エアロロード・トライアスロンの殿堂 日本最大級トライアスロンショップ
2022/05/13 21:56
こんにちは、お茶の水店の木村です。
昨年の夏から注文していたNEWバイクが紆余曲折ありつつも完成しましたので、この場を借りて紹介させてください!
非常に長いブログになってしまいましたが、実測重量なども後ろの方に載せてますので最後までお付き合いいただけると幸いです・・・
自転車ショップで働く身として「自分のバイクをバラ完するならパーツにこだわりまくって、なかなか被らない1台に仕上げたい!」という願望があったので(笑)、いろいろと調べまくって所々にこだわりのパーツを入れて組んでみました!
バラ完において最も重要といっても過言ではないフレーム選び。エアロ系か、はたまたオールラウンダー系かとても悩んだのですが最終的には見た目でエアロ系フレームに決定することに。
自身の「こんなライドをしたい」という目的設定に合わせて、それをサポートしてくれるようなフレームを選ぶことは勿論重要です。しかし、私個人の意見としてですがフレームの最も大事な性能は見た目である、と考えています(笑)どれだけ性能が良かろうと、見た目が気に入らなかったら全く乗る気が起きませんからね。
私が注文したこのFOILは、2020年に行われるはずだった東京大会に向けて作成された限定エディションである”SUPER SONIC”と呼ばれるカラー。SCOTTのデザイナーが、大会が行われる東京の美しい夜景をモチーフにしてデザインした、とてつもなくかっこいい限定カラーなのですが、残念なことに大会自体が1年延期になったことで、プロ選手に使われることはありませんでした。
↑2021年に実際にプロが使用した方のカラーはコチラ。どっちのカラーもめちゃめちゃかっこいいですね!
私が選んだカラーは21年モデルで、水色の方が22年モデルのカラーになります。22年モデルのカラーはADDICT,FOIL共にサイズによってはまだ注文を承れます!特にFOILは近日メーカーに入荷予定なので、ご注文のタイミング次第ではすぐにフレームが届くかもしれません。数量限定の激レアフレームなので、お早めにご相談ください。
コンポーネントは昨年発表されたばかりのシマノ R8100系新型アルテグラを採用しました。
昨年の社内試乗会で体験させてもらった時に、その変速性能・ブレーキフィーリングに惚れこみ買っちゃいました!
新しく採用されたHG+という新技術により、踏んでいる最中でも滑らかな変速をすることが可能です。変速性能もとても素晴らしく、誇張や冗談ではなく本当に変速したのに気が付かないほど「速く」「静かに」「正確に」変速をしてくれます。
また、ブレーキもかなりいいです。ディスクブレーキに乗ったことが無い方だと「すぐロックしそうで不安」「ブレーキコントロールがし辛そう」というお声を実際に聞いたりするのですが、全くそんな心配はないと断言できます。従来のリムブレーキ式よりも小さい力で、同等以上の制動力を得ることが出来ます。
ローターとパッドのクリアランスも前モデルよりも広がっているので、ダンシング・コーナリング時にも擦ることは今のところありません。
ディスクブレーキのバイクに乗られた事が無い方には、当店に試乗車があるので是非一度試していただきたいです。
ローターだけ見た目を重視してデュラグレードに。横から見るとローターは意外と目立つので、冷却性能の向上はもちろん、ドレスアップ目的のカスタムとしてもオススメです。
クランクはROTORのIN POWER、チェーンリングは52-36Tの楕円にしてみました。乗り換え前のバイクに付いていたのが50-34Tなのでだいぶ重くなるのかなと覚悟していたのですが、楕円の効果からか特に違和感なく乗ることが出来ています。クランク長は165mmと短めにしてみたのですがこれが大正解。楕円チェーンリングと相まって非常に回すペダリングがしやすいです。楕円チェーンリングほんとにおススメ。
不安だった変速性能もROTOR公式が互換性有りと発表しているだけあって、しっかりと変速してくれました。納車から結構走ってますが、今のところチェーン落ちもないです。
ハンドルは専用のCRESTON IC SLを採用。他の一体型ハンドルとは全く異なる独特な形状ですが、とても握りやすいです。上ハンを握ると、ステム付近のへこんでいる部分に親指が沿うようになっており自然な形で握りこむ事が出来ます。使ってみて分かったことですが、かなりよく考えて作られている形状です。
SCOTT傘下ブランドSYNCROSのハンドルなのでもちろん相性ばっちり。
SUPACAZのバーテープはとってもオシャレかつ高グリップで良きです。
サイコンマウントは定番のREC-MOUNTで。
ホイールは最近話題沸騰中(?)のONE AERの48mmハイトモデルであるDX5をチョイス。ディープリムホイールながらも、何と公称ペア重量1370g!
