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CERVELO S5 26年モデル 入荷!新型を完全解説!最新モデルは何が変わったの?
by: 内山 智一

ご覧いただきありがとうございます。アルバイトスタッフの内山です。

先日CERVELOの2026年モデルが入荷しました。サイクリストなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーエアロロードバイク。それの最新モデルということで、CERVELOとはなんだ、どういったバイクなか、旧型とは何が違うのか、隅から隅までお話しますので最後までよろしくお願いします。

長くなりますので、下の見出し部分をタップして必要のないところ、知っているところは適宜飛ばしながらご覧下さい。

CERVELO S5 2026年モデル

IMG_6295ご覧下さい、この圧倒的な迫力。あまりにも力強い形状で見ただけで速いとわかるバイクです。カラーもシンプルなブラックとなっており、軽量に仕上げるために塗装があまりに薄くなっています。少し触れるだけでも指紋がくっきりと残るほどです。

CERVELOってどんなメーカー?

IMG_6296CERVELOの創業は1995年、カナダのトロントでした。現在はカリフォルニアに本社を構えています。中堅どころよりかは割と新しめなメーカーです。カナダメーカー自体非常に珍しく、北米大陸繋がりのアメリカらしさももちながら欧州メーカーのような高級感溢れるバイクを世に出しています。

それぞれのバイクにS5ならS5担当の、R5ならR5担当のスタッフが用意されており、チーム間で協力しながら1台1台こだわりを持って作られています。その成果として、CERVELOのロードバイクはそれぞれコンセプトがはっきりしていて、非常に個性が強いバイクを作ります。CERVELOでは社内交流ライドを通して、円滑な情報提供と多くの人のインプレッションを獲得。それによって数値面だけでは分からないような細かな点まで気を配った自転車が出来上がるのです。

CERVELOの名前の由来はイタリア語で頭脳を意味する「cervello」とフランス語で自転車を意味する「vélo」の組み合わせ。合わせて「頭脳を持つ自転車」。当時の創業者はおかしな名前を付けたと後から変更しようとしていましたが、CERVELOが定着してしまって、変えられなかったんだとか。

CERVELOのマークとなっている「é」はフランス語特有のアクサン・テギュというもので、強く発音するための発音記号です。caféと同じものです。

TTバイクを作るために創業

実は元々はトライアスロンのバイクを作るために創業されたのがこのCERVELO。その後、ロードバイクより先にTTバイクを作り上げました。今でもCERVELOはトライアスロンやTTバイクのイメージが強い方はいらっしゃると思います。

そのバイクの名は「BARACCHI」といい、未だかつて無いフレーム形状に世間から一目置かれるメーカーとなりました。

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ロードレースでの圧倒的な活躍

その後は様々なプローチームと契約してスポンサーバイクとして ワールドツアーを駆け抜けるようになり、team JUMBO VISMA、今のVISMA LEASE A BIKEと共に黄金期を作り上げます。2022年、2023年にツール・ド・フランス制覇。しかも2023年はジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの三大ツール全てを制覇しました。その中でもブエルタ・ア・エスパーニャでは表彰台を独占。本当に「最強」の名を欲しいがままにしていました。その圧倒的な活躍の傍にこのCERVELO S5はいたのです。

CERVELO S5の特徴

余談はさておいて、今回のS5について詳しく見てみましょう。

特徴的なフレーム形状

IMG_6299言うまでもないです。エアロ。バイク全体で平坦を爆走するために作られております。重心も比較的後ろよりに作られていて、お値段の割には重量7.77kgと軽量ですが、超軽量ロードとは言い難いスペック。ただ、平坦になれば話は別。圧倒的な速度感で他の追随を許しません。

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実際旧型S5は乗った時の速さがとんでもなく、そんなに踏んでるイメージではないのにすごく前に出るバイクという印象を受けました。なので、いい意味でそこまで感動がない感じというのが私の感想です。見た目の割にすごく漕ぎ出しが軽かったので、まるでエアロロードじゃない、普通のバイクに乗ってる気分。下ハンドルでスプリントした時の安定感と振りの心地良さはすごく高く、バチッとスプリントしたくなるような乗り心地でした。パリッよりかはガシガシガッツリって感じ。ラーメンで言うなら二郎系。その他、特筆すべき点はコーナリング。非常にスマート。クイックと言うよりかはシュアという感じ。スーッと入っていける安心感でした。まさにエアロのためのトータルバイク。

総評はガシガシ行けるのに、乗り心地はいいし、コーナリングいいし、めっちゃ速度出てるし、漕ぎ出しも軽い。不思議なバイクです。あくまでも旧型の感想ですが。

エアロ極まる

IMG_6305圧倒的エアロを追求した結果攻め攻めのクリアランスに。旧型は28cと激狭タイヤクリアランスでしたが、新型は32cまで装着可能に。乗り手を選ぶまさに諸刃の剣であったS5が誰が乗っても高速な最強のスーパーバイクへと進化しました。

IMG_6307断面から空気を剥離させないようにタイヤとフレームを肉薄させています。まさにエアロロード、官能的(個人の感想)でゾクゾクします。

肉薄させた結果、シートチューブがとんでもないアールとなり、その結果シートポストが類を見ないほど垂直に。TTバイクのようなCERVELOらしい形状に仕上がりました。

