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【第3回 OHA】オーバーホールの内容と価格の違いを比較【オーバーホールはY’s新橋店】
by: 関 和貴

皆さんこんにちは、ワイズロード新橋店 関です。

 

3~4回に分けてワイズロード新橋店自慢のオーバーホール作業の内容を紹介しています。

 

前回までに、簡易的な消耗品交換であるセミオーバーホール

標準的なオーバーホールであるオーバーホールBをご紹介しました。

 

 

今回はオーバーホールの中でも最も細部まで分解するオーバーホールAの内容をご紹介します。

 

 

オーバーホールA

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今回作業するのはサーベロ C3、古めのエンデュランスロードです。

 

 

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昔のサーベロにはROTORのクランクが標準装備されていますが、こいつが曲者でBBなどの規格がわかりにくい!

 

 

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最初期の油圧STIレバー。

現行モデルと比べるとかなり大きいです。

この当時は今のようにほぼ全てディスクブレーキになるとは誰も思っていませんでした。

 

 

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さっそくクランクを取り外し。

 

 

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BBはROTOR製でした。

ややこしい規格なので同じBBを手配したかったのですが、メーカー長期欠品中で手配できず、、、

代わりの物を調べなければ、、

 

 

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プラスチック製のワイヤー受けが割れて全く変速できなくなってしまっていました。

幸い、メーカーがまだ部品を持っていたので取り寄せて修理できます。

 

 

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細かいところでは、RDのワイヤーリードが割れてしあっています。

上位グレードのワイヤーセットにはこのスモールパーツが付属するので問題ありません。

 

 

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初期型油圧STIレバーは今では想像もつかないワイヤーの通し方です。

きっと開発に苦労したことでしょう。

 

 

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使用するインサート金具も現行品と違いMTB用の物を使います。

 

 

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フレームを完全に分解しました。

 

 

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フレームに大きなダメージはありませんが汚れは積もっています。

 

 

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クリーナーでフレームをしっかり掃除。

 

 

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丁寧に使われていたようで塗装の状態も良好。きれいになりました。

 

 

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艶出し&防汚コーディング!

 

 

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新車のようなツヤが復活しました!

 

 

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同じくホイールも清掃。

 

オーバーホールBでは、パーツを洗浄して組み立てに移りますが、オーバーホールAではまだまだ終わりません!

 

 

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変速機やブレーキなど分解可能なパーツは全て完全分解して清掃します!!

 

*油圧ブレーキ・電動パーツ・メーカーが分解を推奨しないパーツは分解しません

 

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プーリーは完全にサビてしまっているので交換します。

 

 

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パーツを1つずつ洗浄。

 

 

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グリスアップして組み立てます。

ここまで分解清掃すれば古いバイクでも新車のようにしっかり走ってくれます!

 

 

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オーバーホールAには通常約¥10,000~のハブオーバーホールの作業内容もついいています!

 

 

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内部を清掃し新しいグリスで組み戻します。

ハブオーバーホールについては次回の記事で詳しく紹介します。

 

 

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ブラケットカバーのゴムを交換。

ブラケットカバーはワイヤ交換時にしか交換できません。

10年以上前のモデルは種類によってそろそろブラケットカバーが終売になることもあるので、早めに交換しておきましょう。

 

 

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適合するBBも取り寄せ完了!

 

 

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奇麗になったパーツで組み立てます!

 

 

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完成しました!!

 

 

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まずはフレームのツヤをご覧ください!

 

 

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ピカピカになった駆動パーツ!

もちろん変速性能やブレーキの効きも最高の状態です!

 

 

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ハブの回転性能も良くなっています!

ハブがよく回るということはスピードも出るし、ロングライドもラクになるということです!!

 

 

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タイヤは前回同様ゲータースキン。

個人的にオススメのタイヤで、「レースに出るわけではないけど走りが良くてパンクしにくいタイヤ」を選びたい方や「ロングライドやブルべ・トライアスロンなど長距離系のイベントでパンクしたくない」方にお勧めのタイヤです。

 

このタイヤ以外にもお客様の用途や予算に合わせて最適なタイヤをご提案いたします。

 

 

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割れてしまったワイヤー受けも無事に交換できました。

 

 

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今回の費用目安は約¥150,000でした。

 

オーバーホールAでは費用に対してもご満足いただけるよう丁寧に、バイクごとに工夫して作業させていただいています。

10年近く乗ったバイクをもう一度新車のように気持ちよく乗りたい方や、目標のレースで少しでも結果を出したい方にオススメ!

 

 

まとめ

オーバーホールAは、、

・5~10年くらい乗ったバイク・しばらく乗っていなかったバイクを徹底的な清掃で新車のように復活させます!

・可能な限り完全分解して清掃とグリスアップ、フレームは撥水コーティングをします。

・消耗パーツを全交換します。

・費用目安は10~18万円前後です。

 

 

メンテナンスの時期や必要な内容がわからない方は是非ご相談ください!

バイクの状態にあったメンテナンスをご提案いたします。

 

修理相談・依頼は予約制です。ぜひお気軽にご相談ください!

TEL:03-5422-1394

 

 

次回はハブのオーバーホールをご紹介します。