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ワイズロードフジグラン広島店 Y'sRoad hiroshima
2019/09/24 11:57
OLTRE、SPCIALSSIMA、と個人的に評価の高いカウンターヴェイル機2台。
こうなると「INFINITO CV」の存在が気にならないワケがありません。
ただ、今回の試乗車に合うサイズがない・・・
というわけで、「CV」の弟分にあたる「INFINITO EX」に乗ってみました。
2020年デビューのミドルグレードエンデュランスの走りはいかに。
〇BIANCHI INFINITO EX 105 ¥298,000-+TAX
〇まずは見た目。
ルックスに関しては、正直あまり「CV」とは似ていません。
どちらかと言えば「SPRINT」をベースモデルとして、エンデュランス方面に
仕立て直したような感じ。
大きく逆カーブを描くフロントフォークが、共通といえば共通なくらい。
〇乗ってみての第一印象。
ミドルグレードカーボンなりの重さは感じるものの、出足はスムース。
意外だったのは、想像以上に走りがキビキビしているところ。
各社のフラッグシップに乗ったすぐ後でしたが、ハンドリングにルーズさは
感じられませんでした。
エンデュランス=ロングホイールベース=もっさり感、というネガティブな
イメージはこのバイクには当てはまりません。
これはちょっと期待できるかも。
〇乗り心地。
大きなギャップの収束の速さや、衝撃のピークの角をマイルドにする能力は
さすがにCV機には及びませんが、全体的に乗り心地は良好。
安定感が高く多少振られても姿勢が乱れにくいので、バイク任せに走れます。
BBハイトが低いのか思って聞いてみましたが、特に下げてはいないとのこと。
〇加速性能。
これもちょっと予想外。
硬いカーボンではないので瞬発力はありませんが、適度なトルクでペダルに
力を入れていくと、スルスルと進んでいきます。
純粋なエアロロードではないので、斜め向かい風にちょっと煽られる瞬間が
あったものの、速度の維持もなかなかのレベル。
〇ハンドリング。
路面を捉えるような独特のカタチをした、曲げの大きなフロントフォークの
形状が効いているのか、コーナリングも実にスムース。
この手のモデルで、普通に曲がれるというだけでなく、曲がるのが楽しいと
思えるなんて初めての経験かもしれません。
〇総評
正直そこまで大きな期待はなかったのですが、いい意味で裏切られました。
乗り心地の良さや安定感の高さと引き換えに、それなりにガマンする所も
多かった「エンデュランスバイク」とは一味違います。
ビアンキ側では「グランフォンド用」と位置付けていますが、日本のそれ
ではなく、完全に本場ヨーロッパのものを意識していると感じました。
(一度イタリアのグランフォンドを走ったことがあるのですが、ガチです)
レースレベルで求められるスピード感とハンドリング、悪い路面に対応した
乗り心地の良さと安定感、これらの高い次元での両立。
そんなグランフォンディスタの声を100%カタチにしたような「XE」。
20万円台のカーボンディスクロードと考えると、相当な完成度の高さです。
で・・・これでますます「CV」にも乗ってみたくなりました。