Mt.富士ヒルクライムの下山対策2024年版!あると良いものをピックアップしました。
by: 尾林

Zwiftのヒルクライムポータルで富士ヒルにチャレンジできるようになって嬉しい名古屋ウェア館の尾林です。
サブスクはお小遣いから出しているため値上げは辛いところですが、走れるコースも続々と増えていますし、バーチャルとはいえ富士ヒルを体験できるなら、仕方が無いと思える値上げだと思っております。
さて、子供が生まれてからサイクルイベントから遠ざかっておりますが、御嶽山ヒルクライムや乗鞍ヒルクライム、富士スカイラインヒルクライムといった、標高2,000m級(獲得標高ではない)のイベントに参加してきてますので、今回はその経験を活かして、6月2日に開催予定の「富士の国やまなし」 第20回Mt.富士ヒルクライムでの下山時の装備についてあると良かったものとかをさらっとご紹介していきたいと思います。

 

ヒルクライムイベントの下山

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この画像は富士スカイライン(南側ルート)ですので、今回の大会で走るスバルラインとはルートが違いますが、標高はほぼ同じなので対策としては共通すると思います。
さて、まずはオススメのアイテム紹介の前に、ヒルクライム大会での下山のポイントというか注意点をお伝えいたします。

①下山用の荷物預かりがあるイベントは、必ず活用すること!
ヒルクライムにおいては軽量化がとても重要な要素になってまいりますが、登れば登るほど気温が低くなり、標高差100m毎に約-0.6℃とも言われています。なので、富士スバルラインの5合目ともなれば約2,300m(画像はスカイラインなので標高が違います)にもなりますので、地上よりも約14℃も低くなる計算になります。
さらに!風が吹くと体感温度も下がります。風速1m毎に約-1.0℃と言われておりますので、天候が悪いとホントに真冬装備が必要になってきます!
そうすると、かなりの大荷物となりますので、それを背負って登るのはかなりの苦行となります。
特に、この富士ヒルクライムはタイムを目指す方も多いでしょうから、軽量化の観点からも預かってもらえるなら預けてしまうのが吉です!
あと、自分で背負おうとすると、ついつい荷物を減らしがちになりますので、慣れてない初心者の方は持って行き過ぎたってぐらい十分な用意をしておいた方が凍えることもなく、下山時の安全にもつながりますので、是非ご活用くださいませ。

②ゴール後の待機時間に備える
ヒルクライムイベントって登って終わりじゃないんですよ。
グループで参加した方は、速く登った場合は他の人を待たなければいけませんし、登った後に感想を言い合ったりと談笑の時間が結構あります。
一人の場合でも、せっかくの富士山5合目ですし記念撮影をしたり景色を楽しんだりしたいですし、下山もグループを分けての順番待ちになることが多いですので、ある程度気温の低い環境でも待っていられるぐらいの防寒具が必要です。
なので、『ウインドブレーカーがあればなんとかなりますか?』といった質問を受けることが度々ございますが、私は全く推奨いたしません!!命にもかかわることなので、ホントに準備は万端にしていって下さいませ。

③集団下山はとにかく寒い
ヒルクライムイベントの下山は事故防止の観点から、集団下山が基本です。今回の富士ヒルでも当然のごとく実施されます。
しかし、これが慣れていないと困ってしまうことが多いです。
まず、集団行動のためブレーキを多用してゆっくり下るため、身体を動かすことがほとんど無いので体温が上がりません。
そのうえ、ゆっくりと言ってもそれなりに速度は出ますので風がとても冷たい!それこそ風速1m毎に約-1.0℃とお伝えしているように、きちんとした防寒対策をしていないと本気で凍えてしまいます。
ちなみに、時速を3.6で割ると風速に換算できますので、時速36kmで下るのであれば風速10mとなり、体感が約-10℃となる・・・
標高的にも10℃ほど低下してるので、合わせて-20℃となった場合、その日の平野部が気温25℃だったとしても、体感気温が5℃となって凍えます(汗)
凍えると集中力が失われていき、ブレーキ操作や集団走行時の周囲への注意が散漫になってとても危険な状態になってしまします。
さらに、富士山ともなれば下山には45分ぐらいはかかりますので、『ちょっと耐えればいい』という感覚では済まされないぐらいの長時間を寒さに耐えることになります。
なので、自分の身の安全のためにも周りのためにも甘く見ないでいただきたい・・・

以上のことから、私の経験からの必要アイテムをピックアップしていきたいと思います。

 

下山にあると良いものたち

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一番最初に用意すべきはバックパックです。
当たり前の話しですが、どれだけ装備を整えてもそれらを持っていく手段が無ければ無意味ですからね。
特に、手荷物預かりは一つというのが通例なので、ちゃんとまとめれる容量の物が大事です。
個人的には12L以上の物を推奨してます。大きめの方がお土産とかも買えるので、余裕を持った容量の物が良いですよ♪

 

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次に冬用アンダーウェア!これが実はかなり重要だったりします。
ヒルクライムの後は確実に汗だくになってウェアが濡れていますので、汗冷えを防ぐためにも濡れたものは全て脱いで、暖かいアンダーウェアに着替えるのが最もお手軽で大事な防寒対策です!
この後にトップスについて書かせていただきますが、トップスは天候によって必要な温度帯が変わってきますが、このアンダーウェアは天候に関係なく着替えて頂いた方が良いです!

