日本最大級のスポーツサイクル専門店!お客様に合わせてスタイル提案!
2017/09/21 21:41
毎年9月第2日曜日に開催される「ヒルクライム大台ケ原」。
奈良県の吉野と三重県の熊野にまたがる標高1695mの山を文字通り駆け上がる、全国でもトップクラスの難易度を誇る関西を代表するヒルクライムレースです。
エントリーするのは今年で4回目(?)、前回の記事はコチラ。
前日のお昼間に大阪を出発。
会場となる奈良県吉野郡上北山村までは車で約3時間。
手短かに受付を済ませて余裕があればコースを試走しようと思っていたのですが、到着までに思ったよりも時間がかかり試走は断念。
折角なので運転で固まった足をほぐすついでにコースの周辺を散策。
会場となる上北山村は豊かな自然に囲まれた小さな村でどこを歩いていてもマイナスイオンたっぷり。
綺麗な川や美しい緑の木々が疲れた心と体を癒してくれ、自転車以外にも温泉や登山に川釣り、バイクツーリングでも有名です。
今回は低コストで行くために宿はとらず車中泊を選択。
近くのコンビニ(とはいっても車で40分程かかりますが)で夕食と翌日の朝食、寝られなかった時用にお酒を1本だけ購入。
近くの有名な温泉で運転の疲れを癒します。
夜7時ごろからに一時雨がパラついていたのですがそこまで激しくはならず、翌日のコースコンディションには影響なさそうな程度で、寝る頃には止んでいました。
駐車場は山奥なので非常に暗く、雨の後という事もあって星が綺麗に見えました。
翌朝。
4時に起床。
夜はなかなか寝付けず、座席の寝心地もあまりよくなかった為寝たような寝ていないような状態。
一息ついた後、とりあえず朝食を食べました。
朝食はたしか餡子の入ったドーナツとおやつに買っておいた黒糖棒だったような。
寝ぼけていたのであまりちゃんとは覚えていません。
5時半ごろに準備が整い、会場に向けて出発。
6時にヒルクライム後下山用の荷物預かりの受付が終了してしまうのですが、かなりギリギリの到着になってしまいました。
9月上旬とはいえ、頂上は気温15℃を下回りますので冬用のジャケットやウィンドブレーカーは必須アイテム。
あとはカメラ、財布、スマホ、補給食などをバッグに詰めて預け、残った時間でコースの下見と軽いウォーミングアップに向かいます。
7時。
いよいよスタート時間が迫ってきました。
まず初めに脚に自信のある選手がエントリーするチャンピオンクラスがスタートします。
その後、MTBクラス、レディースクラス、と2分間隔で順にスタートしていき、7時8分頃ついに僕の順番が回ってきました。
今回は同時にスタートするグループの中でも比較的前方からのスタート。
合図と同時に100名近い選手がスタートを切りました。
ヒルクライム大台ケ原は前半9kmが平坦路から緩い登り、その後5kmが平均勾配10%越えの激坂区間、最後の13kmはややの上り基調のアップダウン区間となってゴールへ向かいます。
前半区間は特に皆さん体力満タンですので毎回非常にハイペースな展開で、完走狙いならマイペースを刻むのが一番いいのですが、タイムを狙うのであれば速い先頭グループからここで離されないようにする必要があります。
先頭付近からスタート出来たおかげで大して脚を使わず集団10位以内をキープ。
(スタートグループの中での10位なので前には先にスタートした選手がたくさんいてます。)
速度は35~40km/h程度で進行しますが集団内の為パワーは平均200W程度。
10分が経過する頃、激坂区間に向けて徐々に勾配がキツくなりはじめ、そこまで一緒だった集団も分解してしまいました。
そしていよいよ突入する激坂区間。
今回フロントインナーギアはバロックギアの36T 90度 ±2Tを使用、リアスプロケットは11-28Tで挑んだのですがどうやら早くもギアが足りない・・・。
ギアは早くもインナーローになり、ケイデンスは70~80回転程度まで低下。
今回グリコパワープロダクションの「エキストラオキシアップ」と「オキシドライブ」をレース数日前(オキシドライブは2週間前)から服用していたおかげか、呼吸は本当に楽で心拍は平均170bpmくらいでしたが苦しくは感じませんでした。
なのでもう少しケイデンスを上げる余裕はあるように思ったんですが、なかなかペースは上がらず。
ギア構成についてと、高ケイデンスで上る練習は来年に向けての課題です。
その後もコツコツ、淡々と踏み続け、平坦区間で先行していた選手を数名パス。
そこそこ余力を残したまま激坂区間をクリアしました。
激坂区間のみの通過タイムは35分20秒、ロード男子578位中61位と上位10%入りはならず。
ここからアップダウン区間に突入しますが、基本は上り基調。
平坦で踏みすぎると上りで使う脚がなくなってしまいますのでやや抑え気味で。
走っている最中はまったく意識出来てませんでしたが、後から振り返ればパワーはL4、LT(乳酸閾値)あたりに収まっていました。
今回のレースの為に投入したタイヤ、ホイールがここでも威力を発揮。
もっとも大きい下りでは最高速61.6km/hを記録、直後のコーナーでもブレーキなしで突入することが出来ました。
その後も前から落ちてきた選手や、追走で追いついてきた選手と合流したりちぎれたりしながら余力を絞り出しゴールまで残り数百メートルの目印が見えてきました。
ゴール直前。
アンカーの自転車に乗った年齢的に大先輩であろう選手と並びラストスプリント。
周りで応援してくれている地元の方たちからはその大先輩に向けて「負けるな、追い越せ!」といった声援が飛んでいましたが僕も負けられません。
残った力を絞り出し、大先輩を引き離すことに成功。
ゴールタイムは手元のガーミンで1時間20分6秒。
去年が1時間22分でしたのでベストタイム更新は達成することが出来ました!
