【スタッフバイク 】SUPERSIX EVO CXをGRX Di2でフロントダブル化! #RideCannondale
by: 間野友輔

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ワイズロード渋谷キャノンデールブランドストアの間野です。

初開催の『UCIグラベル世界選手権』が開催中です。昨晩は女子エリートで、今季MTBで3枚のアルカンシェルを持ち、過去にはロードやシクロクロスのタイトルも持っていたポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)が4枚目のアルカンシェルを獲得しています。オフロード無双だな。

今晩は男子エリート。マチュー・ファンデルプール(オランダ)をはじめ、ペテル・サガン(スロヴァキア)、日本のシクロクロッサーに絶大な人気を誇るズデニェク・スティバー(チェコ)らが出場することで俄然注目を浴びています。EF Education Easypostからもラクラン・モートン(オーストラリア)とマグナス・コルト(デンマーク)が出場しますが、そのコルトのSUPERSIX EVO SEが公開されています。

 
 
 
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日本ではSUPERSIX EVO CXとして発売されているフレームカラーですが、グラベル仕様なので『SE』と表記されているようです。ちょっと紛らわしいな。でもこのフレームで6.9kgにできるのか、凄いな。

 

さて、このSUPERSIX EVO CXを春に手に入れ、軽くカスタムして使っていたわたくしですが、このたび本格的なカスタムを完成させました。

 

SUPERSIX EVO CX/SEとは?

キャノンデールが2021年夏に発表した、シクロクロスバイク『SUPER X』の後継機種。
ロードバイクの第3世代SUPERSIX EVOで培ったエアロ形状フレームと振動減衰の技術をフィードバックさせて開発されました。主に北米のシクロクロスシーンと、次第にメジャーになりつつあるグラベルレースを意識したジオメトリーは、高速レースを制するバイクに仕上がっています。

同じフレームを用いて、シクロクロス用セッティングの完成車パッケージを『CX』グラベルレーシング用セッティングの完成車パッケージを『SE』と呼称しています。


こちら ↑ のEVO SEはSRAM RIVAL eTap AXS仕様で当社最後の1台です。

今回紹介するEVO CXは今年末から来年初旬にかけて入荷予定です。

 

Cannondale 2022 SUPERSIX EVO CX
(GRX Di2フロントダブルバージョン)

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ちなみに今回のカスタム前の状態がこちら↓

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 フロントシングルのSRAM FORCE1、700×32Cのロードタイヤでほぼロードバイクとして使っていました。フロントシングルですが、狭山丘陵程度の登りを含むコースであれば、軽いギアは足りていました。フロント40Tなので高速巡行は限界があるかな。

シクロクロスバイクとしてはこの仕様で良かったのですが、グラベルバイクとして使いたかったので、ギア比の問題からフロントダブル化は必須でした。

 

シマノGRX RX815フロントダブル仕様

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既に所有していたTOPSTONE CARBON LeftyもSUPER XもSRAMの機械式2×11速なので、互換性その他の理由でFORCE22にするべく、前後ディレーラーや左レバーも用意していたのですが、いざ交換しようとした矢先、けっこう大きな問題にぶち当たりました。その問題については最後に触れます。

FORCE22ではフロントダブル化できないと分かり、いろいろ考えた結果、すぐに調達できそうなのがRED eTap AXSとGRX RX815でした。いずれも機械式ダブルタップとは操作性が異なるし、どうしようかと思いましたが、Di2なら以前使っていたこともあるので、リア11速互換性を重視してGRX化を決めました。

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それと、用意していた46-30Tのフロントチェーンリングを使いたかったし。たぶん12速非対応。

しかしまあ、シマノの生産が12速用のDi2にシフトしているせいか、11速用のDi2パーツの欠品の多いこと。パーツ集め、ちょっと苦労しました。内装バッテリーとかハンドルエンド用のジャンクションAとかeケーブルなんかも超品薄です。来春まで11速Di2は組めないかもしれません。

ちなみにEVO CX/SEでは『プレスフィット30-83Ai』という幅広な特殊規格のボトムブラケットを採用している関係で、シマノクランクは使えません。キャノンデールが用意しているBB30シャフトの長いものを使うか、SRAM DUB規格を使わなければいけません。

