グラベル『ツーリング』好きなスタッフ間野が、グラベル『レーサー』3台を乗り比べてみた
by: 間野友輔

新橋店ふくてんちょの間野です。
普段はキャノンデールブランドストア専任ということで、キャノンデールの記事ばかり書いていますが、今回はキャノンデール以外のグラベルレーサーに乗ってみました。

今回乗ったのは3台。いずれも、Garmin Unbound Gravelのようなグラベルレースで勝つことを目的にしたバイクで、普段わたくしがやってるような、グラベル楽しいーってのんびり走って写真撮って、みたいなのとは違うモデルです。そんでもって、試乗コースはほぼフラットな舗装路なので、正直本当のところが分かるかっていえばビミョーです（汗）

ちなみに評価基準となるマイバイクはこちら！

Cannondale SUPERSIX EVO CX （グラベル仕様）

2023年のGarmin Unbound Gravelでも、ラクラン・モートン選手、アレックス・ハウ選手やテッド・キング選手が使用したSUPERSIX EVO SEと同じフレーム。シクロクロスとグラベルレースの共通フレームで、乗り心地がよい、やや柔らかめなフレームです。

 

CHAPTER 2　KAHA

メーカー希望小売価格（フレーム＆フォーク）￥385,000（税込）

長らくほぼ直販ブランドとなっていたチャプター２が、最近になって輸入代理店が決まったことで、ワイズロードでもお取り扱いできるようになりました。

今回はそのチャプター２のグラベルレーシングモデル「KAHA（カハ）」に試乗。

予想通りに踏み味は硬め……なのですが、なぜだろう？硬くて踏み負ける感じではなく、硬い硬いと思いながらももうちょっと回し続けたくなるような、謎の感触がありました。

試乗車はSRAM RED eTap AXSのフロントシングルで組まれていました。このメーカー純正カーボンハンドル、69,300円（税込）します。けっこういい感じでした。

 

いい写真が撮れませんでしたが、タイヤの最大サイズは700×47C。今回の装着タイヤはVITTORIA TERRENO DRYの700×35Cでした。

 

グラベルレース用バイクを謳ってはいますが、多数のアイレットを装備して拡張性が高い仕様となっています。

 

ダウンチューブ下も撮っておけばよかったな。

 

最近多い仕様ですが、ボトルケージ台座部分のパネルは外れて、内部収納ができるようになっています。

 

メーカーとしてはグラベルレースに主眼を置いていますが、エンデュランスロードとしても使う方が多いとか。ハンドリングもスムーズで攻めた走りも、ゆったりしたライドもできる、バランスの良いバイクという印象でした。

 

FACTOR OSTRO GRAVEL

メーカー希望小売価格￥1,331,000（税込）※SRAM FORCE eTap AXS仕様
（フレーム＆フォーク ￥786,500（税込））

前述のKAHAがグラベルレーサーでありながらツーリングの拡張性を持たせているのに対し、FACTORのこちらは、もう見るからにバリバリのエアロレーサーですね。

乗り味も想像どおり、カッチカチに硬かった！これは剛脚向けだなぁ(笑)

 動画でもガシガシに漕いでるし、バイクパッキング装着してもガシガシに漕いでるし(笑)

 

アイレットの配置はトップチューブバッグ用とダウンチューブ下があります。

 

タイヤはGOOD YEARのCONNECTER 700×45C。
公称最大タイヤ幅も45Cです。

 

FACTORの関連ブランドであるBLACK INC.のハンドルバーとホイールが装着されていました。

 

さすが、ガチガチのレースブランドが作った、ガチガチのグラベルレーサーといった趣。脚のある方がガンガン踏んでいったらカッコイイだろうなぁ、という憧れに似た印象を抱きました。

 

BASSO PALTA

メーカー希望小売価格￥767,800（税込）※SHIMANO GRX610仕様
（フレーム＆フォーク ￥613,800（税込））

BASSOのカーボングラベルレーサー。BASSOというと弊社的にはクロモリロードが主要キャラになるので、カーボンでしかもグラベルというのは珍しい印象です。

前2台があまりにハイスペックだったので、機械式GRXなのはちょっと印象が変わってしまうのですが、こちらも硬めのレーサーでした。特徴的なのはハンドリングが凄くクイック。ロードレーサーの設計がそのまま反映されたハンドリングなのでは？という意見を聞きました。

 

その特徴あるハンドル周り。ちょっと変わった専用ステム構造になっています。セットされるハンドルバーもオリジナルで、エアロ形状に薄くすることでしなりをきかせています。そう、グラベルにエアロハンドルってけっこう有効なのです。

 

ハンドル切ると、隠れたイタリアントリコロールが現れる。

 

シートポストもちょっと変わった形状で、後ろからプレッシャーをかけて固定しています。ボルト径が細いので、過トルクしにくいですね。

 

最大タイヤ幅は42C。最近のグラベルレーサーは50Cが使えるものも出ている中で42C止まりなのは、実はこのバイクのデビューが2021年と、少し時間が経っていることも理由かも。

 

このバイクもレーサーらしく、過剰なアイレットはなし。トップチューブ上面のものは、使わないときのためのカバーつき。

 

イタリアといえば、Jerobormや、ロードレースでもストラーデビアンケのようなものがあり、丘陵地を越えていくグラベルレースが生まれる土壌があるのかなと思います。シートステーの細さからすると、後輪のしなりはあるのかな？という気がしますが……。

 

……というわけで、実のところ、わたくし所有のSUPERSIX EVO CXとは、かなーり性格の異なるバイク3台でした。なかなか他人と被らないかわりに、脚力を要求する連中です。覚悟を決めて発注してください(笑)

ちなみに……

 

2023 SUPERSIX EVO SE 2 Olive Green

カラー：オリーブグリーン（OGN）
店頭在庫サイズ：46（推奨身長165cm前後）
メーカー希望小売価格￥420,000（税抜）

GRX810仕様のキャノンデール　グラベルレーサー入荷しました！
今回は46サイズのみ。近日54サイズも入荷予定です。数量僅か！

 

キャノンデールのご注文は新橋で！

新橋店はキャノンデールのコンセプトストアです！
珍しいモデルなども含め、バリエーション豊富な在庫をご用意しております！

グラベルライド大好き、シクロクロスも齧っていたキャノンデール専任スタッフ間野が皆様のお越しをお待ちしております(*^^)v 

　

17th November 2023

ワイズロード新橋　まのゆうすけ