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2025/01/23 17:16
こんにちは、新宿本館のまつのです。近年ロードバイクの標準規格となっている“ディスクブレーキ”について取り上げます。ロードバイクを選ぶ際の参考にしてくだされば幸いです。
▲ディスクローター…車輪に固定されている
▲ブレーキパッド…ディスクローターを挟み込む
ディスクブレーキとは、車輪の中央にセットされた金属製の板“ディスクローター”をブレーキパッドで挟むことにより制動するブレーキシステムです。他のブレーキシステムと比較して制動性が高く、車やバイク等でも使われています。自転車ではマウンテンバイクから採用されはじめ、近年ではロードバイクやクロスバイク等多くのスポーツ自転車に採用されているブレーキ規格です。
よく比較されるのが“リムブレーキ”です。こちらは車輪のふち“リム”をブレーキシューによって挟み込むことで制動するブレーキシステムです。まずはこのリムブレーキを踏まえてディスクブレーキと比較した上でメリット、デメリットが謳われることが多いです。
ディスクブレーキのメリットはその制動性の高さです。どのようなブレーキシステムであっても、その最大の制動力が働いているのは車輪がロックする直前ということができます。つまりブレーキを全くかけていないゼロの状態から車輪がロックする直前までのブレーキのパフォーマンスを“制動性”としましょう。そういった視点でディスクブレーキを見てみると、ブレーキレバーを引く力に対して効率的に、つまり軽い引きでより確実にスピードコントロールをすることができます。これはレバーの引きの軽さだけではなく、レバーを引いてからブレーキが働くまでのタイムロス、制動距離を縮めることを意味します。また、リムを摩耗することがないのでホイールにやさしいブレーキシステムであるということもできます。ディスクローターは定番のRT-CL900SIでも1枚あたり1万円前半。高級ホイールで乗り込むユーザー程実はランニングコストが抑えられるんじゃないか?なんて思ったりします。
ディスクブレーキの恩恵を感じられるのはコーナリングや長い下り坂のときです。下り坂やコーナリングではスピードを落として侵入していきますが、ブレーキのパフォーマンスが高いと、より信頼して比較的高速域で侵入する事が可能になります。また、ブレーキレバーを握る力を節約できるので、長距離のロングライドにもおすすめです。
上述したように、ディスクブレーキのデメリットは主にリムブレーキと比較して謳われることが多いです。
まずメンテナンスの難易度がリムブレーキよりも高いことが挙げられます。知識と技術が必要な上、特に油圧式の場合は必要な専用工具も多くなり自宅でのメンテナンスは難しいでしょう。また、ディスクローターなどがデリケートなため扱いには注意が必要です。
これもリムブレーキを基準にしたはなしですが、ディスクブレーキの方が高価になることが多いです。
また、重量が重いのもリムブレーキと比較したデメリットでしょう。しかし、昨今のバイク開発は軽量性よりもディスクブレーキを取りました。“進むバイク”が昨今のトレンドで、ヒルクライムバイク以外であればさほど問題とは思いません。
ひとくちにディスクブレーキといっても種類があります。“油圧式”と“メカニカル”の2つで、ブレーキを動かす仕組みに違いがあり、基本的には油圧式の方が上位とされています。
油圧式は、レバーからキャリパー(ブレーキ本体)までがホースで繋がっており、内部を満たすフルード(専用の液体)の圧力によりブレーキを動かします。
▲ワイヤー引きのディスクブレーキはブレーキケーブルが露出しているのが分かる。
対して機械式は、レバーからキャリパーまでがワイヤーで繋がっており、そのワイヤーを引くことでブレーキを動かします。
▲メカニカルのレバー(リム・ディスク共通)
▲油圧式ディスクブレーキのレバー
▲油圧式ディスクブレーキ・Di2のレバー
メカニカルのメリットはメンテナンスが油圧式よりもまだ容易なことと、構造上レバーが小さく握り易くなることです(油圧のディスクブレーキの場合 Di2化することでレバーを小型化できます。)。油圧式のメリットは圧倒的な制動性に加えてワイヤーによる物理的な抵抗がないことによる引きの軽さです。
デメリットはお互いのメリットが享受できないことです。つまりメカニカルは油圧式よりも制動性が低いですし引きが重く、油圧式はレバーが大きくメンテナンスの難易度と価格が高いです。
また、メカニカルの方が比較的安価なため、エントリーグレードのモデルに採用されていることが多いです。基本的には“油圧ブレーキの方が制動性が高い=上位のグレード=高価”とされるためコスパのよい油圧ディスクブレーキのロードバイクは、スポーツとしてロードバイクをはじめられたい方に人気です。また、カーボンフレームのロードバイクではそもそも油圧式のディスクブレーキを採用したモデルが圧倒的に多くなってきました。
ディスクブレーキを選ぶにあたって外せないのが車軸の規格でしょう。これは車輪の固定パーツの規格のことで結論2つあります。
近年のディスクブレーキに採用されているのは“スルーアクスル”という固定規格で太いシャフトの先端にネジが切ってあります。車軸が太いので剛性が高まるというメリットもあります。
一方、“クイックリリース”というバネと細いシャフトから成る固定規格もあり、主にリムブレーキのフレームに採用されていますが、一部ディスクブレーキでもクイックリリースが採用されている場合があり注意が必要です。
▲リムブレーキ×クイックリリース
▲ディスクブレーキ×クイックリリース
▲ディスクブレーキ×スルーアクスル(レバーが付いているものもある)
基本的にはクイックリリースのリムブレーキとディスクブレーキ、スルーアクスルのディスクブレーキという3つの種類があり、この3者には互換性がありません。ホイール等パーツを選ぶ場合はフレームのブレーキと車軸の規格を揃える必要があります。注意すべきは前後で異なる車軸の規格を採用している場合があることです。例えば前輪はスルーアクスル、後輪はクイックリリースという場合があります。車体を購入する前にスペック表などでよく確認しておきましょう。
カスタムパーツでアップグレードをしたいのであれば、前後スルーアクスルを採用した油圧ディスクブレーキの車体がおすすめです。ホイールなどもこの規格が一番選択肢が多く、選びやすいです。
実際の価格差はいくらでしょうか?MERIDAのエントリーグレードで比較してみます。
リムブレーキモデル
油圧ディスクブレーキモデル
価格差はおおよそ8万円程。フレームやコンポーネントのグレードは同じです。 勿論両者間での互換性はない為、フレームもそれぞれ専用設計になっています。
ディスクブレーキは制動性が高く、よりライド体験を高めてくれます。バイクを選ぶときの一助となれば幸いです。店頭で実際に見てみると面白いかもしれませんね。皆様のご来店をお待ちしています。
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