【試乗インプレ】新旧対決!コルナゴの歴史が刻み込まれた至高のバイク「C68」と愛車の「C60」を比較インプレしてみた!
by: 山崎 航世

こんにちは、広島店の山崎です。

先月末に開催致しました試乗会で、イタリアのハンドメイドである「コルナゴ C68」を試乗しましたので、私の愛車であるC60と比較してインプレしていきたいと思います。
あくまでも私個人的な感想であり、お店の意見ではありません。予めご了承下さい。

COLNAGO C68

漕ぎ出しから感じる軽さ

乗った瞬間から感じるのは、圧倒的な軽さ。V4-RSでも強く感じましたが、車体重量云々ではなく軽~く漕いだだけでシュッと加速していく様な感覚でした。その軽さを継続したままあっという間に中速域に。本当に軽く漕いだだけなんですけどねぇ、、。

ベタな言い方をするならば、「踏み込んだ以上に加速する」でしょうか。入力したパワーに対して、バイクから出力される加速力の方が圧倒的に高く、常にイメージよりも先にバイクがあるといった印象です。

レーシーな剛性感

私の脚力ではフレームの真価を発揮出来ていないでしょうが、とてもレーシーで剛性感のある乗り味です。今でこそ前線から退いていますが、1世代前のC64はUAEエミレーツが使用していたレース機材ですから、硬いのも頷けます。

しかし決して乗り心地が悪い訳ではありません。適度に硬いながらも、要所でしっかり振動吸収が働きライドの手助けをしてくれているかのような感覚でした。image

坂道が大得意

C68のポテンシャルを1番感じたのは登坂でした。よく「踏めば踏むほどグングン進む」という言葉を耳にしますが、言い換えるならば踏む脚力が無いと進まないという捉え方も出来ます。ハイエンドなレーシングバイク程乗り手に高度な技術や脚力を必要としますが、C68は誰がどの様に乗っても快適に走れるバイクです。

その恩恵は登坂において大きなアドバンテージとなり、比治山の斜度がキツイ所でも座ったままフットワーク軽く登りきる事が出来ました。

体感できるエアロ性能

空力に関してはV4-RS同様に、バイクが前へ行こうとする力を感じ取れる程高いです。特に下りでは想像以上にバイクが勝手に進んで行き、体重の軽い私でも簡単に加速して行くのを感じました。地に足ついた様な安定感もしっかりある為、下りで高速域に達してもふらつきを感じません。
ヒルクライム好きの私からすれば、登りやすく下りやすいC68は最高のバイクですね。

愛車C60と比較して

私の愛車はC68から見て2世代前の「C60」を縁あって乗っています。当時のフラッグシップではありますが、悲しい事に現行モデルと比べて決して小さくない差を感じました。特に踏み込んだ時の反応速度に大きな差があります。横にしなり半テンポ遅れるC60に対して、C68はほぼゼロに等しい体感のタイムラグで反応してくれます。

(世界一カッコイイ愛車 C60)

(現行モデル C68)

フレーム自体の剛性もですが、ディスクブレーキによる前後スルーアクスル規格が足回りの安定感を大きく左右し、低速域でも安定感を感じずにはいられません。平地巡航においても、例えば100のパワー出力で高速巡行出来るC60に対して、C68はその半分のパワー出力で同じ速度域に達せると感じました。たった2世代の違いですが、元が同じバイクとは到底思えない程のな差があり、技術の差は侮れないと思いました。

伝統的なラグドフレームにも大きな技術進歩があります。C68開発の根底には新技術となる「モジュラーストラクチャー」製法が大きく関わります。カーボンチューブとラグによってフレームを成形するのは同様です。しかしC60に比べてデザインの合理性を絞り、チューブとラグを一体化させた形状を採用しています。これにより少ないパーツ数で必要な剛性が取れるだけでなく、接合部分の空力性能も大きく向上しています。

C68 モジュラーストラクチャー構造イメージ

実際に比較してみると、C60に比べてC68では2つパーツ数が少ない事が分かります。(シートポスト・フォークを除く)
リアステーが分割されるC60と、一体構造になったC68とでは剛性に大きな差が生まれます。結果その差がアタック時の反応速度の違いや横剛性の高さの違いに繋がっていると思います。

C64(上)とC68(下)のフレーム構造イメージ

バラ完・乗せ換え受付中!

V4-RS・C68共に受注生産となる為、納期未定ではありますがご予約も承っております。バラ完・乗せ換えの候補にいかがですか?他と被らない特別な1台が組めますよ~。気になる方はお気軽にご相談下さいませ。ご来店お待ちしております~

 

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