日本最大級のスポーツサイクル専門店!クロスバイクに特化した専門館!
ワイズロード名古屋クロスバイク館 Y'sRoad nagoya-crossbikekan
[英語対応可]
2021/12/24 19:57
こんにちは!名古屋クロスバイク館 鈴井です。
▲ CORRATEC SHAPE CHUBBY マットコスモ ワイズロード別注カラー
※写真の色合いが紫に見えますが、黒いフレームです。
¥86,900 (税込)
最近、上の写真のような、妙にタイヤの太いクロスバイクを見かけませんか?
もしかしたらマウンテンバイクの一種だと思われているかもしれません。
こちらはWTBというメーカーが提唱するロードプラスというコンセプトのタイヤです。
本日は、「ロードプラスって何なんだ??」というお話をしていきます。
目次
27.5インチという規格がマウンテンバイクには存在します。
「27.5インチホイールに47mm幅タイヤを履かせたら700x28Cとおおよそ外径が一緒」
「だったらタイヤが太い方が乗り心地いいね!」
……ということで実際に履かせて出来上がったものです。
タイヤが太いと乗り心地がいい、というのは直感的にお分かりいただけると思います。
これはタイヤ内部のチューブに空気が入る容積が大きいことによるメリットです。
一般車 (ママチャリ) なら空気は1か月に1回入れれば十分ですが、700x28Cのような細めのタイヤはチューブの容積が小さく、圧力が下がるペースが一般車よりも早くなってしまいます。
ロードプラスは一般車タイヤよりもさらに容積の大きなタイヤがついていますので、やはり1か月に1回の空気入れでも十分です。
段差に乗り上げるときの衝撃で発生しやすい「リム打ちパンク」のリスクも激減します!
どうしてもタイヤが太いとマウンテンバイクを連想し、「重い」「遅い」というイメージが先行してしまいがちかもしれません。
道なき道を往くマウンテンバイクのためのタイヤと異なり、ロードプラスタイヤは舗装路や砂利道(グラベル)を走ることを前提に作られたタイヤです。
SHAPE CHUBBYに装着されているWTB Horizonにはマウンテンバイクのようにごつごつとした突起がありません。舗装路での快走性に優れるセミスリックになっています。
実際乗ってみると、とても心地よく転がってくれます。
でも、「一般車よりも太いタイヤがついているんだからママチャリより転がりが鈍くなるのでは?」と思われるかもしれません。
タイヤは常に地面に触れる部分がつぶれていて、つぶれる場所を移しながら地面に触れ続けています。
この変形によって費やされるエネルギーがバイクを減速させようとする力を「転がり抵抗」といいます。
平らな道であっても漕ぐのをやめると自転車はどんどん減速していきますが、転がり抵抗はその原因の1つです。
転がり抵抗の大きさはタイヤの外径、太さ、材質のしなやかさ、空気圧など様々な要因により変化しますが、太さ以外を同じ条件にした場合、太い方が転がり抵抗が小さくなることが知られています(シュワルベ本国サイト (英語))。
※「パスカルの法則により圧力が同じなら接地面積が同じ」「接地面積と外径が同じなら太い方が接地面が回転方向に短くなる」「転がり抵抗係数は接地面の回転方向の長さに比例する」といったいくつかの事実から説明できます。
ロードプラスタイヤは一般車と近しい空気圧で運用できる設定 (最大 3 bar = 45 psi) になっていますので、一般車と比較しても乗り心地も良く転がりもいいと、いいことしかありません。
また、「それだけ太いタイヤは重いのではないか?」という疑問についても、軽量化を考慮せずに作られる26インチや27インチの一般車タイヤとほぼ同等の重量になります。
したがって、ロードプラスのような極太タイヤは「ママチャリから乗り換えたい」というスポーツバイク初心者の皆様にこそオススメなんです!
経験上、初めてのスポーツバイクをとして700x28C前後のタイヤを装着するクロスバイクをお選びいただいたオーナー様は、しばらく乗ってみた結果、
「更なる速さを求めてロードバイクへの乗り換えを検討される方」
と、
「乗り心地の悪さや乗車中の身体の痛みに悩まされる方」
とに分かれていく印象があります。
スポーツバイクはそもそもスポーツ用品ですから、段階を追ってハードなスポーツへと挑戦していくのが適切だと思います。
少なからぬ皆様にとって、700x28C前後というタイヤの細さが鬼門になっているのではないでしょうか。
▲ SHAPE CHUBBYの油圧ディスクブレーキシステム
ここでよい情報です。
SHAPE CHUBBYのようにディスクブレーキを装備している場合、後からホイールやタイヤを交換して700x28Cにすることは可能です。
ロードプラスのような極太タイヤが装着されている場合、基本的にはディスクブレーキがセットですね。
上手く運用すれば、気分で履き替えることも可能でしょう。
逆に、もともと700x28Cの装備されている自転車をロードプラスにするのは基本的には不可能です。
このようにロードプラス装着車は、1台でいろんな楽しみ方ができますし、将来的にステップアップとしてロードバイクを手に入れたとしても、気楽に乗れるバイクとしてお手元に残しておくと重宝するかもしれません。
ということで、ロードプラス装着車が気になってしまったら、
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2021年12月24日 鈴井
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