 

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GRXのレバー、ブラケットがちょい細い。SRAMの油圧ダブルタップに慣れていると、ちょっと物足りなさ(?)も。

 

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ブレーキキャリパーはGRXが来年までメーカー欠品のため、以前TOPSTONE CARBON から外したULTEGRAを使用。ローターはSRAMのままです。

 

周辺パーツ

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先日までSPEEDPLAY ZEROのパワーメーターつきを使っていましたが、もともとトラックバイク用に買ったものなので、本来の姿……オフロード用に愛用しているCrank Brothers のEGG BEATER 3に交換。スポットを外さなければ4面でクリートをキャッチできるので、ペダルの裏表を気にしないで済むのが好き。

 

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サドルはfabricのSCOOP PRO TEAM SHALLOW。もともとfi’zi:k愛用者で、このバイクにも当初はTUNDRAを使っていましたが、どうも体重が増えてしまってfi’zi:kは痛い(笑)
fabricは座面の広さと柔らかさが合っている感じです。デリバリーが不安定になっちゃたのが残念。

同じものではないけど挙げときます。

 

カラーコーディネートには拘ります

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 ハンドル回りはレバーが変わったほかは変更なし。こちらをご覧ください。
このバーテープ、CYCLOVATIONのもので、厚みやクッション性、表面の感触などとても気に入っていますが、消耗品としてはちょい値段が高いのと、思ったほどはっきりカラーが出ない。

次回はこれを試してみようかなと思っています。

 

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ボトルケージはELITEのVICO GLAM  ブルーメタルをチョイス。1個7,600円と非常に高価ですが、これもいい感じに決まったかなと気に入っています。

 

そして最大のカラーコーディネートポイントは……

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Panaracer GRAVEL KING SK 700×38Cの限定パンジー!

偶然、弊社支店を訪れたら目に入ってしまった。昨年くらいの限定モデルだったので、まさか残っているとは思いもよらず、なのでまったく構想外だったのですが、バイクの色にぴったりなので即購入。

もちろん黒ホイール黒タイヤも締まってカッコイイのですが、個人的にはこのバイクのパープル成分ちょっと少なくね?って思っていたので、派手にはなりましたがいいもの見つけちゃった、という感じです。

 

フロントダブルにする際の注意点

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というわけで、思いもよらぬアクシデントと偶然が重なって完成したグラベル仕様。
これで今月末の野辺山グラベルチャレンジに参戦予定です。
あと気が向いたら湘南シクロクロスにも出るかもしれない。今年マスタークラスのルールが変わってしまって、どうしようかなって思ってるんですよね……。

 

で、フロントダブル化にどんな問題があったのかというと。

簡単に言うとFD用のアウターストッパーがフレーム側にないので、FD自体にワイヤーストッパーがついているものを選ぶか、電動シフトにするしかない。なのでFDにアウターストッパーがついてないSRAMのロード系コンポは使えないのです。

※ロードのEVOと同様のワイヤーガイドが付属しているのですが、これは単に付属しているだけで使えませんでした。

そんなわけで、SUPERSIX EVO CX/SEでコンポ載せ替え等をご検討のお客様はご注意ください!

 

ご予約はワイズロード各店で承ります

SUPERSIX EVO CXは今年12月末から来年1月にかけてワイズロードの新宿本館、大阪本館、名古屋本館、福岡天神店、川崎店、そしてキャノンデールブランドストアが移転する新店『新橋店』に入荷予定!

ご注文が入っているものに関してはお応えできませんが、まだご注文が入ってないものもあります。各店で遠慮なくお尋ねください。現在ワイズロードオンラインからは予約できませんので、店頭でご相談ください。

 

キャノンデールブランドストアは新橋に移転します!

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渋谷道玄坂でのご予約受付は終了しましたが、10月21日(金)開店の新橋店で、わたくし間野がご案内しますので、ご不明点ご遠慮なくお尋ねください!

 

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9th October 2022 ワイズロード渋谷キャノンデールブランドストア まのゆうすけ