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クライマーがクリテに参加した結果→新しい競技が誕生!?
by: 関

みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。

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今回は久しぶりに参加したクリテリウムの内容を紹介します。

 

クリテリウムとは

クリテリウムはサーキットなど周回コースで行うロードレースです。

一斉にスタートして、既定の距離を走って最初にゴールした人が勝ちというシンプルな競技で、ヒルクライムと違い周回コースなので見ていて楽しいレースでもあります。

 

クリテリウムでは高速でレースが進行し、コーナリングや集団走行のテクニックや戦術も要求されるみどころの多いレースでもあります。

 

 

今回参加のレース

今回は岡山で開催される「RING OF FASTER」に参加します。

小規模のイベントで、参加費が割安、当日エントリーのみというとても参加しやすいイベントです。 

 

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コースはコチラ。

一周約800m、約1分10~20秒/週

シンプルな楕円コースで、コーナーは結構きつめ。

コーナーからの立ち上がり後すぐにゴールがあります。

 

競技時間はカテゴリー(以下C)ごとに分かれており、

C-3 7min+3Lap

C-2 25min+3Lap

C-1 50min+3Lap

となっています。

 

さらに特別ルールとしてスプリント賞が用意されており、10分に一度の周回で一位通過するとポイントを獲得することができます。

 

 

岡山へ!

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四国ではクリテやエンデューロってほとんどないですよね、、、

受付は12:30からですが、余裕をもって7時に出発。

渋滞もなく全て順調に進んでしまい、10時には会場についてしまいました、、、

 

 

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12:00まで時間をつぶしていざ受付!

今回はC2にエントリー。

 

クリテリウムは10年以上ぶりで、いい思い出もないのでC3が妥当かと思ったのですが、C3の競技時間が約10分と非常に短いので約30分のC2に挑戦。

マイナーなイベントで事前情報が何もないのでどんなレベルなのかドキドキです。

 

 

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レースにオススメの補給食はアミノサウルス!

含まれている各種成分量が多いので、レースやロングライドなど気合を入れたいときにオススメ!!

 

 

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今回は今個人的に研究しているテーピングを足首に施しています。

可動域が制限されてフォームが乱れにくい効果が期待できます。

 

 

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エアロシューズカバーも装備!

履くだけで一苦労ですが、、、

 

 

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受付を済ませたら試走。

路面の状態や距離感を確かめます。

 

この日はバックストレートでかなりの向かい風、間違いなくレースに影響があります。

特にコーナリングは車体を倒す角度やライン、踏み始める位置やギア比など入念に確認。

神山くんに鍛えてもらったのを参考に作戦を立てます。

 

長距離型の自分が短距離型の神山くんや他のスプリンターに勝つには、後半までできるだけ力を温存して、ラスト半周のバックストレートで向かい風の中ロングスプリントをして先頭でコーナー突入、逃げ切り、、

このシナリオしか可能性はないでしょう。

 

神山くんとパワーを比較すると短距離ほど自分が不利、距離が延びるほど自分が有利になります。

バックストレート後半やコーナーに入ってからでは神山くんやスプリンターたちには勝てません。

 

 

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また、クリテリウムでは神山くんの使うスピードプレイのペダルが圧倒的に有利!

ペダルが小さい分車体を傾けても地面に当たりにくいので、コーナー通過後誰よりも早くペダリングを再開できるので、立ち上がりの速さが違います。

 

 

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この写真を見ると、先頭の自分はペダルが擦らないように左足を上にして止めているのに対し、神山くんはペダリングが可能。

コーナリング中でも加速できる事は圧倒的有利です。

 

 

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C3のレースを観戦したら、いよいよ我々のレースが始まります!

 

 

レース

*ご自由に…とのことなので公式の写真も拝借します。撮影ありがとうございます!

 

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 今回は15名の出走。多いのか少ないのかわかりませんが、筋肉質な選手が多く不安、、

神山くんは意味深な笑みを浮かべています、、、

 

 

スタート!

 

最初の数周は様子見と思っていたら、スタートと同時にすさまじい加速で逃げが出ます!

 

みるみる集団から抜け出したのは、、

 

 

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神山!!

