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#タイヤ交換のオススメ 最新エアロモデルなら幅広タイヤ&ホイールでトラクションコントロールを大幅アップできます!!
by: 入澤 司

みなさんこんにちは、ワイズロード名古屋のいりさわです。

前回の記事に引き続き、タイヤとホイール、フレームとの関係性についてお話ししていきたいと思います。

幅広タイヤが流行っていますね。
タイヤ幅を確保すると、設置面積が広がり、設置面積の形状も効率的になることが研究で判ってからはコンペティション系のフレーム特にエアロ系モデルでもタイヤクリアランスが拡大する方向に進化しています。

と、いうことで今回は最新のモデルに対してのタイヤの拡大化のオススメです。

オススメ3種

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SCHWALBE PRO ONE TLE

700x30C

CONTINENTAL GRAND PRIX 5000 S TR

700x30C

VITTORIA CORSA N.EXT TLR

700x30C

ギリギリを攻めた幅をチョイス

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車種にもよりますが、昨今の流れを受けて最初からホイールも幅広化しています。

22mmや23mmのホイールですと、今回選んだ30cのタイヤたちは少し広がります。

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30cのタイヤは21mmのリムに装着した場合30mmになるように設計されています。

新エトルト規格(タイヤとホイールの規格)によると、指定リム幅から2mm変わるとタイヤは1mm幅が変わるとされています。

つまり、先ほどの22mmのリムならタイヤは30.5mmほどになる計算。23mmのリムなら31mmのタイヤ幅を持つことになります。

上記でオススメするタイヤは上位モデルで、そもそも軽くて良く転がり、強くグリップ性能を持っています。

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チューブレスタイヤですので、別途シーラントが必要になりますが、今回は画像でのご案内にて割愛させて頂きます。

お伝えしたいこと

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昨今のアップグレード用ホイールたちは、とにかく内幅が広いです。なお外幅も広がっていて、横風に対する抵抗値が低くなることが研究結果から判明してます。重量が多少増えたとして、実は自転車自体の速さには大きく影響しないということもわかってきているのです。

ふと、三種類のホイールを見ましたが、全部内幅23mmです。フルクラムのウインドやスピードも23mmですね。

ご注意いただきたいのが、最新の幅広ホイールを、旧型のタイヤクリアランスが28mm以下のモデルにインストールするとタイヤ幅が広がってフレームに接触することがあります。組み合わせが若干複雑化していますので、ご自身での判断がつかない場合は是非一旦お店でご相談ください。

幅広ホイールに30cなど若干太いタイヤを装着するメリットは、重量とトラクションコントロールのバランスの良さです。

一昔前はホイールが17cや19cが主流で太いタイヤを履きたい場合は32cや34cなどを買わないといけませんでした。

これがとても重くてですね。350g前後あったりするのです。これにシーラントを入れると更に重くなります。

ところが、23mmホイールに30cを入れて31mm前後(タイヤ毎の誤差アリ)に拡大すると、タイヤの重量は300g前後のままタイヤ幅を稼げます。

太めのタイヤで、前後合わせて100gの軽量化。これはとっても大きいといりさわは思っています。太さと軽さの両立を考えたときに28cよりも30cがバランスよくなるといりさわ的にはにらんでいます。

なお、軽量性に特化しているレーシーな組み合わせとなると、内幅25mmに29cというのがレース現場で見られる組み合わせですが、金額的な負担が大きく、また29cのタイヤが多く流通していませんので、今回はあえてご紹介を避けております。

太いタイヤは空気圧を低く設定することもできるので、乗り心地もよくなります。だからレーシーなフレームでも疲れにくくなるメリットが。更に柔軟になったタイヤは跳ねないので、ブレーキがよく効きます。様々な記事でお話していましたが、これが大きな恩恵で走れば必ずアップダウンが出てきますが、峠の九十九折の下りなんて緊張しまくる瞬間だと思いますが、これが軽減するので安心安全。

レースシーンなら限界値が上がるのでより攻められるため、昨今のプロツアーの下りの平均速度がグンっとあがっています。

クリアランスの広いエアロフレーム

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SUPER SIX EVO GEN4 (LAB71/HM/NM含む)

32mmまで

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 新型 Fシリーズ (DOGMA F/F9/F7/F5)

32mmまで

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MADONE GEN8 (SLR/SL含む)

32mmまで

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TCR ADVANCED GEN10

33mmまで

※エアロ系ではありませんがレーシーなオールラウンダーとして紹介します。

その他、RIDLEYのFALCNも34mmと広い幅に対応します。

最後に空気圧について

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最大空気圧について確認しておきましょう。指定最大空気圧をご覧ください。30cですと、最大が5BAR(73PSI)しかないのです。

太くなると空気圧が下げられると先ほどお伝えしましたが、じゃあ実際自分ならどれくらい?となるわけです。今までは勘に頼ってパンパンに入れてましたよね?自分もそうでした。

SRAM Tire Pressure Guide

こちらがスラム社が用意している空気圧計算機。大まかなガイドですので、絶対ということはないのでしょうが、かなり気持ちのいい数字が出てきます。

ここに一例の数値を入れてみます。

・ロードバイク ドライ路面

・体重70kg

・タイヤケーシング薄型(ハイエンドタイヤ) タイヤ幅30mm

・700c チューブレス(フック付)

・リム内幅 23mm

計算結果

フロントタイヤ 3.98bar リアタイヤ 4.23bar

とても低くないですか!? これは自分自身超驚きました。引きました、これで大丈夫なのかと。

ちなみに同じ条件で28mmのタイヤですと、F4.2/R4.47でそれでも低いです。

参考までにいりさわのバイクは7kg弱、26cチューブラー リム幅26mmですが、F4.63/R4.92です。

今まで如何に入れすぎていたかがわかるのですが、試しに計算結果の空気圧で走るととても快適なのに、ペースが落ちたりはしませんでした。

こうなると、ハイエンドなレーサーモデルでも幅広ホイールとタイヤ次第ではロングライドも目じゃないとなってきますよね。

今回も話が長くなってしまいましたが、タイヤとホイールの幅広化というトレンドはきちんとした研究結果から出てきています。

みなさんも今までの常識や固定観念や価値観に意固地にならずにチャレンジしてみてください。ロードバイクでのライドが更に楽しく快適になりますよ。

最新トレンドも押さえたラインナップで店頭展示をしておりますので、気になった方は是非お店にお越しください。

スタッフ一同丁寧にご説明いたします。

ワイズロード名古屋本館をよろしくお願いします!!