【SHIMANO】PD-R7000再入荷のおしらせと、ペダルについて少々…。
by: 京都店

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京都店古谷です。

シマノのビンディングペダルの中で、探されている方が多いのが105グレードのPD-R7000。

新型コロナウイルスの影響もあってしばらく欠品していたのですが、先日再入荷いたしました。

SHIMANO PD-R7000

¥12,357+税

ややもすれば「何が違うの？」と思われてしまいがちなペダル周り。

特に現行のシマノのSPD-SLペダルは、トップエンドからボトムまでかなり似通ったデザインでありながら価格には大きな開きがあり、違いが分かりにくいのももっともです。

例えばこの二つ。左側がエントリーモデルのPD-RS500、右側が先程の105グレードのPD-R7000となのですが、プレートの配置が酷似していることもあり、ロゴを抜きにすればパッと見では相当に似ています。そして前者の価格は¥5262+税と、なんと後者の半額以下。じゃあこれでいいじゃん、となってしまうのも仕方ないのかもしれません。しかし、PD-R7000やそれ以上のモデルもグループセットのネームバリューで価格を釣り上げているわけではないのです(当然ですが)。

今回は主に先の2モデルを俎上に乗せ、詳しく見ていきます。

まず、デザイン以外で最もわかりやすい違いは重量でしょう。ペア重量のメーカー公称値が、PD-RS500の320gに対し、PD-R7000が265g。片側同士を持って分かるくらいの違いはあります。

シャフト部もPD-R7000は複雑な肉抜きがしてありますね。

重量差の起因ですが、最も大きいところにボディの素材が異なることがあります。

複合樹脂で形成されるPD-RS500に対し、PD-R7000はカーボンが含まれたコンポジット製となっています。

ボディの素材による差異について重量を挙げましたが、場合によってはそれよりも重要と言っても過言ではないところにボディの厚みが挙げられます。カーボンコンポジットの方が剛性を確保したまま、より軽く薄く作れるんですね。

先程と同じく左がPD-RS500、右がPD-R7000です。厚みの違いがお分かり頂けるかと思います。

ペダルの厚みですが、主にスタックハイトに関係してきます。ペダルで言うところのスタックハイトとはペダル軸からシューズのソール底面までの高さで、シマノだと一貫して上位グレードほど低くなっています。

スタックハイトが低い方がサドル高が下がるため、相対的にハンドルが高くなり、落差を付けづらくなるなどのデメリットもありますが、バイク・ライダーを含めた全体としての重心が低くなり、走行が安定するというのが定説となっています。また、足とペダルが近くなるため、踏んだ時のダイレクト感の点でも優れ、ペダリング効率も上がると言われています。ちなみに、地面への足付きも良くなるので、初心者の方も嬉しいかもしれません。

PD-RS500との比較はこれくらいにして、お次は上位グレードとも比べてみましょう。

と言ってはみたものの、1グレード上位のULTEGRA PD-R8000は、価格は¥16,078+と、価格差が少ないこともあり実はPD-RS500比ほど大きい違いはありません。

ボディの素材は同じカーボンコンポジットで、シャフトの構造も基本的には同一。しかし、シューズ接触部のステンレスプレートが中央に追加され、重量は248gと更に軽く、ボディは更に薄くなっており、従ってスタックハイトは低く、ロードクリアランスは増加しています。

数値としては僅かですが、色々なところに手が加わっているので意外とおトクかもしれませんね。

そして最上位のDURA-ACE PD-R9100。こちらは¥25,746+税と、頭一つ抜けて高価です。

見た目は踏面のステンレスプレートの配置が同一のULTEGRA PD-R8000とよく似ていますが、他グレードのSPD-SLペダルとはシャフト部の構造が根本的に異なっています。ULTEGRA以下では軸受けとなるベアリングが中心に集約されているのですが、こちらのPD-R9100ではシャフト先端と根本に配置されており、また下位にあるスチール製のスリーブも廃されているため、大幅なボディの薄型化に成功しています。

重量もペア228gと、シマノで最も軽量。この内容を考えると実は一番割安かも…？

105 PD-R7000の記事なのについ書きすぎてしまいました…(汗)

京都店では多くのスタッフがシマノのSPD-SLを使っておりますので、ペダル選びに迷われたらお気軽にお声掛けください。もちろんLOOK、TIMEなど他メーカーユーザーも在籍しております！

ご来店お待ちしております。