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ワイズロード池袋本館 Y'sRoad Ikebukuro honkan
[英語対応可]
2024/12/14 17:05
いつもご愛読ありがとうございます。
ワイズロード池袋本館の松葉です。
11月15日に開催されたワイズロードスタッフ向けの試乗会のブログになります。
目次
現存する自転車ブランドの中で世界最古のブランドであるビアンキが贈るカーボンロード「SPECIALISSIMA」。従来のヒルクライム向けバイクから一転しエアロオールラウンドモデルへと生まれ変わった。今回は趣向を変えてRCグレードとPROグレードを乗り比べしようと思います。
身長172cmの私は53サイズをチョイス。サドル高も出して違和感のない乗車姿勢が取れた。欲を言えばもう少し前傾姿勢が取りたかったがそこは致し方なし。
ヘッドチューブにクビレがありエアロ形状になっている。他にもトップチューブやダウンチューブにエアロ形状を取り入れている。
個人的にカッコいいと思ったポイントはトップチューブ後方が反っている点。少しフレームデザインが特徴的な点が自分の感性にびびっときた。
フレームの形状自体はグレードでの違いは無いが、PROグレードのみフレームに「CounterVail」という特殊素材をカーボンと一緒に織り込んでいる。このCounterVailは振動除去性能に優れた素材で自転車業界ではこのビアンキしか使用できない。
今回お借りした試乗車は他にコンポーネントやホイール、タイヤなどが違うのでそこを考慮した上でインプレしたいと思う。
車両スペックは共に完成車販売のラインナップと全く同じだった。
最初にSPECIALISSIMA PROから試乗。正直カウンターヴェイルのないRCグレードから試乗したかったが私に合うサイズが出払ってしまったとの事なので致し方ない。持ってみた重量感は十二分に軽く感じる。停止状態からの加速も申し分なく、ヒルクライムでは少し軽めのギア比でケイデンス高めに登っていくと気持ちよく登っていけそうと感じた。そしてカウンターヴェイルの性能は、率直に言うと乗り心地が明らかに違う。こちらのバイクの試乗前に別のカーボンロードバイクを試乗し、そのバイクにはチューブレスタイヤが装着されていた。それと乗り比べると同じ試乗コースなのに手の平への突き上げがかなりマイルドだ。この乗り味は幹線道路の荒れたアスファルト路面やロングライド時の疲労の溜まり具合などを試してみたいと思えるほど。標準で付いてくるホイールも決して悪くは無いが、好みのホイールに変えるだけでより硬くレーシーに、よりエンデュランスへ寄せるなど懐の深さが垣間見えた。これはレースに出たり週末サイクリングなどマルチユースしやすくオススメ。
こちらの車体は当店の別のスタッフもインプレッションしております。よろしければコチラから。
次にトップグレードのSPECIALISSIMA RCを試乗。ゼロスピードからの加速やスピードの乗りなどはSPECCIALISSIMA PROと比べ僅かながら、しかし確実に良くなっている。そして何より感じたのがダンシングのしやすさだ。これは車体重量に直結する部分であるがそれにしても振りが軽い。他ブランドになるが現行GIANTのTCR ADVANCED SLにダンシングの振りの軽さや剛性感が似ていると感じた。乗り心地に関してはカウンターヴェイル搭載しているバイクとと比べると幾分か悪く感じてしまうが試乗車にチューブレスタイヤがアッセンブルされていたので空気圧を下げて運用すればそこまで気ならないと思う。
試乗車にアッセンブルされていたカーボンホイールもダンシングの際にスポークのたわむ感覚もなく扱いやすい。リムハイト33mm、重量も前後ホイール合わせて1,370gと軽量でヒルクライム性能に特化させているように見られるのでリムハイト45mmくらいのホイールに換えるとよりオールラウンドに使えると思う。SPECIALISSIMA RCはヒルクライムレースで表彰台の狙っている方へ贈る究極の一台だと思う。仮に自分が購入するのであれば剛性感だけで見ればRCグレードの方が好みだがカウンターヴェイルの乗り心地も捨て難く、二者択一がとても難しい。
Y’sRoad池袋本館
03-5992-4070