新しいスタイルを提案するフラッグシップショップ!
ワイズロード新橋店 Y'sRoad shimbashi
[英語対応可]
2024/06/11 23:19
ワイズロード新橋キャノンデールブランドストアの間野です。
グラベルバイクをプッシュしていると、やはりぶつかるのは『そうは言ってもグラベルってどこで乗るのよ?』という質問。いや、あるんですけどねグラベル。荒川や多摩川のような河川敷の広い河川では、大災害発生時用の緊急災害道路として砂利道が急速に整備されてきています。とはいっても、イベントには使いにくい。
そんな中、今回彗星の如く登場したのが神奈川県秦野市のイベント。丹沢山地に走る林道を利用してのイベントがBicycle Club誌のウェブサイトで告知され、にわかに注目を集めることになりました。
秦野といえばヤビツ峠。その周辺にはクローズされた林道が多数存在しています。開放されているグラベルとしては『戸川林道』が有名ですが、今回はその近くの通常閉鎖されている林道を特別公開。なのでイベント名は『グラベルオープンゲート』。
Contents
いまだかつて、こんなにもアクセスの良いサイクルイベントがあっただろうか?
新東名高速・神奈川県内での現時点の終点に近い秦野丹沢スマートインターチェンジ、それを降りたその場所が今回のメイン会場。サービスエリア用に造成した場所にスマートICだけ先に開設されている。ただし参加者用の駐車場はそこから水無川を4km下った自動車工場の駐車場をお借りしていて、標高差が150mほどありました。
よく見ると、周辺には登山者用のコインパーキングがたくさんあったので、それを利用すればもっと楽だったのですが。
土の造成地にキッチンカーやメーカーのテントが立つ、素朴な感じの会場ですが、関東が拠点のメーカーさんがたくさん集まっていて、規模が大きい。新橋店扱いブランドでもMAVIC、MERIDA、BESV、Intertec、BIANCHI、東京サンエス、SCHWALBE、JAMISといったブランドが出展・試乗車を展開していました。
NEXCO東日本さんも出展。新東名の工事状況などを解説していただきました。2027年に御殿場まで全通だそうで、そうなるとクルマの流れもだいぶ変わるはず。楽しみです。
参加者のほうも多い!定員は驚異の450名で、そこまで集まるかな?と思ったのですが、250名くらいは参加があったようです。グラベルだけでなく、MTB勢も多数いらして、いかに南関東のオフロード好きがこのようなイベントに飢えていたのかが分かります。
秦野市長さんまで挨拶に来ました!
今回のイベント、地元の有志と森林組合のコラボなのですが、行政との密着度も感じられ、今後の展開が楽しみでもあります。
午前中は上級、中級、初級に分かれてのガイドツアー。コースを覚えてもらって、午後はフリーライドというのが今回のイベントの流れです。見たところ、上級(グラベル25名、MTB25名)と中級(グラベル100名、MTB100名)が参加者のほとんどで、初級はあまりいなかった様子。まあ、こういう告知チャンネルの少ないイベントだと、初級に相当するような方は情報自体がキャッチできないことが多いですからね。
上級が出発して数分遅れで、わたくしが参加する中級がスタートします。
舗装路を登り始めてすぐに、軽トラくらいしか入れない狭い舗装林道に入りますが、まあ200名の集団が登るには狭いよね……。200名ってツール・ド・フランスよりも多いからな……。途中でつっかえつっかえになり、渋滞で止まること複数回。
そうすると丹沢名物……足元からヒルが上がってくる!集団阿鼻叫喚w
実は会場ではヒル除け販売してました。
ヒル除け販売しているサイクルイベントって……。
わたくしもヒル除けを買ったのはもちろん、普段使わない夏用レッグカバーやアームカバーを装備して極力肌を隠しました。が、中にはシューズ内に侵入され、吸われてしまった人も。ヒルに吸われると痒くはないけれど出血が止まらないそうで、ずっと血がダラダラ出ている知人がいました。やべーなヒル。
ほかにも渋滞の元凶が……。
捨て犬かと思いきや、親とはぐれたカモシカの赤ちゃん!
親どこいった~!!
とにかく動くものを親だと思って、自転車についてこようとするらしく、見かねた参加者の数人がカモシカの赤ちゃん抱えて、『俺が止めている間に先に行け!』みたいなことになっていました。
野生生物の赤ちゃんを触ってしまうと、人間の臭いがついて育児放棄に繋がる場合があり、良くないことではあるのですが、正直この際はやむを得なかったのかなとは思います。なにしろ特別天然記念物なので傷つけちゃうと大変なことになりますので……。
急峻な丹沢山地の林業用の道を登るのはけっこう大変で、これ、午後リピートできるのかぁ?とは思ったのですが、下りやアップダウンの連続は楽しい!
