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ワイズロード名古屋本館 Y'sRoad nagoya Honkan
2022/02/22 18:31
みなさんこんにちは。名古屋本館のいりさわです。
今日はタイヤ交換の時に気になる、タイヤやチューブの幅、そしてチューブのバルブのお話しです。
最初から装着されているため、何気なく使っている方がほとんどかと思いますが、みなさまは自分の自転車のタイヤの幅、ホイールのリムハイト、そして、チューブのバルブ長は把握できていますか??それぞれ、ちゃんと合わせていないとチューブがタイヤに収まらなかったり、バルブが合わなくて空気が入れられないという事態に陥ります。
今日はその確認方法と規格の合わせ方を紹介していきます。
目次
チューブもタイヤも数多くありますが、チューブはそれこそ細かい字がいっぱい書いてあって一番確認するのが難しいかも知れません。正しく確認する方法をご案内します。
左:700 x 20-25C
右:700 x 28-32C
20-25Cこれが対応するタイヤの幅を示しています。700というのはタイヤの径です。
さて、これがタイヤのパッケージ。
左:700 x 25C
右:700 x 28C
この場合700 x 25Cのタイヤには700×20-25Cのチューブが合います。700x28Cのタイヤには700×28-32Cのチューブが合います。この28-32Cなど幅を示した数字がタイヤとチューブで一致していないと、きちんと組めないことになります。タイヤのサイズの情報はタイヤのサイドウォールに明記してありますから、パンクでチューブ交換するときはそこを確認してください。
左:700 x 32C
右:700 x 30C
左:700 x 25-32C
右:700 x 32-47C
この場合は30Cのタイヤには25-32Cのチューブしか合いませんが、32Cのタイヤには25-32Cと32-47Cのチューブのどちらも合うことになります。30Cは一つの種類しか当てはまらないので、単純明快ですが、32Cの場合はどうしたらよいでしょうか?
答えは簡単で、より小さいほうを選ぶと良いです。なぜならその分軽く済むから。この二つのチューブの場合ですが、重量差は20g強あります。前後合わせて40g強の重量差は割と無視できなかったりします。ホイールなどの回転体は軽量化すると思った以上の効果を発揮するからです。また、規格の中にきちんと納まっているのであれば空気の保持能力に差は生じないからという点も含まれます。
自転車のタイヤチューブはほとんどの場合ブチルゴムという合成ゴム。大まかにいうと通常のモデルのチューブの厚みは0.8mmです。そして、軽量チューブの厚みは0.6mm。メーカーによる差はありますが、その重量差といえば大体一本辺り20gほど。前後2本で40gくらい軽量化できるとするとちょっと見落とせない差が出てきます。価格差もそう驚くほどあるワケではないので、ワンポイントカスタムとするとオススメ出来る部分でもあります。
もちろん、軽量化によるデメリットはあります。先ず、空気の保持能力が落ちるということ。薄くなりますからいくらブチルゴムの密度が高いとはいえ、厚いモデルより早く空気が抜けます。乗るたびに空気圧の管理が必須になりますが、基本的に週末ライダーであれば走り出す前に空気を入れなおしているはずです(私はそうするように皆さんにオススメしています)。ですので、そんなにストレスになることもないでしょう。貫通パンクに弱くなるなんて話もありますが、自分の感覚だと都市伝説くらいの話です。空気圧をしっかり管理していれば、耐貫通性はタイヤ自身の耐パンクベルトやケーシングが守ってくれますので、大丈夫です。
パッケージを良くご覧ください。右下に「48mm」「60mm」「80mm」と記載されています。これがバルブの長さです。
タイヤとチューブのサイズを合わせられたら、次はホイールとチューブを合わせていきます。ホイールはそれぞれリムの高さ(リムハイト)が違います。高い低いのキャラクターの違いはまた別の機会でお話しするとして、リムの高さとチューブのバルブの長さが合っていないと、見た目が悪いのはおろか空気すら入れられないことになりかねません。しっかりと合わせていかないといけない部分です。
MAVICのホイールを例に取ってみましょう。このホイールは30mm弱あります。この高さが最も一般的で、多くの完成車はこの高さのリムのホイールが組み込まれてきます。このリムの高さであれば48mm(50mm)でちょうどいいです。長すぎてもなんとなく間延びして見えますし、重くなっていきますので、ホイールが回転するときにバランスが狂ってきますのでオススメしていません。
こちらは45mmほどのリム高をもったホイール。この場合は60mmのバルブがベスト。大体2cm~1.5cmくらいリムからバルブが露出していないと、空気が入れにくい、若しくは入れられない状況に陥ります。チューブメーカー問わず60mmのバルブ長は用意されているので、ホイールを初めて新調、交換するときなどは注意して用意しましょう。
最後にこちら。リム高65mmくらい。ここまでくると80mmを選択しないといけません。決戦用と言ってホイールだけ買っておいたとして、使う当日に合うチューブが無い!!なんていう事故が起きるととっても大変です。ホイールを買い替えるときなどには必ずチューブも合う物を用意してあげましょう。なお、忘れがちですが、パンク修理用にもう1本予備でチューブを用意しておくことも必要です。これは体験談ですが、ホイールを新調し調子に乗って遊びに出た当日に外でガラスのかけらを踏んでパンクしたことがあるのですが、持ってた予備チューブのバルブ長が合わなくて、空気が入れられなくて困ったということがありました。マジで真っ青ですよ、その時は川沿いのサイクリングロード付近で近くに自転車屋さんが無くて超困って1時間以上歩いたと記憶しています。
ディープリム(高リムハイト)モデルにロングバルブを合わせた結果すっきりと収まっている様子が見られます。これが正解ですね。組付ける段階でタイヤ幅とチューブ幅も合わせてありますから、トラブルも起こりません。このようにパーツ同士のサイズを合わせる事が非常に大事ということを覚えておきましょう。
ETRTO( European Tire and Rim Technical Organization )というヨーロッパで定められた規格が存在していて、タイヤメーカーはそれぞれのモデルをこの規格に準拠して作成されています。
タイヤの老舗、ヴィットリアにその表が分かりやすく表記されていますのでリンクを貼ります。なお、このETRTO規格は2020年に一新されていて、過去のデータとは少し違いますので、是非気になる方はこちらのHP以外も色々と確認してみると面白いかも知れません。現在は19Cのリムに25Cのタイヤを合わせると、タイヤの幅の実測値が25MMになるように作られていたりします。
これを参考にするとリム幅に合わせていいタイヤが一覧が一目で分かります。ここのサイズをしっかり合わせることが、事故を抑制しますので、是非組み合わせは誤らないようご注意願います。
なお、ホイールメーカーごとに推奨しているタイヤ幅も多少変わってくる場合もございますので、ご不安な場合はモデル毎にお問い合わせください。
タイヤやチューブ、そしてホイールも常に様々な種類を展示在庫しております。今回はご紹介しなかったチューブレスモデルもきちんとご用意しております。グレードアップやメンテナンス、お困りごとやお悩みはお気軽にスタッフまでご相談ください。
カスタムも整備もワイズロード名古屋本館におまかせください。ご来店お待ちしております。