正直今回は20分切りを目標にしていたのであと一歩届かず、100%満足のいく結果ではありませんでしたがほぼそれに近い記録を残せましたのでひとまず良しとします。
残る目標はあと二つ。
このゴールした段階ではその二つを達成したかどうかは他の人の結果待ちなので、そのことはひとまず忘れて山頂で振る舞われたそうめんとドリンクをいただきました。
その前にヒルクライム大台ケ原もう一つの難関、下りがあります。
今日上ってきた激坂区間を下らないといけません。
毎年この下りでは転倒や、ボトルや荷物を落としたり、ブレーキの熱でパンクしたりいろいろと起きます。
自分も今回カーボンホイールですので熱でホイールを痛めないよう気を使いました。
ですが景色は本当に最高で、奈良県吉野の山奥のひと際高い山ですので周りの山は全部自分たちよりも下に見えます。
下山中には晴れ間も見えだし、本当に最高のサイクリング日和でした。
特に問題なくスタート地点まで到着。
表彰式までまだ1時間ほどあったので、再び温泉で今日かいた汗を流します。
レース中はほとんど風がなく、例年と比べると気温も高い方でしたので上っている最中はインナーキャップから滴るほどの汗をかいておりベタベタです。
風呂からあがればいよいよ表彰式。
表彰台の横には速報で各部門表彰圏内の上位 6名までのタイムが貼り出されます。
僕が今年エントリーしていたのは高校生~25歳のクラス。
実はヒルクライム大台ケ原はこのクラスのエントリー人数が少なく、他のクラスと比べてもタイムはそこまで高くありません。
昨年2016年の第6位は1時間20分39秒と、もし去年僕が今年と同じタイムを出せていれば表彰台に乗れていたのです!
そう、今年の目標は1時間20分切りと6位入賞が目標でした。
タイム的に20分を切ることはできませんでしたので、半分期待、半分諦めてリザルトを確認。
結果、クラス9位。
表彰台にはあと1分届かず。
残念。
来年は26歳になりますのでもう一つ上のクラスになります。
もう一つ上の26~35歳クラスだとこちら。
表彰台に乗ろうと思うとさらにあと4分タイムを縮める必要があるそうです。
しかもこのクラスの1位の方は数多くのヒルクライムレースで優勝経験もあるお方。
1人だけタイムがずば抜けています・・・。
年齢も今年34歳となっていますので来年は同じクラスで走ることになるようです。
(チャンピオンクラスで走ってくださればもう少しチャンスはありそうですが・・・。)
まあ、とにかくやるしかありません!
来年はさらに4分短縮で1時間16分台を目指します!
最後にあと一つ。
昨年も勝手に目標にさせて頂いておりました、イナーメ信濃山形の金子広美選手に勝つこと。
今年も目標にさせて頂いておりました。
気になる今年のタイムは1時間22分ジャスト。
なんとついに今回勝利することが出来ました!
昨年の彼女のタイムは1時間20分23秒でしたのでこちらにも勝利。
女性とはいえども、数多くのレースで優勝している選手に勝てたというのは素直に嬉しいです。
ぜひ来年もまた挑戦させて頂きます。
ということで、目標達成率33%(1/3)という結果に終わりました今回のヒルクライム大台ケ原。
来年はさらに高くなった壁に挑戦することになりますが、また来年のブログではカッコよく台の上にのぼった姿をお見せできるよう頑張りたいと思いますのでもし店頭やサンデーライドでお会いした際にはお声がけ頂ければと思います。
ヒルクライムのコツや機材のインプレなど気になることがあれば何でもご相談ください。
以上、長文・駄文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
盛山 新太郎
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