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【スタッフ試乗会】MADONE SL5 GEN8
by: 中川 敦嗣

今年もこの仕事をしてて良かったと心から思える1日 スタッフ試乗会に参加してきました!
今回の試乗会で心に残った一台がこちら

MADONE SL5 GEN8

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TREKのMADONEシリーズもついに8代目になりました。

初代MADONE5.2を乗っていた事もあり、MADONEシリーズは新作が出る度に注目してきましたが、はや8代目とは!

先代までの大迫力フレーム形状から一変、EMONDAシリーズ終了に伴いよりオールマイティに進化しました。

個人的には今作は改めて原点に戻ってきた感じがします。

空力 快適性 軽さ 全てを叶えるシート下形状

車体を手にして先ず目が行くのがココ

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非常に複雑な形状が美しく仕上がっています。

縦方向に繋がっていないシートチューブは路面からの不快な突き上げを効果的に吸収してくれます。

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トップチューブ下の乱れた空気の流れを綺麗に後ろに流す役目も果たしています。

GEN7ではisospeedなどのギミックを廃しフレーム形状で空力と快適な縦剛性を実現しました。

GEN8では基本的なデザインを先代GEN7から踏襲。

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先先代まではギミックがある事で硬さを調整出来るメリットはあったのですが緩みや異音等、メンテナンスの頻雑さが有りました。

乗り心地の良さをフレームのしなりで表現し更に空力まで改善、軽量化のも貢献する現行の方式はメンテフリーで非常に好感が持てます。

フル内装フレーム

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オイルホースやシフトワイヤー全てヘッドからフレームの中へ引き込まれます。

シフトワイヤーはフルアウター方式を採用。

STIレバーから変速機までインナーワイヤーは露出しません。

組み立てをしていても動きも良く、無理な曲がりも少ない為、インナーワイヤーの交換も楽そうです。

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Di2化した場合のバッテリーホルダーはダウンチューブ へ。

BB下の穴からダウンチューブの中に設置します。

シートポストはスリムになり、空気抵抗を下げると共に重量物を低い位置へ置くことでバイクの振りが軽くなる設計の様です。

シートポストの上げ下げでEチューブの噛みこみによる断線するリスクが無いのは良い!

バッテリー交換にはBBを外す必要があるのはご愛敬でしょうか。

BBは圧入式ではなく、ねじ式のT47を採用していますので着け外しのフレームへのリスクは心配なさそうです。

 

いざ試走

跨って軽く動かしただけでメチャクチャ走る感触がしました。 

特に良く感じるのが加速感。

スッスッと心地よく加速していきます。

ホイールもコンポも特別なものが付いている訳ではないのでフレームの性能なのでしょう。

SLRとも乗り比べたのですが加速感は良く似ておりフレームの素性でよく走っている感じです。

力のあるスタッフはSLRとSLの差を感じたようですが、私には全力で踏み込んでもSLの剛性不足を感じるところまでいけませんでした。

 スピードを上げていくと、近年のMADONEシリーズ良い所と感じていた身体下の風が抜ける感じはそのまま。よく伸びていく感じです。

なんと言っても気持ちいいのが、バイクの振りが軽い事。

ヒルクライムの得意なバイクの様な感触で心地よくタチ漕ぎできます。

加速感からも非常に硬いフレームなのでしょうが、乗り心地は非常によくスムーズでした。

グレードアップがオススメ

この完成度の自転車が40万円台半ばなのは本当にお勧めです。

エントリーモデルからのステップアップにMADONE SL5 GEN8を選んでおけば、フレームの出来が良いのでホイールの交換やコンポの載せ替えをしてグレードアップしても満足できると思います。

上位モデルのステム一体型ハンドルに交換するのもありですね。

最後に

冷たい雨の中、設営準備をして下さったメーカーの皆様、スタッフの皆様 本当にありがとうございました!!