それもそのはず、このリムはハイエンドバイクにも用いられるT1000、T700を含めた5種類ものカーボンでつくられた高性能&超軽量なリムなのです!非常に軽いリム重量から来る漕ぎ出しの軽さ、加速していく際の軽さは同価格帯の他社50mmハイト級ホイールを圧倒していると感じます。
ハブはDT SWISSの240sを採用し、スポークはSAPIMのCX-RAYという他社ハイエンドホイールと同等のスペックを持っています。
正直、使っているパーツも性能も全く不満点や見劣りするところが無いのですがなんとお値段が¥239,800と非常にお得な価格設定に。このスペック、性能でこのお値段は明らかに安すぎると思うのですがコレで合っているようです。。。ホイールに30万も出せないよ!という方には特にオススメです。
実測重量やインプレなどは単体で記事を上げる予定なのでお楽しみに。
タイヤはだいぶ前にブログを上げたChallengeタイヤのHTLR STRADA 25Cにしてみました。(リンク踏むとタイヤについて詳しく書いたブログに飛びます)
暗めのフレームカラーにはアメサイドのタイヤが良く似合うと思い、このタイヤにしたのですがとってもカッコ良く仕上がって大満足。アメサイドタイヤを履かせてあげるとプロバイクぽくなり非常にカッコ良くなるので、いつもフルブラックのタイヤを履かれている方は是非試してみてください。
当店メカニック小西がパンクしないように書いてくれた愛のこもった落書き。とってもかわいい。
サドルはSELLE ITALIAのSLRにしました。最近はショートノーズサドルが流行っていますが、お尻の位置を頻繁に変えたい派の人間であることに加えて、座骨の幅がかなり狭いので自分には合わないと考え、ロングノーズモデルのSLRにしました。重量は145gと軽量ながらもしっかりとパッドがあり、振動を吸収してくれます。
ボトルケージはギラギラとしたSCOTTのロゴに合わせ、SUPACAZのホログラムカラーのものを選択。抜き差しが非常に軽く、カラーもとってもカッコいいです。
ペダルは最近モデルチェンジしたSPEED PLAYに。ブラック×シルバーのカラーは高級感にあふれておりバイクの足元を飾ってくれます。スタックハイトが他社ビンディングペダルよりも低いのでペダルを介さずそのまま足で踏んでいるかのようなダイレクト感で良きです。
油圧ディスクのエアロロードという事である程度重くなるだろうなぁとは予想しており、このフレームにすると決めた時の目標は「8kgを切りたい」でした。飛び道具的な超ド級の軽量パーツを使わずにどれだけ軽くできたか、ドキドキしながら組み上がったバイクの重量を量ってみると・・・
「あれ・・・結構軽い・・・」しかもこれ、なんとペダルありの重量なんですよ!(ボトルケージ・サイコンマウントは無し)
取り付けているSPEED PLAY ZEROの重量が公称222gなのでペダル無しだと7.1kgジャストでしょうか。ディスクロードは重いと言われていた時代ももう終わりなのかもしれません。
ロードバイクのご購入を検討されている時、やはり完成車でのご購入がメインかもしれません。しかし、木村のケースのようにフレームセットでしか売っていないカラーがある場合などは必然的にバラ完となります。
完成車を購入するのに比べて同じような仕様でも、値段が高くなってしまうというのがバラ完のデメリットですが、バラ完をすることで後から完成車に付いてくるホイールを交換したり、ポジションを合わせるためにステムやハンドルを交換したりする必要がなくなるのがメリットと言えるでしょう!(特に最近は一体型ハンドルが付属してくる完成車も多く、自身のポジションに合うものに変更しようとすると、追加で10万円近くかかってしまう場合もあります。例:METRON 5D ACR 定価97,570円)
同じフレームでバラ完したとしても、コンポーネント・ホイール・サドル・ハンドルなどパーツのチョイスは人によって全く異なるため、「自分だけの1台」を組み上げることが出来ます!当店スタッフの多くが自身のバイクをバラ完しているのに加えて、多くのバラ完のご依頼をお客様から頂いているなどお茶の水店はバラ完の経験が豊富なので、ぜひお見積りの作成だけでもご依頼ください!一緒に世界に1台だけのバイクを創り上げましょう!