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ワイズロード名古屋本館 Y'sRoad nagoya Honkan
2023/05/21 12:09
こんにちは。お久しぶりです。
名古屋本館の佐藤です。
今回は5ヶ月ほどお休みをいただき自転車で東南アジアを走ってまいりましたので、現地の様子をお伝えしていきます。
各国の詳しい内容はまた後日ブログにあげていきますので、今回は大まかな内容を書いていくことにします。
今回の旅では
シンガポール→マレーシア→タイ→カンボジア→ベトナム
の5ヶ国(+ラオス)に行ってきました。
もちろん移動は全て自転車です。国境も陸路で越えていきます。
途中、タイの友達の家に自転車を置かせてもらい、バックパックでバス、電車、ボートを使ってタイの北部とラオスにも行ってきました。ラオスものんびりしていてとても良い国でした。赤線が自転車の経路、青の点線がバックパックでの経路です。
当初はシンガポールからベトナムのハノイまで行き、日本に帰る予定でしたが、現地からではビザの延長ができずホーチミンから帰ることになりました。ハノイまで行きたかった。
走行距離 3900km
所用日数 123日
さて、自転車で外国を走るとなるとまず気になるのが道路状況です。
正直、私も行く前までは舗装されていない道もかなりあるだろうなとは思っていました。しかし、実際に走ってみると一番主要な道路であればほぼ99%舗装されています。
一部工事中の場所や、メインの道路から一本外れてしまうと未舗装路もありますが、道さえ選べば舗装路のみを走ることも可能だと思います。
しかし日本と比較すると道路面の粗い部分も多く、いろんなものが落ちていたり、蓋のしていない謎の穴やくぼみがあったりと、なかなかスリルを味わうことができます。
ちなみにですが、東南アジアはほとんどと言っていいほど平坦でアップダウンはかなり少ないです。
普段からヒルクライムをされている方や、日本一周をしたことのある方でしたら楽勝で走り切れてしまうと思います。
体力的な部分だけで言えば、自分が日本で1日に走ることができる距離だけ東南アジアでも同じように走ることができると考えてもらっていいと思います。
私は最大で1日150kmの移動が限界でした。走る日は1日平均60km〜80kmくらいで、走らない日は数日間同じ町に滞在していたりもしました。
道を間違えるとこういうところを通るハメになります。ここで一度パンクしました。気をつけましょう。
そもそも東南アジアは右側通行なのか、左側通行なのか。
日本と同じ左側通行はシンガポール、マレーシア、タイ。
右側通行はラオス、カンボジア、ベトナムです。つまりタイからカンボジアに入ると急に左側通行から右側通行になるということです。
これは3日ほど走っていれば割と慣れてきますが、交差点を渡るときなどは右側通行の国だと車の来る方向が日本と逆なので左右の確認をする際は注意が必要です。
そして何より運転技能や安全意識ですが、これはお世辞にもいいとは言えません。日本と同じ感覚で走っているとおそらくすぐに事故に巻き込まれてしまうと思います。
東南アジアでは歩行者や自転車などのいわゆる交通弱者を優先するという感覚がほとんどないので、交差点などは平気で車やトラックも突っ込んできます。歩行者や自転車、原付は車の少ないタイミングを見計らって横断するという感じです。日本のように止まってくれるだろうと思って走っていると間違いなくすぐに轢かれます。
信号も守らない場合が多く、赤信号でも行けそうなら行ったれという感覚です。
原付などは平気で逆走もするので、道路の端を走っていると正面から原付が走ってくることも普通にあります。
私は幸いにも事故に巻き込まれることはありませんでしたが、同じバイクパッカーの旅人から「自転車旅行している人がこの国で最近事故にあったらしいぞ」という情報を聞いたり、宿で会ったドイツ人のバイクパッカーの男性は原付とぶつかってしまい、しばらくその宿で療養していたりということはありました。
正直、現地の警察もそんなにアテにならないらしく(これは特にタイ人と話しているとみんな口を揃えて言っていた)事故に遭ってもこちらは外国人なので平等に対応してくれるとは限りません。事故や警察のお世話には絶対にならないように注意する必要があります。
ベトナムに関しては特に原付がめちゃくちゃ多いので交通量も凄まじく、一番事故に遭う確率が高そうだなと感じました。現にベトナムはしょっちゅう救急車がサイレンを鳴らして走っていたので、そこら中で事故がおきているんだなと思いながら走っていました。
今回の旅では大きな自転車のトラブルは特になく、パンクも3回だけでした。ただ、帰国後に整備をしてもらったところいたるところにガタがきていたので、次回の旅までにホイール、BB、リアディレイラーの交換をすることとなりました。それでも、無事に走り切れて本当によかったです。
東南アジアはロードバイクこそ少ないですが、一般的な自転車やマウンテンバイクは多く、カンボジアでは子供達もマウンテンバイクで登校していたりと自転車自体をはどの国でも割と見かけます。なので比較的小さな町でも自転車屋はあり、空気入れを貸してもらうことはできます。ただ、仏式バルブに対応した空気入れはないことが多いので、変換用のアダプターは必須です。またロードバイクに特化したお店や知識のあるお店はそれなりに大きな街にしかないので最低限のトラブルには対応できるようにしておきたいところです。
今回私は予備のタイヤ2本とチューブは3本持っていきました。結果的にタイヤは交換しなかったので、次回同程度の距離の旅をする場合は予備のタイヤは1本でいいかなと思いました。
朝出発しようとしたらパンクしていたので宿の前でチューブの交換をさせてもらいました。
ホチキスの針のようなものを踏んでパンクしていました。3回のうち2回がこのホチキスの針を踏んでのパンクでした。
ホーチミンに着いたときのタイヤの様子。まだまだ走れそうです。
今回も東日本を一周した時と同じく、タイヤはパナレーサーのグラベルキングSS 700×38Cを使用しました。ある程度未舗装路があっても対応できるので結果的にこのグラベルキングSS(セミスリックタイプ)で正解だったなという感想です。このタイヤは日本一周や長期間のバイクパッキングでの旅を予定している方にも非常にオススメですので是非候補に入れてみてください。
ワイズロード名古屋本館ではグラベルキングのポップアップスペースもありますので、気になった方は是非店頭で実物を見てみてください。
いかがでしたでしょうか。
少しでも東南アジアの雰囲気が伝われば嬉しいです。
まだまだ書きたいことはたくさんありましたが、一回分のブログでは書ききれなかったので残りは次回のブログに載せたいと思います。
お楽しみに。佐藤でした。
後編はこちら