 

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そして、トップスとしてはジャケットがオススメです。
基本的には5℃前後対応の防風裏起毛ジャケットが望ましいですが、天候が良ければ裏起毛の無いものやアンダーウェアを厚手のものにしてウインドブレーカーで対応するというのもありです。
しかし、寒くて凍えてしまうよりも、暑いと思うぐらいの方がフロントジッパーの開閉で体温調整もできますので、あまりギリギリを攻めないことをオススメします。
ここは、冒頭の標高差と走行速度によって、体感気温が20℃前後下がるという計算を元に、その日の気温と天気でご判断くださいませ。

 

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もちろん、過去にはとても天気が良すぎて暑すぎたって場合もございましたが、そういう場合でも念のためにウインドブレーカーだけは持って行っておきましょうね。
これであれば大した荷物になりませんので、転ばぬ先の杖です。

 

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悪天候の際にはレインジャケットが必要になります。
身体が濡れた状態でのダウンヒルは、体温低下が著しくてかなり危険ですのでご注意くださいませ。

ウインドブレーカーも兼用できちゃうぐらい、高性能なイチオシGORE-TEXのジャケットもございますので、こういったハイブリッドな使い方が出来るものを持っていくのが一番な気がしてます。

 

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グローブも5℃前後対応の防風裏起毛のものを強く推奨させていただきます。
というのも、集団下山はブレーキをかけることが多いのですが、手が寒さでかじかんでると操作を誤って本気で命の危険にさらされる場合がございますので、指先の防寒は特に大事ですよ!
これぐらいの防寒力があるモデルであれば、完全防水ではないにしても、ある程度の雨なら耐えることもできますので、たとえ暖かくなると分かってはいても、ここだけはしっかりしたものを持っていきましょう。

 

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シューズカバーも結構重要度が高いです。手先同様に冷えやすい部分でもありますので、ここはしっかりと対策しておく方が無難です。
特に、ビンディングシューズは通気性が良いので冷えやすいですからね。
寒すぎると、足先が痛くなって踏ん張りがきかなくなりますので、荷物に余裕が無い場合でも最低限としてトーカバーぐらいは持っていきましょう。

 

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もちろん、雨の場合は通常のシューズカバーではなくレインシューズカバーが推奨されます。
シューズカバーよりもかさばらないので、天候に関係なくこちらを用意していった方が間違いないとも言えます。

 

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ボトムスに関しては、冬用のタイツに着替えれるなら着替えた方が快適ではあるのですが、なかなか外で下半身を露出するわけにはいかないので、ここだけは濡れたショーツのままレッグウォーマーが場面を問わずに使いやすくて良いかもです。
着替える場所があるのであれば、当然冬用タイツ一択です!ただし、荷物がかさばりやすいのでお持ちのバックパックの容量とご相談くださいませ。
私は過去に、濡れたショーツの上に冬用タイツをそのまま履いて下山したことがありますが、パッドが二枚になることで着座時の安定感が無く、防寒の面ではよかったのですが、動きにくくて困った覚えがあります。

 

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意外とあった方がいいのがフェイスカバー!これは、必需品ってほどではなく、耐えられる方は耐えられちゃいますが、顔は肉つきが少ない分、寒さを感じやすいので防寒しておくに越したことはありません。そもそも楽しく下山するのであれば耐える必要は無いと思ってます。
私は日焼け対策として、いつもフェイスカバーをしてますので、これを持っていかない選択肢はありません。

 

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最後に、忘れちゃいけないのがアイウェアです!
ヒルクライムの時点でかけてる方がほとんどだと思いますが、軽量化や汗での見にくさを嫌ってかけない方もいますので、そういう方は忘れない様にしておきましょう。
下りは速度が出る上に、集団走行による緊張感も相まって、目がとても乾きやすいです。
正直アイウェア無しの下山は危険です!目の乾き、虫やほこりの飛来から守ってくれる大きなレンズで、路面状況の把握としてコントラストを調節してくれるモデルの方がとても安心して走ることが出来ますよ♪

 

最後に

イベントはソロライドや馴染みのグループライドと違って、赤の他人同士が混走りますので、他の人たちの迷惑にならないためにも、安全かつ快適な装備の準備をオススメ致します。
このブログでも分からなかった部分や、イベントに対する不安など気になったことがあれば是非!ワイズロード名古屋ウェア館へご来店下さいませ!お待ちしております♪