今回はハードグラベルを想定してTopstone Carbon Lefty(第一世代モデル)に、使用可能な最大幅である700×40CのSchwalbe G-One Ultrabiteで来たのですが大正解。手持ちタイヤのなかでいちばんグリップがきくしエアボリュームも生かせる。スリッピーな土の急登でも、バランスとペダリングトルクを丁寧にコントロールすれば、KingPinリアサスペンションの効果で後輪が路面に喰いついて登れるし、下りも前後サスがきいてばっちりです。
このイベント、普段はシクロクロスを楽しんでいる友人たちが多数参加していたのですが、シクロクロスのレースバイクのままでの参加だったので、軽いギアは足りないわ、タイヤの太さは足りないわ、と大変だったようです。まあ、それでいえば今回のコースはむしろMTB向きでしたけどね。
急峻な山なので、下りも急峻です。林業用の作業道ですので、路盤はさほど硬くなく、滑りやすいこともあって、多くの方が慎重に下りますが、わたくしの少し前で緩いカーブを曲がれず沢に落ちてしまった方もいて、この時はかなり肝を冷やしました。
沢からは登り返しがあって、これが滑りやすい土の急登。正直、序盤の舗装登りがしんどくて、eグラベルバイクが欲しいと思ったのですが、こういう路面が緩い登りだと、モーターのパワーが勝ってスタックしかねない。eMTBで来た友人によれば、やはりeバイクなりの漕ぎ方を習得する必要があるとのこと。ギリギリ漕げる登坂なら、テクニックでアナログバイクが勝る場面もあるのかなぁと思います。押しになったらeバイクはキツいし。
中級コースで約9kmという短いコースでしたが、360mの獲得標高があって、いやこれ午後はリピートする気になるのか?というしんどさだったのですが、メイン会場戻って飲食したり、試乗車乗ったりしている間に、やっぱ下りが面白かったな……という思いのほうが勝って、午後もフリーライドで一回りしてきました。
通常クローズのコースなので、今回地図は掲載しませんが、こういう起伏が強くてアドベンチャー感があるライドが好みでしたら、次回の開催の情報にアンテナを立てておくのをおすすめします。Bicycle Club誌は編集長さんもグラベル好きなので、ニッチな情報がけっこうWebに上がってきますよ。
今回はかなり面白い体験でした。企画された地元グループ『鶴嘴』の皆様、秦野市森林組合の皆様、秦野市の皆様、そしてご一緒しましたライダーの皆さまや、すれ違ったハイカーの皆さまにお礼申し上げます。ありがとうございました。
かなり過酷なグラベルで、むしろMTBコースともいえるようなコースでしたが、そんな場所であえてグラベルロードを選択するならコレ!
もちろん、もっとマイルドな(?)グラベルバイクでも楽しむことは可能ですが、今回はコースプロフィールに合わせてハードコース対応なモデルをチョイスしました。
カラー:ラリーレッド(RRD)
店頭在庫サイズ:S(推奨身長170cm前後)
メーカー希望小売価格¥940,000(税込)
おすすめポイント:700Cなら45mmまで対応可能なタイヤクリアランスに、純正のままでも0.9のギア比(フロント40T、リアロー44T)で急登も登りやすい。SRAM FORCE eTapだが、リアディレーラーをMTB用のEAGLEに替えればMAX52Tのスプロケットも使用可能でギア比は0.76に!(ただし電動変速だからけっこう高価…)カーボンケースのLeftyフロントサスペンションは軽量。ホイールもHollowgramの軽量カーボンモデルを採用しているので、非常に軽く、担ぐ場面でも負担が少なくなります。
カラー:グリーン(GRN)
受注可能サイズ:XS(推奨身長160cm前後)、S(同 170cm前後)、M(同 180cm前後)
メーカー希望小売価格¥550,000(税込)
おすすめポイント:リア12速の機械式シマノGRXを搭載したモデル。タイヤクリアランスは上述の『1 Lefty』と同じ。RD-RX822SGを使うこのバイクのギアは、フロント40Tリア最大45Tでギア比では『1 Lefty』を上回る0.89。更にRD-RX822SGSに変更すれば、リアロー最大51Tでギア比0.78が使用可能になるので、かなりの急登も走破できる。Leftyフォークはアルミ製、ホイールもアルミ製なので、重量面では『1 Lefty』より重いが、カスタマイズコストも含めお買い得と言えます。
なお、『Topstone Carbon 2 Lefty』はリア11速モデルも併売中ですのでご注意ください。
今回はアドベンチャー系に極振りしたバイク紹介になっています。まったくの逆振りで、高速フラットグラベルレーサーやエンデュランス系については、こちらの記事を参照ください。
新橋店はキャノンデールのコンセプトストアです!
珍しいモデルなども含め、バリエーション豊富な在庫をご用意しております!
オンロードとオフロードの境界付近が大好物な、キャノンデール専任スタッフ間野が皆様のお越しをお待ちしております(*^^)v
11th June 2024
ワイズロード新橋キャノンデールブランドストア まのゆうすけ
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