BBハイトが業界の中でもトップクラスで低く、スプリントした時の伸びの良さが期待できます。BBハイトが低いと漕ぎ出しの重さが心配ですが、実際の乗ってみるとスーッと楽にスピードに乗ることができます。

Y型のハンドル 剛性感と共に乗り心地も良い

IMG_6297最近多くのブランドが取り入れ始めたこの特徴的な形状。元はと言えばCERVELOの旧S5が始祖であり、発表時は業界を大きく驚かせました。このハンドルによって、剛性感が大きく向上するのとともに、2本のステムによって衝撃を分散。高い空力性能を提供するのと共に、ハイエンドバイクと思えないほど乗り心地がよくなります。ハンドルのスペーサーもたくさん取り付け可能で、多くのポジションに対応しています。

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ただ、気になるところとして、ハンドル角が左右で45°づつしか切れません。TREK EMONDAは頑張れば切れましたが、これはそもそもエアロを追求しすぎた結果フレームが干渉するため、絶対に切れない構造に。ただ、カーブでこれ以上ハンドルを切ってもスリップしたりするので危険です。そのため基本的に使わないハンドル角なので走ってる時はそこまで気にする必要は無いですし、そもそもハンドリングは非常に快適なバイクなので気になりません。ただ、輪行時や乗らない時の扱い方は注意が必要かもです。扱いに注意なのは全てのバイクに言えることですがね。

超一流のパーツロードレーサーに必要十分な完成車

ULTEGRAで快適で最適な選択

IMG_6302コンポーネントはSHIMANO ULTEGRA。まさにレース勢の必要十分なパーツ。もっと軽量性や確実性を意識するならDURA-ACEをオススメしますが、正直ULTEGRAでも十分です。

IMG_6303クランクには4iiiiのパワーメーターが。完成車にパワーメーターが着いてくる。これは嬉しいですね。もちろん両足計測の安心安全仕様。両足計測のパワーメーターは非常に高額なので、普段からトレーニングを行うアナタにはもってこいのパーツ。

耐久性が高く、高剛性、軽量なホイール

IMG_6300IMG_6301RESEAVEのホイールはフロント57mmリア64mmハイトで激強スプリントにも耐えれる剛性感。そしてこれでもかと言うほどのエアロ性能を追求。

ホイールのベアリングはDT SWISS 240S信頼性の高いベアリングを使用すると共に、掛かりの良さがとても魅力的なキレの良いベアリングです。IMG_6313

余念のないパーツ選び SELLE ITALIA BOOST

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サドルはSELLE ITALIAのNOVUS BOOST。流行りのショートノズルのサドルです。NOVUSシリーズのウェーブ形状はそのままに、快適性を高めることでロードレースのような長い距離でのストレスを極限まで下げるサドルです。

サドルといい、乗り味といい、高級バイクの割には乗り心地のいいバイクとなっていて、まさに総合点の高いロードバイクと言えます。

旧型との違い 他メーカーと比べても圧倒的である

旧型のS5とパッと見何が違うのかよく分からない。見た目だけでは分かりづらいですがしっかり進化してます。

大きく変わったのは点。1番わかりやすいハンドル周り、BB周り、ヘッドチューブからフロントフォークにかけて、そしてシートチューブからシートステーへの接続部

IMG_6308まずはヘッド周り。前は三角形の穴が空いてましたが、今回のモデルは五角形の穴が空いています。前作と違って一体型となっていて、乗り心地剛性がさらに上がっていることが期待できます。ハンドル幅、ステム長のサイズ展開は広くなっておりますのでもし交換予定があれば是非ご相談ください。

IMG_6304bb周りは、ボリューム感は元からこれくらいのものでしたが、少しワイドになりました。先も言った通り、32cまでタイヤクリアランスが広がった理由はこれのおかげでしょう。

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そして、大きく影響があったのが、このヘッドチューブからフロントフォークにかけての部分。旧型と比べてヘッドチューブが大きくなり、UCI規定ギリギリを攻める構造に。

こういったエアロを極めた結果、旧型S5と比べると、6.3w速くなるような形状に生まれ変わりました。(ハンドルバー1w、フレーム2w、ホイール3w)たった6.3w?それもそのはず元のS5が優れていたのですから当然です。じゃあ他メーカーと比べましょう。PINARELLO DOGMAと比べると8.7w、TREK MADONE SLR GEN8 と比べると19.9wも速いんです。

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最後がシートステーへの接続部。前に比べてもっとエアロに。わかりずらい変化ですが、こういった小さな進化が大きな違いをもたらします。特に、35、40km/h以上での高速域での走行では少しの変化だけでも勝敗に大きくかかわります。

最後に

 今回紹介したCERVELO S5。あまりにも夢があると思いませんか。平坦を爆走したいあなた、スーパーバイクが欲しいあなた、レースで勝ちたいあなたにオススメです。ただエアロなだけではなく、パーツ選びによっては軽量に仕上げることも出来るバイクです。味付けによってどんなバイクにもなれる。そんなポテンシャルを秘めています。

2026年モデルのS5の詳しいインプレは恐らく先日のワイズロード試乗会のインプレが出ますので、それまでお待ちください。

CERVELO S5はワイズロード名古屋本館の入って右側、BIANCHIコーナーの奥の部屋にあります。そこには多くのスーパーバイクがありますので、そこでお待ちしております。CERVELO S5についての感想やあなたのロードバイクの夢などをお聞かせください。ご来店お待ちしております。

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