 

 

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自分は集団中ほどで待機。

 

 

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神山くんは序盤の数周、2人または単独で逃げ続けます。

 

いきなりのアタックに集団はかなりのペースで追いかけました。

 

 

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先頭交代の流れで、途中、半周引きましたが、基本的には集団内で温存、、

というか前に出るパワーはありません。

 

 

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コーナリングではかなり車体を倒すので、ペダルを擦ってしまうことも、、

チューブラータイヤなので思い切って車体を傾ける事ができます。

 

 

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さすがの神山くんも相当しんどそう、、

生ぬるい展開にはしないという気迫の集団クラッシャー!

 

ロードレースであるような、敵チームにアタックをかけまくって疲弊させるような作戦ではなく、自爆覚悟で弱者をふるいにかける走りです。

そしてクライマータイプの自分には効果抜群だったりします、、、

 

 

そんな神山くんも集団の力には抗えず、中盤に差し掛かる前に吸収されます。

集団に合流するかと思ったらそのまま遅れ始めます。

気迫の走りだったトは言え、ホントに自爆覚悟で仕掛けてくるとは、、

レース前に、「ゴールは狙いませんよ」といっていたのは本気だったのか!

 

 

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そのまま周回差が付きコースアウト。

走りながら見ていた自分は混乱。え、神山いなくなったんだが!

 

 

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中盤に入ると結構しんどくなってきます。

ホームストレートは追い風なので多少休めますが、コーナーを通過すると強烈な向かい風!

 

平坦のレースではパワーウエイトレシオよりも絶対的なFTPや最大パワーが物を言います。

(言い訳にすらなりませんが)自分のような軽量クライマータイプは、登坂や長時間の運動は得意ですが、瞬間的なパワーはありません。

写真を見ての通り、周りの選手は一回りも体格がいいのは明白!コーナーからの立ち上がりが猛烈で、ついていくだけでも自分にとっては相当のパワーを消費してしまいます。

その結果、だんだんと発揮できる最大パワーが下がるとともに心拍はガンガンになります。

 

 

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神山くんとの特訓の成果もあり、コーナーを最短距離で抜けるなど自分の体力とテクニックを最大限活用してついていきます。

 

その間、数人が脱落し、メイン集団は2つになったり、合流したり。

競技時間が20分に近づくと集団全体も疲れたか、僅かにペースダウン。再び一つにまとまります。

これで立て直せると思った矢先、2回目のスプリントポイント周回が発生!

スプリントポイントは主催者が10分おきくらいにランダムで発生させますが、集団のたれを察知したなら鬼ですが盛り上げ方をわかっていますね。

 

これにより集団前方は一気にペースアップ!

このペースについていくことは困難と判断し、ペースアップせずに見送ります。

 

ここで2つの誤算。

1つは、自分の後ろや、自分と同じくらいへばっている人がいると思ったら、全員スプリントし始めたこと。

2つ目は、スプリント周回が終わったらみんなペースを落ち着けると思ったら、ほとんどペースが落ちなかったこと。

 

まずい!

これによって単独で遅れ始めてしまいます。

 

最初はコーナーで追いつくぐらいの距離だったのが周回を重ねるうちにコーナー半分、コーナー1つ分、とどんどん広がってしまいます、、

ただでさえハイペースの集団に向かい風で追いつくことは事実上不可能!できるなら置いていかれていない!!

 

ヤバいヤバイ、、

ここまで来て周回差でリタイヤは嫌だ!

せめて完走したい!!

 

 

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周回差が半周くらいになったところで25分が経過し、ラスト3周!

あと2周追いつかれなければ完走できる!!

 

こうなったらもう別競技です。

1対集団で逃げ切ったら勝ち。

 

もう体力は残っていませんがとにかく踏むしかない!

 

 

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もうヘロヘロ、、

あと一周!

 

 

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勝った!!!

まあ、最下位ですが周回差なしで完走できたのでそれは自分にとっては勝ちなのです。

 

 

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15名中完走9名 9位でした。

 

 

 

レースを終えて

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お疲れさま~

去年のヒルクライムから山ハーフ、ケイリン、シクロと連戦して最後はクリテリウム。

結果は散々でしたが、とても楽しめました!

 

今回は青木不参加ですが、我々の夜練チームメンバーは脚質が全く違うので、毎回勉強になる事ばかり!

