(BMC)がセカンドグレードだということもありますが
とにかく乗りやすく、スッとバイクに馴染むような感触。
入力に対するリターンが自然で、なんというか長年乗った愛車のようです。
〇乗り心地。
これは若干硬めに感じました。
フレームそのものにはそれほどパリパリした硬さを感じないのですが
おそらくアルミハンドルとアルミピラーがその原因かと。
〇加速性能。
キレキレのHi-Modと、静かに進むCAAD13の丁度中間くらいに位置する
丁度いいバランスが与えられている感じです。
踏んだ瞬間に飛び出すようなHi-Modとは違い、一瞬のタメのようなもの
があり、ガンガン踏む派でも回す派でもどちらでも気持ちよく進みます。
数値的にはHi-Modと同等の剛性となっているはずなのですが、横剛性に
若干のしなやかさがあり、ダンシングでバイクを大きく振った際の戻りも
自然でペダリングのリズムが取りやすいのも〇
オマケというには贅沢な新型のホイールセンサー(ガーミン製)も標準装備。
他社のような「単なる」スピードセンサーではなく、その個体の基本情報が
あらかじめ登録されていて、専用のアプリを使えばライド状況のモニターが
できてしまうという優れもの。
センサー付き完成車の購入時には、このアプリのインストールはマストです。
実際に乗ってみたら「EFが乗っている」というのも納得。
エース級はもちろん別かもしれませんが、アシストだったら全然問題なく
これで行けるのでは?と思えるポテンシャルを備えていました。
それだけの高い完成度を見せてくれたスタンダードモッドの「S6EVO」。
雨じゃない日にしっかり乗ってみたい、と思わせる一台でした。