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ワイズロード 名古屋本館 Y'sRoad Nagoya Honkan
2025/01/13 18:20
どうもこんにちは、ロングライド大好き、アルバイトのヒライです。
昨年の話ですが、部活のメンバーたちと、東京を目指すロングライドに挑戦してきました。
過酷だけどとても面白かったので、2つに分けてその様子を書いていきたいと思います。今回は走行編です!
今回のライドは、「24時間以内に東京の日本橋に到達する」ことを目標にしています。名古屋から東京までは約360kmの道のりです。
先に言っておきます。タイトルに「行きたかった」と書いてますが、今回は静岡県で雨に降られたせいで日本橋には到達できませんでした。でも、箱根峠を超えて神奈川県までは到達したので、そこまでの様子を書いていきます。
出発は朝4:30でした。この時間に出発すると、交通量の多い名古屋を早朝に、神奈川・東京を深夜に抜けることができます。
名古屋から1号線に乗り、安城・岡崎を抜け、豊橋の手前で1号線を外れます。この辺りで日が昇ってきました。
豊川稲荷の近くを通って、国道362号の本坂トンネルを通り、愛知県を脱出して静岡県に突入します。
静岡県は1号線がほとんどバイパス区間になっていて、浜松から掛川、それ以遠の藤枝や富士までがバイパス区間になってます。なので、静岡に入ってからは1号線をほぼ使いません。(ただし、川や山を越える時、橋やトンネルが使えるところや、市街地とバイパスが別になっていて走れる区間が何カ所かあります!!)
と、いう訳で1号線を使わずに浜名湖の北を通って浜松を抜け、静岡県道374号・271号を使って磐田、袋井を抜けて掛川へ着きます。ここでちょうど昼前になりました。
ここでハプニング発生。そう、雨が降ってきたんです。予報を見ると、あまり強くはなさそうとのことでとりあえず続行することに。上着に雨具としても使えるウインドブレーカーを持ってきていてよかったです。
小雨の中、掛川を出発して金谷峠を越えます。この金谷峠、愛知県で言う雨沢峠みたいな感じで、結構ヒルクライマーがいるらしいです。頂上にはなんかアレな建物があるらしいですよ……
金谷峠を越えた次は、静岡県道381号線で焼津・藤枝を抜けます。ここ、交通量が多いわりに道が狭くて抜けるのが大変でした。しかも、ここでまた雨がちょっと強くなって、雨宿りをすることに。
もう、この時点で24時間で東京に到達するのは無理そうだと思ってました。このとき時刻は午後3時。でも、雨があと少しで止む予報だったので、ここまで来たからには行ける所まで行こう、ということで続行を決意。残りまだ200km以上あるけどがんばろう。
藤枝を抜けたら今度は静岡に入ります。ここには宇津ノ谷峠という峠があるんですが、ここ、なんと1号線のトンネルに歩道があるので、峠を越える必要はないです!そのトンネルに入るために、まず「道の駅 宇津ノ谷峠(藤枝側)」に向かいます。
ここでようやく標識に「東京」の文字が!でもあと195km、実はまだ半分にギリギリ到達していない・・・でもちょっとやる気が出てきました。
トンネルがあるとはいっても、車道は自転車通行禁止で、歩道は反対車線にあります。なので、歩道橋を使って反対車線に移動しないといけません。ビンディングには痛い・・・でも、峠を登らなくていいなら許せます。
トンネルを過ぎると静岡市です。1号線がバイパスとそうでない道路に分岐するので、1号線に乗って静岡市街を抜けます。(ちなみにこの辺でようやく半分、折り返し地点です。)
清水あたりに来るとバイパスと合流するので、それを回避して、海沿いに出ます。
由比の辺りは1号線の横に太平洋岸自転車道があるので、その案内に沿って走ると楽です。途中、映画なんかに出てきそうな趣のある建物が並ぶところを走るので、昼にそこを走るととてもいい写真が撮れそうでした。また別の機会に行ってみたい。
由比を過ぎたら今度は富士市です。富士川は1号線にある歩道を使って越えます。
富士川を越えると道の駅がありました。富士山。
でも本物は夜なので見えませんでした。残念。
富士市街は1号線を使って抜けられますが、その先でバイパスになるので、その手前で静岡県道170号に入った後、県道380号を走行します。この道だけ向かい風で快適じゃなかったです。海沿いの道だからでしょう。仕方ないです。
