街乗り文化からスポーツ文化へ!!
ワイズロード池袋本館 Y'sRoad Ikebukuro honkan
[英語対応可]
2024/12/15 13:26
こんにちは!ワイズロード池袋本館です。
先日11/16開催されたスポーツバイクバイクデモ、ご来場いただいた方には御礼申し上げます。
前日にはワイズロード社内のみでの試乗会を行わせていただきました。
その試乗会で個人的に気になっていた車体の紹介&試乗レポートになります。
試乗車体情報
フレーム: 500 SERIES OCLV CARBON
フォーク:MADONE GEN 8 FULL CARBON
コンポーネント:Shimano R7120 105
ホイール:Bontrager Paradigm SL
タイヤ:Bontrager R1 Hard-case Lite 28C
カラー:Matte Deep Smoke
サイズM サドル高730mm
参考販売価格:¥449,000(税込)
2003年に初めて世に出た「MADONE」そこからモデルチェンジを繰り返し通算で第八世代となるのが今回の「MADONE」
TREKのオンロード向けモデルは軽量モデルの「EMONDA」エアロモデルの「MADONE」エンデュランスモデルの「DOMANE」といわば三本の柱としてラインナップがありましたが、このMADONE GEN8 の発表に伴いEMONDA SLR/SL グレードとMADONE GEN7が統合されました。
そうしてオールインワンとなり“軽量エアロオールラウンドバイク”として誕生したのが第八世代MADONEです。
発表からしばらく経っているモデルになるのでご存じの方も多いと思いますが
前作、MADONE GEN7からの主な変更点は
・UDH化
・前作と同等の空力性能を維持した上での軽量化
・専用のエアロボトル&エアロボトルケージのリリース
といったところです。
UDH化についてはSRAMの提唱した規格で、モデル毎に異なる形状のディレイラーハンガーが統一されて単一の規格になりました。修理時の部品調達が従来より簡素になったのが得られる恩恵です。
もう一つUDH化で得られたのがフルマウントタイプのリアディレイラーという選択肢です。こちらに関してはまだまだこれからといった情勢なので多くは語りませんが…
軽量化についてもSLRグレードでの話ですが新素材の900 SERIES OCLV CARBONのおかげで300g軽量化されました。
ボトル回りも専用に設計されたものでエアロ効果がより発揮されるようになります。
ベースとなるフレームはSL/SLRの2グレードに分けられ、さらにそれぞれからコンポーネント違いでのラインナップ形態になります。
SLグレードとSLRグレードと異なる点はカーボンのグレードとコンポーネントの対応幅です。
まずカーボンのグレードについては、OCLV CARBONが900シリーズか500シリーズかの違いです。
ベースとして500シリーズのカーボンがあり、TREKのロードモデルのSLグレードに標準採用されているシリーズです。
そこを軸に考えていただき、そこから強度・剛性を同等に保ち軽量化をしたのが900シリーズのカーボンです。
コンポーネント対応幅についてはSLグレードは機械式/電動式に対応していますが、SLRグレードは電動式のみの対応となります。
今回試乗したのはSLグレードとなるため機械式コンポのR7120 105がアッセンブルされています。
もちろん、後々コンポーネントのアップグレードでDi2化というのも可能です。
結論から言えば、「TREKの最先端のテクノロジーをお手頃な値段で感じられる非常に素敵な一台」という評論になります。
ここからは順番にインプレッションしていくと
まず最初に感じたのが「コレ、本当にセカンドグレードのフレーム?」ということ。
もちろんネガティブなイメージではなく予想を超えたパフォーマンスをしてくれたことに対して上記の感想になります。
先ほど、SLRとSLグレードでカーボンの材質が異なると述べました。もちろん重量こそ違いますが、空力面等はハイエンドモデルと同等になっています。それだけSLとSLRの差が埋まってきたという証明でもあります。
他にもISO FLOWが想像以上に仕事をしていたということ。