特に今回のクリテリウムは普段出ない種目で、コーナリングが重要。

ヒルクライムやロングライドではコーナリングを突き詰めることはないのでとてもいい経験になりました。

 

主催者さんも参加しやすく楽しいイベントをありがとうございました。

 

 

反省会

毎度おなじみ反省会。今回は不慣れな競技であるとともに結果が結果だけに反省ポイントはたくさんあるはず。

 

・体力不足

クリテ(特に今回のコース)で勝敗を分けるのは単純なFTPや最大パワー

体重は二の次でとにかくパワーが物を言います。

さらに、パワーを出せば心拍も高いままです。

短期間で劇的にFTPを上げることは難しいですが、最近はコーナリングや短距離走の練習ばかりでVO2MAXを鍛えるような高強度有酸素運動をできていなかったのでそこは大きな反省点。

去年くらい練習していれば最後までついていけていたかもしれません。

 

 クリテリウムでは少なくとも最終周回までメイン集団にいないと勝負になりません。

逆に、集団内に残れる体力があれば勝負や駆け引きができるので面白さが出てくると思います。

集団のレベルが高い場合、一発目立って終わるか、ビリでも完走を目指すかはお好みで、、、

 

 

・機材

自分は弱い人間なので、負けると機材のせいにしたくなってしまいます。

なのでいいわけできないくらいいい機材を使いたいと思っている点もあります。

 

 

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TREK MADONE7は最高のバイクで、購入した10年前は間違いなく空力のアドバンテージがありました。

しかし、ここ10年間バイクのエアロ化は著しく、軽量モデルの現行EMONDAでもMADONE7と同等以上のエアロ性能があり、10年前太いと思った50mmのホイールも今では標準。前輪の35mmに至っては低い部類。

 

 

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2014MADONE(右)と2024MADONE(左)

今回の結果は120%自分のパワー不足ですが、、最新のMADONEが欲しくてたまらない今日この頃。

 

 

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ストレージの追加などでさらなるエアロ化ができないか模索中….

 

 

 

・データ確認

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パワーと心拍の分布。

集団内では常に踏んでいるわけではないので、パワーゾーン1や2の時間もありますが、集団内でも想定以上に踏まされた印象。

石鎚ヒルクライムの平坦区間とはレベルが段違いです。

特に逃げたりしたわけでもないのにゾーン7の分量が多く感じます。ゾーン7の大きなパワーは長時間使えるものではないので、疲れて当然。レースのレベルに対してパワー不足が顕著に出ています。

 

パワーで見ると休める区間1/3以上あるように見えますが、40秒に一度コーナーからの加速が必要なので、心拍は常にMAX状態。

インターバルトレーニングでバテにくい心拍を作らないといけませんね。

 

 

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パワーの推移。

序盤から毎週回600W以上のパワーを連発しているのでかなりしんどかったです。

やはり自分に対してレースのレベルが高すぎた!

半分くらいまではペースを維持できていますが問題はその後なので、克服するにはインターバルトレーニングを30分繰り返すしかないでしょう。相当キツイトレーニングになりそう、、、

逆に、序盤は足を休める箇所もそこそこありますが、後半は最大パワーは出ていない分、一人で追いかけなければいけないので、直線部分は集団内より踏んでいます。これはこれできつかった。

 

最低限集団から脱落しない体力さえつければ、集団内ゴールはそこまで難しくないでしょう。

 

 

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各周回のデータ。

コーナーを含めても40km/h近い速度で進んでいるので、バイクやウエアの空力が重要になります。

最高速度は48km/hで、毎周回45km/h近くまで出ています。

全体を通しても平均パワーはFTPくらい出ているので、コンデションが悪いわけではないようです。

 

ちなみに脚質によってどれくらい向き不向きがあるかというと、、

 

▼下のA.B.Cの3選手がいたとします。

  A C
体重 60kg 80kg
FTP 240 280
PWR 4 3.5

 Aは体重が軽くパワーウエイトレシオ(体重の割にをれだけ踏めるか)(PWR)が高いクライマータイプ

Bはパワーウエイトレシオは高くないもののFTPや最大パワーが高いスプリンタータイプ(体重が重い方が最大パワーも高い傾向にある)

 

ヒルクライムで勝負した場合、重力との戦いなのでパワーウエイトレシオが高いAが有利

平坦短距離で勝負した場合、FTPや最大パワーの絶対値が高いBの方が有利

 

このように体格が違うと競技種目によって得意不得意があるよ!という説明(いいわけ)でした。

脚質はパワーメーターを使うことでバッチリわかるし、

パワーメーターを活用すれば自分の弱点を克服することもできます!

面白いですね!!

 

 

 

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