この道を抜けると沼津、そしてあの箱根峠のふもとの三島に到着します。
いざ、箱根峠!の前に、補給します。
静岡側から行くとき、「ローソン ニュー箱根店」が道の左側にあるんですが、ここが箱根ヒルクライム前最後の補給スポットです。ここで補給を摂ってからヒルクライムスタートしましょう。
箱根峠は1号線なので、山道にしては結構街灯や歩道があります。でも、1号線ということは結構トラックも走っているので注意が必要ということでもあります。
箱根峠は、勾配こそきつすぎはしないものの、5%~8%くらいの坂が10km近く続きます。つまり、メンタル勝負ですね。ペダルを回すほかないので、ガンガンペダルを回して進みます。5kmくらい進むと、寒くなってきます。標高が高くなってるせいですね。結構、吹いてくる風が冷たくなるので、それを実感します。頂上に着くころには、気温は0℃近くになっていました。
長かった静岡県を抜け、神奈川県突入です。
ここから進むと、突然分岐が現れます。神奈川側には箱根旧道と新道があり、新道は自動車専用なので旧道へ入ります。短いダウンヒルをすると建物が出現。ここは芦ノ湖、箱根駅伝の折り返し地点です。これから箱根駅伝のルートを走ります。
ヒルクライム終了かと思いきや、芦ノ湖を過ぎると、実はまだもう一回あるんです。獲得標高は100mくらいですが、疲れた脚にはかなり堪えました。
ヒルクライムを終えると、1号線の最高地点がありました。ここまで足で走って登ってくる箱根駅伝の選手がいかに凄いのかを感じました。
ここからはひたすらダウンヒルです。できる防寒対策をすべてして、下ります。
やはりこちらも流石の1号線、街灯が結構あって安心感が凄かったです。しかも、神奈川側は観光地になっているので、なおさらでした。
ようやく、難所は超えました。さて頑張って東京まで行こう!東京まで残り・・・
ん???
東京まであと100km??
まじか。
いや、諦めちゃいかん。
既に箱根を下った時には出発してから20時間が経過していました。あと4時間で東京に着くとは思えない・・・でも諦めたくもない!!
というわけで、とりあえず小田原で食事を摂って、進むことにしました。
この時の時刻は深夜2時そこら。深夜も営業しているチェーン店があったので飛び込みました。このためにやってくれてたんじゃないかってくらい有難かったですね。
夕食なのか夜食なのか、もはや何食なのか分からない食事を摂った後は、小田原、平塚、茅ヶ崎を国道134号を使って通り過ぎます。この辺りでも箱根駅伝と同じルートを走ります。
この辺から僕を含めた一緒に走っていたメンバーの様子がおかしくなってきます。何があったかというと・・・
そうです。活動限界(?)が来て、眠くなってきました。途中でカフェインを摂取したり、止まって少し目をつぶってみたりしつつちょっとずつは進んだんですが。
止まっていると何が起こるかって。 寒いんです!! 汗が乾いて。
寒いから動きたい、でも眠い、こんな極限状態で走るの、危険です。
藤沢まではなんとか走れたんですが、ここで休憩を挟んだ時にちょうど出発してから24時間が経過しました。つまり翌日の朝4:30です。
ここで眠気、寒さ、メンタルなど全てが限界に達し、ここで断念することになりました。走行距離 約315km、獲得標高 約2400mでした。
眠すぎて事故を起こすよりはこの方が良かったと、本当に思います。
今回の失敗は、雨予報だったことに尽きます。正直、藤沢で断念した時、肉体的には行けそうだったけど、精神的に参ってしまいました。ライドに出かける前には、楽しさの面でも、快適さの面でも、安全面のためにも、よく天気を確認しましょう。愛車も汚れてしまいますしね!!
それから、冬のライドは、手足末端の防寒は忘れずしましょう。温まりにくいくせに、冷えるとツラいです。
今回のライドは考えるだけでも過酷です。思いつきで行くようなものじゃないです。でも、こんな過酷なことをやると、とても印象に残って、後から思い返すとやって良かったと思えるんです。
とはいえ、勿論安全が第一です。是非、とは言いませんが面白そうだと思った方はトライしてみてください!キャノンボールの練習にもなりますよ!!
僕は、いつかリベンジします。
長々と読んでくださり、ありがとうございました。
〈リベンジ編〉につづく(?)