空気抵抗に対して整流効果がある他にも快適性の向上という効果があります。
フレームの形状から分かるようにシートチューブとシートステーを直接繋げるのではなく一度トップチューブを経由して接続するのでサドルへのメーカーも謳っている「垂直方向へのしなやかさ」がかなりあります。
レースマシンは快適性が乏しいというのが数年前は定石でしたが、今ではメーカー各社の技術の蓄積とワイドリム&ワイドタイヤ、チューブレス化に伴う低圧運用ができるようになったのも快適性と走行性能の両立が出来るようになったので、走行性能と快適性はトレードオフというのは既に過去の話です。
乗っていて気になったのが足回り。
調べてみたらホイールは前後セットで1,800g近くあり、タイヤも1本360gという中々なヘビー級。
もし交換するのであれば、個人の好みも混ざりますがTREKのためにあるといってもいい「Bontrager Aeolus シリーズ」を推薦します。
タイヤもホイールと同時に運用することを前提に開発されたAeolus TLRを。
軽量エアロオールラウンドバイクということもあり、リムハイト次第で様々なシチュエーションに対応できるポテンシャルも持ち合わせていると感じています私の中でのイメージならヒルクライムメインであれば~35mm、オールラウンドに乗るなら50mm前後、直線が多いなら60~mmがいいのではないでしょうか?
もちろん、予算・やりたいこと・好きなデザイン(ブランド)の三つのバランスが取れたホイールを選んでいただくことが大切と考えているので上記の型にはまる必要もないと思います。
①サイズ決め
一つ目がサイズの決め方が従来のロードバイクとは大きく異なるという点。
私個人の話になりますが身長が173cm、股下は840mmあるので身長ベースで選ぶならMサイズ、股下ベースで選ぶならMLサイズという結果になります。しかし、トップ長で見るとMサイズは545mm、MLサイズは557mmとなることやヘッドチューブ長にポジション等の全体の整合性を踏まえたうえで自分の中ではMサイズだろうと落ち着きました。
汎用のシートポストと比較して独特なシートの固定&調節になります
↓↓↓
幸い、シートマストのショート/ロングの選択肢はあることや、シートマストの内部パーツを組み替えれば思っている以上の調節幅はあるので乗る方の身長/股下等の身体情報とサイズを照らし合わせれば大きくサイズを外してしまう事もないと思われます。
②コックピット周りの自由度
二つ目がハンドル周りが自由度に乏しいことです。これは昨今のケーブルフル内装バイクに言えることですが従来とバイクと比較してコックピット周りをカスタマイズする際にクランプ径が合えばいいのではなく、内装規格に適合したステム&ハンドルを選択しなければならないという制約が第一に課せられることに起因しています。
なぜそこまで気にしているのか?という背景には私個人が扱いやすいと感じている好みハンドル幅が360mm(C-C)ということにあり、この360mmは今でこそラインナップが増えてきましたが未だに380mmが最小幅ということも珍しくないからです。
特にその360mm幅は女性の方にも愛用している方は意外と多く、380mmだと広すぎて乗りにくいというお声もいただいています・
幸いBontragerより350/380mmという幅のハンドルがラインナップにあるのでこの仕様にライダーがマッチすれば問題はなさそうです…
もちろんメーカーは首を縦に振らないかもしれませんが、DedaやFSAなどのアダプターを使用して汎用規格にしてセットアップというのもゆくゆくは可能でしょう。(2024年12月時点でトップカバーのアダプターがないので現実的ではありませんが)
総括としてはデザインも唯一無二でかっこよく、最新の技術が用いられた申し分のない性能を有したオールインワンのカーボンロード!どなたにも扱いやすくおススメできる一台なのが「MADONE SL GEN8」です。
池袋本館ではご紹介したMADONE SL5に105 Di2仕様のMADONE SL6を展示中!
サイズ・カラーも比べることが出来るのでご相談ください
ご不明な点がございましたら
ワイズロード池袋本館(03-5992-4070)までどうぞ!