完成車&サイクルウェア京都エリアNo,1品揃えのお店!
2022/12/11 21:47
どうも京都店 吉野です。
クランクとフレームを繋ぐBB(ボトムブラケット)はだいたい2年で寿命を迎えるとされています。
じゃあ交換しようと思い立った時にぶち当たるのが規格の多さ。
汎用のものを使っているメーカーもあれば独自規格を使っているメーカーがあったり、車種によって独自規格と汎用を分けていたりと非常に厄介です。
ほんと、統一してほしい。
目次
まずは、BBと一言で言っても規格はさまざまですので
大まかに分けていきましょう。
プレスフィットと呼ばれ、シマノがホローテック2用の新規格として開発したBBで名前の通り、専用の工具を使ってフレームに圧入するタイプ。サイズは主に2種類で圧入部分の外径が41㎜と42㎜のものです。大抵のロードバイクは41㎜ですが、一部のMTBでは42㎜が採用されていることがあるようです。
では主な種類をご紹介しましょう。
取り付け幅68(73)㎜×内径42㎜×軸幅30㎜
キャノンデールの独自規格でFSA規格の自社製クランクSiを使えるようになっています。
後述するPF30とは内径が違うので互換はありません。ベアリングをフレームに直接圧入することで軽量ですがベアリングが剥き出しなので止水性はあまり良くないようで錆びやすい、異音がしやすいと言われています。アダプターさえ購入すればシマノのホローテック2クランクやBB386用クランクなども使用可能です。
適合車種例
CAAD13、シナプス2
取り付け幅68(73)㎜×内径46㎜×軸幅30㎜
内径46㎜でより大型でBB30がベアリングをフレームに直接圧入していたのに対しPF30は従来のBBと同じように圧入することで若干の重量増と引き換えに異音問題を解決しましたBB30の改良版です。互換はないので注意が必要です。こちらは対応するBBに交換することでホローテック2クランクや386クランクを使用可能です。
適合車種例
システムシックス、スーパーシックス
取り付け幅86.5㎜×内径41㎜×軸幅24㎜
汎用性の高い規格で多くのメーカーで採用されています。
SM-BB92-41BやSM-BB72-41B、BB-RS500-PB、SM-BB91-41Bなどシマノから発売されているBB86だけでグレード違いで4種類くらいあるので非常にややこしい。
BB30、PF30用のクランクは軸長が短いので取り付けることができません。
取り付け幅86.5㎜×内径46㎜×軸幅30㎜
BB86をFSA規格の軸幅に対応できるように作られたのがBB386。
PF30のシェル幅を86.5㎜にしたもの程度に思ってもらえれば大丈夫です。剛性が高く、ベアリングを傷めにくいようになっています。適合する386用のクランクはFSAから発売されています。
取り付け幅90.5(95.5)㎜×内径37㎜×軸幅24㎜
トレックの独自規格です。気持ち程度のダストカバーはありますが水にはあまり強くなく、定期的にメンテナンスしないとゴリゴリ感がでてしまいます。
トレック純正品のほかにBBBやTOKENなどからも発売されています。
(京都店ではトレックの作業は承れません)
通常ねじ山は右に回すと締まるものですが、右ワンが逆ネジで左に回すと締まります。取り付け幅は68㎜で最も普及している規格です。圧入タイプと比べるとメンテナンス性に優れており、ネジ山を傷めない限りは何度でも脱着可能です。
主な種類は
取り付け幅68㎜×内径34.8㎜×軸幅24㎜
フレームにBB用のタップ(ネジ山)が切ってあるものでノンドライブ側は正ネジ、ドライブ側のBBは逆ネジとなっています。これはペダリングでゆるまないようにするためでネジで止めることで圧入するよりも剛性が高くなります。ホローテック2にも対応可能です。
取り付け幅70㎜×内径36㎜×軸径24㎜
現在ではピナレロがメインで採用している規格でこちらもBSA同様にネジタイプですが若干シェル幅が長く、ドライブ側もノンドライブ側も正ネジです。ということはペダリングでゆるんでくる可能性があります。
内径が違うのでJISにITAを取り付けることもできませんし逆も不可能です。
ごく一部のみご紹介しましたがそれでもこれだけ規格があります。
規格を間違えない。というのは当然ですが圧入タイプは角度が悪いとフレームを破損させてしまいます。
自信がない方はお店に依頼するのがおすすめです。