ここまでヒドイのは見たことが無い!熟成を重ねたMAVIC ID360をピカピカにしてみました。
by: 土佐

みなさん、こんにちは!

 

ワイズロード京都店ピナレロ専任スタッフの土佐です。

 

梅雨が明け関西では猛暑日が続いております。私も昨年熱中症でノックアウトを食らっているので今年は暑さ対策はバッチリ!

くれぐれもサイクリングする際は熱中症にはお気を付けください!

 

今回は梅雨真っ盛り、雨が降る中、ガンガン練習とサイクリングイベントに参加したスタッフのホイールをメンテナンスの依頼が要りましたの作業致しました。

ここまで放置するのはかなり危険です(きつめに注意しておきました。笑)

MAVICのホイールに採用しているID360のメンテナンスのご紹介です。

※ここまで錆がひどいと交換をおすすめいたします。

 

こりに凝り固まったフリーハブ

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普段であれば簡単にID360は簡単にフリーボディーとハブ本体の取り外しは可能ですがこのスタッフのID360は固着がひどく取り外しにかなり苦労しました。

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では恐る恐る内部を見ていきましょう。

 

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連日の雨の影響で完全にグリスが抜け、錆がひどくなっています。

数日の雨、風であれば定期的にメンテナンスしていればここまでなりませんが長年メンテナンスしてなっかことが一目瞭然ですね!

 

普段のメンテナンスはここまでバラしてクリーニングをした後にグリスアップで終わるのですが、ここまでひどいと完全に分解しないといけませんね💦

 

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4番を分解するとフリーボディーを完全にリフレッシュすることができます。

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ここからの作業は自己責任にてお願いします。

千枚通しを使い慎重に取り外ししていきます。

ここのパーツを変形させると交換が必要になります。

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ギアを抑えているパーツが取れたら下のギアの部分も簡単に外すことができます。

かなり黒くなっていますね、、、

 

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外したパーツを洗浄していきます。

樹脂パーツも含まれているので私はFINISH LINE エコテック Bチェーン ディグリーザーでパーツにダメージの少ないケミカルで洗浄してます。筆などを使用することでベアリング内部にケミカルが侵入するのも防げます。

 

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しっかりと乾燥と脱脂をしていよいよ組みつけに入ります。

この時にギアの消耗などもチェックしておきます。ギアが消耗しているとトルクがかかった時に空回りしてしまいます。

逆に最近ペダルを踏んだ時に空回りするときがある方はここが原因の一つかもしれません。

 

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組付ける際にMAVIC専用グリスを外した各パーツに塗布してきます。

ギアに関しては全体はもちろんですが歯がかみ合う面を重点的にグリスを塗ります。

 

 

 

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後は戻すだけで完了です。

ここまでするのに一苦労でした。

みなさまはここまでひどくなる前にメンテナンスをしてください!!

 

 

悪い状態の例

・内部のグリスが少なくなっている・カラカラに乾いている等の状態:潤滑剤の充填が必要

・ハブ内部に砂や塵などの不純物が多く溜まっている場合:内部クリーニング&潤滑剤の充填が必要

・ハブ内部に錆がみられる場合:内部金属の錆のクリーニング/重度の錆の場合はパーツ交換

 

 

MAVICのID360の正常な時はラチェット音が静かで重低音が印象的です。

逆にグリスが少なかったりメンテナンスが必要な場合はかなり甲高い音がします。

※約1,000kmで一度ハブ内部のグリスの消耗や水分、誇りなどの侵入が無いかなどチェックを推奨しております。

 

全然メンテナンスしていないID360でもメンテナンスさせていただきます!

是非お気軽にワイズロード京都店までお問い合わせください!