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ワイズロードフジグラン広島店 Y'sRoad hiroshima
2019/09/21 11:28
ワイズロード広島店は、ビアンキ「レパルトコルサストア」です!
というわけで。
リムブレーキ仕様の「OLTRE XR4」は以前試乗したことがあるのですが
実はディスクブレーキ仕様は今回初めて。
ブエルタ総合優勝、エースのログリッチェをはじめユンボ・ヴィスマ勢が
軒並みリムブレーキ仕様で走っているのは・・・
戦略的なものなのか、それともバイクの完成度の問題なのか。
絶好のチャンスなので、チェックしてみたいと思います。
〇BIANCHI OLTRE XR4 DISC (こちらは2019年カラー)
フレームセット ¥538,000-+TAX
〇まずは見た目。
よく見るとヘッドパーツにFSAの新型内装システム「ACR」が使われています。
OLTREの標準ハンドル「METRON」を作っているのは確かにVISION=FSA。
元々これはビアンキとFSAで共同開発したシステムなんだとか。
各種ケーブル類やブレーキホースを内蔵するためにヘッド上側のベアリングを
大径化する必要があるので、採用するにはゼロベースでの再設計が必要。
つまり、リムのXR4とディスクのXR4のヘッド周りのつくりは別物。
それに合わせてフレームの剛性バランスも全部取り直しているんだとか。
ビアンキの物づくり、かなり真面目です。
〇乗ってみての第一印象。
フレーム重量はおよそ1キロ。
フラッグシップモデルから想像するようなヒラヒラ感はなく、ある程度の
重みを感じながらもスムースに走り出します。
いきなりガツン!と来る初心者お断り感がないので、プロのような脚力が
無くても乗りこなせそう、というポジティブな印象を与えてくれます。
〇乗り心地。
荒れた路面だけでなく、大きなギャップにわざと突っ込んだりしましたが
やっぱり「カウンターヴェイル(CV)」の出来はハイレベル。
小さな振動をキャンセルするだけでなく、大きな衝撃時の収束も速いので
とにかく走りが安定しています。
カーボンをしならせるのは簡単にできるけど、その動いているカーボンを
きちんと「止める」ことまでできるのは「CV」くらいのものでしょう。
〇加速性能。
フレームの剛性バランスを変更したと聞いていましたが、加速の際の感覚は
リムブレーキ仕様のXR4と非常によく似ています
出足にちょっと重さを感じるものの、そこからの加速の伸びは秀逸。
硬すぎないBB周り?のおかげか、踏むでも回すでもどちらのペダリングでも
スムースにスピードが伸びてきます。
〇ブレーキ性能。
今回とくに感心したのはここ。
ディスクブレーキと確認してから乗っているはずのに、しばらくの間完っ全に
それを忘れていました。
自分の乗るリムブレーキのバイクの様に、操作に対する反応がとにかく自然。
ブレーキング~減速~リリース~荷重移動~アプローチ~コーナリングという
一連の流れが極めてスムースでギクシャク感もなし。
エンド部分の剛性の高さもコーナリング中にしっかりと感じられて、とにかく
安心して上手く曲がれる印象でした。
フレーム再設計の意味はここにあったのか!と素直に感動。
〇総評
今までに乗ったディスクブレーキロードの中でも1・2を争う完成度の高さ。
なんでユンボ・ヴィスマがレースで使わないのかが分からないくらいです。
やっぱりパンク時のホイール交換のロスが気になるからなのでしょうか。
もともと「OLTRE XR4」が持つ速さ・乗りやすさ・扱いやすさに対しては
個人的にはかなり高評価だったのですが
見事なディスク化でさらなる魅力が加わりました。
問題は・・・50万を大きく超えてくる価格くらいなものですかね。