新しいスタイルを提案するフラッグシップショップ!
ワイズロード 新橋店 Y'sRoad Shimbashi
[英語対応可]
2026/02/17 14:42
店長の奥平です。
今回は、25年12月上旬発売予定の、私がメイン担当として進められていたワイズロードのANTARESオリジナルカーボンホイール、製作プロジェクトの内容を含めて、担当目線でこのこだわりの詰まった商品を紹介致します。

↑タイヤがついているのがファーストロット、タイヤがついていない色が濃い方がセカンドロットです。
上側がファーストロット
下側がセカンドロット色が少し濃くなっています。
Contents
1970年に現在はなき埼玉県の川越工場にてオーダーバイク「ANTARES」を製作していました。
今と比べると当時のスポーツ自転車は趣味としてかなりマニアックで、その中でも特にオーダーバイクを作るには高いに知識が注文側にも必要など、ハードルがとても高いものでした。それをシステム化することで初めてオーダーする方にもわかりやすく販売していました。
そのような流れをルーツにもつANTARESブランドは時代が変わっても常にスポーツ自転車へ挑戦する初めての方を応援する商品を作ってきました。小売店がつくる商品だからこそ、一番お客様に近い声を製品スペックや値段に反映させたいと考えています。
スポーツバイクで最初に取り組みたいアップグレードが「ホイール交換」です。その中でも性能を大きく底上げできるのが「カーボンホイール」となります。
近年、大手既存ブランド品ではない低価格なカーボンホイールが市場に増えています。しかし、その中にはスペック数値は高いものの、その数値から期待される性能と、実際の走行感覚との間に乖離がある製品もあるようです。私たちはそうした、数値上だけのホイールではなく、乗って本当に満足できるホイールを作りたいと考えました。

↑複数個出来上がったANTARESホイールの出荷前の最終確認。複数回工場を訪れ品質のチェックや製法など妥協なく打ち合わせしました。
目指したのは、初めてのカスタムホイールに求められる性能を満たすと同時に、見た目にも美しく所有欲も満たすホイールでした。

↑数種類スポークやハブを取り寄せ、種類の違うスポークに何度も自ら組み替えてテストしました。
開発にあたって、様々な意見を元にハブは3度にわたって変更、スポークの組み方やリムのデザインなどの細部までこだわりました。
生産を委託する海外の現地工場とは毎日のようにメールにて打ち合わせ、現地工場でも複数回の打ち合わせを重ねたうえでサンプルホイールを作り、私含めたスタッフによる入念なテストライドを実施してきました。
また、乗車時だけでなく輪行時など車体からホイールが外れた状況もあわせて検証し、本製品が完成いたしました。

↑こちらはNGとなったフリーボディーのテスト。走行試験では回転性能が良いという評価でしたが、車体から外して衝撃を与えるとスプロケットの重さに耐えられずフリーボディーごと抜け落ちてしまいました。輪行中に起こりうるトラブルですので、もちろんこのハブはNGとなりそのようなことがないハブを選択しなおしました。
実際の走行では、カーボンホイールならではの軽快さを体感できます。
スペック上の重量から受ける印象よりも走りが軽く感じられ、アルミホイールから乗り換えれば十分に軽い走行感を実感いただけるはずです。高額なモデルと比較すると、最初の漕ぎ出しこそ若干の重さを感じるものの、巡航時には速度維持のしやすさを実感できます。
また、剛性を極限まで高めたレーシングモデルではなく、様々な用途でオールラウンドに使えるよう、快適性を重視した乗り心地です。見た目の高級感も高く、価格帯を超えた質感を備えた仕上がりとなっています。
性能、質感、そしてコストパフォーマンスの三拍子が揃った、私たちの理想を形にしたこだわりのホイールが完成しました。

↑高級な車体にもマッチし、入門用の車体につければ高級感が一気にアップします。
品番 ANWHCBN4521TLR
使用カーボン: Toray T700 Carbon Fiber
Size:700C (ETRTO 622mm)
使用用途:ロード、シクロクロス、グラベル
使用タイヤ:クリンチャー、チューブレスレディー
(チューブレス使用時:テープ25mm、バルブ60mm以上の汎用品を使用/別売り)
リム寸法:高さ45mm 内幅21mm
リムERD:555mm
最大体重 : 130kg/ 287lbs
最大空気圧:110psi/ 7.58barチューブレス使用時の最大空気圧は90psi/ 6.12bar
使用可能タイヤサイズ: 25C~43C
表面の仕上げには、高級感のあるUDカーボン地にクリア仕上げを施し質感を高めています。
これもこだわったのですが、ロゴはあえて小さく入れることで、あらゆる車体にマッチするようにしました。
当初はもう少し大きいロゴを入れることも考えていました。
↓ロゴのデザインスケッチ。反射材をつかったデザインも検討していました。
リム形状には、オールラウンドな走行性能と高い空力性能を両立する45mmハイトを採用。この形状はホイールが受ける斜めからの風が当たった際の気流の剥離を防ぎ、横風時にハンドルが取られにくい最新の形状を採用しました。
内幅21mmとすることで、適合するタイヤ幅を25Cからとし、最新のフレームだけでなく、過去のモデルにも適合する高い互換性を実現しています。
幅の広いリムは近年流行の太いタイヤにも対応しており、さらにタイヤの断面形状がコーナー中に潰れず、丸みを帯びた形状を維持することとなり、コーナリング時の安定性が飛躍的に向上します。
これにより下り坂やテクニカルなコーナリングセクションでの安定性が高まり、より積極的に走ることができるようになります。
意外と大事な水抜き穴。雨の多い日本では必須機能です。
これがないといつの間にかリムの中に水が溜まってしまいます。
雨の後はこの穴を下側にしておくことで水を抜くことができます。
もちろん、強度には影響が出ません。
SAPIM CX LEADER STRAIGHT AERO SPOKEを採用。
ホイールの性能はスポークでかなり変わります。高級ホイールに多く採用されるSAPIM社製のエアロスポークを採用することにより、パワー伝達性能、空力性能、乗り心地のバランスを目指しました。
スポーク: Sapim CX-Leader 272 mm X24本 274 mm X24本
フロントDISC側272mm12本/DISC側274mm12本
リアDISC側274mm12本/非FREE側272mm12本
ニップルは別ブランドの真鍮製を使用し、軽さよりも耐久性をとりました。
フロントハブサイズ:12X100mm
使用ベアリング6802(15x24x5mm)X2個
ディスクローター固定方式:センターロック
リアハブサイズ 12X142mm
ベアリング15267(15x26x7mm)X2個
ディスクローター固定方式:センターロック
別売りオプション:クイック用アダプター前後セット
フリーボディーラチェット: 36T 面ラチェット
Shimano HG Spline L互換(11,12速対応) 使用ベアリング15267(15x26x7mm)X2個
※推奨グリス:DT SWISS HXT10032508S スペシャルグリス
通常のスプリングに比べて効率的にラチェットに力を伝えることができるため、安定した動作が行われる設計となっています。

HGフリーボディーを置き換えてSRAMスプロケットに使用します。
使用ベアリング6802(15x24x5mm)X2個
※ホイール生産企業より指摘があり重量を1594g→1567gに下方修正しました。25/11/18追記
この重量は、完成車の標準でついている低価格なアルミホイールに比べれば大幅に軽量化できますが、カーボンホイールとしては決して軽い重量ではありません。
先に説明したようにこのホイールは、初めてのアップグレードパーツですので、価格と頑丈さ、扱いのしやすさ、そして必要とされる性能を検討した結果この重量となりました。
近年、カーボンホイールにカーボンスポークを採用し、かつ値段の安いホイールが多く発売されています。これらの多くは重量も軽く、スペックシートだけ見ると大手ブランド製品に匹敵もしくはそれ以上に軽いものが発売されています。しかし、2025年現在、大手のブランドで値段の安いカーボンスポークを採用したホイールはほとんど販売されていません。(最上位モデルは除く)
ホイールを開発するにあたり、大手ブランドの担当者にカーボンスポークの現状を確認しました。
現在採用していない理由は、硬すぎる、折れやすい、本来ホイールが持つべき粘りがないなど、狙った走行性能を出すことができないということでした。ただし、日々研究、進化が進んでおり将来はわかりません。
現状、ANTARESでは持ち上げた時の軽量性より走り心地の良さ、トラブルの少なさがこのホイールには重要と思い極端に軽い重量のホイールは目指しませんでした。
※ホイール生産企業より指摘があり重量を739g→733gに下方修正しました。25/11/18追記
※ホイール生産企業より指摘があり重量を855g→834gに下方修正しました。25/11/18追記
抜き打ちで以下の試験を行い、狙った強度、耐久性があるか確認しました。
このホイールでは、リムの強さを確認するための衝撃テストを実施しています。テスト方法は、国際的な基準として知られるUCI(国際自転車競技連合)が定める試験内容に準拠したものです。
↑ANTARES ROAD CARBON WHEEL4521の140J試験の様子。UCI基準の40Jと明らかに違う衝撃なのがわかります。
UCIの基準では、40ジュールの衝撃を加えてリムの耐久性を確認しますが、本製品では認証試験に加え、その約3.5倍にあたる140ジュールの強い衝撃でも追加テストを実施しました。その結果、リムに破損は見られませんでした。
テストは、専用の試験機にホイールを固定し、金属製の重りを落下させる方法で行われます。
この試験ではタイヤを装着せずに行うため、実際の走行時よりも直接的で厳しい衝撃がリムに加わります。
試験後、以下の条件を満たしていることが求められます。
目で確認できる亀裂や素材の剥がれがないこと
縦方向・横方向ともに1.0mmを超える振れが発生していないこと
これらをすべてクリアすることで、UCI基準に適合したホイールとして認められます。
UCIの認証は、国際レースでの使用が認められる品質基準を満たしていることを示します。
レースに出場しない場合でも、この認証を取得しているということは、世界基準で安全性と耐久性が確認されたホイールであることの証明になります。初心者の方にとっても、安心して長く使える信頼性の高いポイントです。
横剛性をチェックする理由は、横から力がかかったときに適度に剛性があるとコントロールのしやすいホイールとなります。例えば坂道で自転車を左右に振って踏み込んだときや、カーブに入る場面でも、ホイールがしっかり支えてくれる感覚があります。
また、ペダルを踏んだ力が逃げにくいため、少ない力でも前に進みやすく、走りが軽く感じられるのが特長です。また、コーナーでは安定感があり、ハンドル操作に素直に反応するので、初心者の方でも安心して走行できるホイールとなります。
ホイールは長期間使用することで、スポークの破断やハブの不具合など、少しずつダメージが蓄積していきます。そこで本製品では、実際の走行を想定した耐久テストを実施しました。
テストではホイールに継続的な振動と衝撃を与え、合計850km相当の耐久走行を再現。衝撃回数は77万回以上に達し、短距離ながら非常に厳しい条件で検証しています。
この試験は、実際の使用状況に置き換えると次のような走行距離に相当します。
路面状態の良い舗装路が中心の場合:約10,000〜15,000km
市街地や一般的な道路を含む走行:約2,000〜5,000km
荒れた路面や砂利道を多く走る場合:約800〜2,000km
数値だけを見ると850kmは短く感じるかもしれませんが、短い距離に大量の衝撃を集中させている点がこのテストの特徴です。
これは、通常であれば数年かけて受けるような路面からの負荷を、一気に与えて耐久性を確認する方法で、長く安心して使えるかどうかを判断する重要な指標となります。
ワイズロードではこれからもお客様が望む商品を開発していきます。
ぜひご期待ください!
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