新しいスタイルを提案するフラッグシップショップ!
ワイズロード 新橋店 Y'sRoad Shimbashi
[英語対応可]
2025/10/13 18:00
皆さんこんにちは、ワイズロード新橋店 関です。
今回は修理したこのビアンキが一体何のフレームなのかを探っていく記事です。
個人的な趣味というか、、特に中身はございませんが、自転車の楽しみ方の一つとしてご紹介させていただきます。よろしければお付き合いください。
このバイクは先日修理したバイクで、お父さんから息子さんへ受け継いだバイクです。
息子さんがご来店されましたが、モデル名など詳しいことはわからないとのこと。
無事に修理が完了してお返しすることができたので、このバイクがいったい何者なのか考察していこうと思います。
修理の記事をお読みでない方はまずこちらをご覧ください!
自転車屋で修理を担当していたり、自転車乗りの集まりに顔を出すと、たまに出所のわからないクロモリフレームに出会うことがあります。
それがいったいいつの物なのか、何なのか、ついているパーツや設計から考えることが好きな人種がいます。
自分も仕事柄気になってしょうがない!!
まずはフレームの特徴をおさらいしつつ自分なりに推理していきます。
*古いものは好きですが、特別詳しいわけではないので多少の間違いや偏見はご容赦ください。
700Cではなく、27インチホイールで、ツーリングモデルと思われます。
ちなみにビアンキはこのカラーリング結構好きなようで、古いもので時々見ます。
このバイクは別件でオーバーホールさせていただいた物で、2010年代の比較的新しい復刻風モデルで、メインコンポはお馴染み8sクラリスながら、Wレバー、丸ハンドル、カンチブレーキと徹底的なクラシカル仕様!
パイプの差し込み方が若干雑だったり(?)
塗装が残っていることからBBのタップやフェーシング(組立前の下処理)をしていないことから完成車か廉価モデルと推理。
エンドは逆爪で長いタイプ。これもそこそこ古いバイクの特徴かと。
ワイヤー受けがBB上に溶接されています。
古いバイクに多く、個人的に好きな見た目です。
チェーンステーのパイプは普通縦長の楕円ですがこれは丸断面。よっぽど古いのかと思ったらつぶし部分は強烈につぶしが入っていていかにも機械でやりましたって感じ。
古いのか新しいのか見れば見るほどわからない!
ブレーキの固定は枕頭ナットではないのでやっぱり相当古いのか
このタイプの現物は中古でもめったに見ません。
ブレーキが古いタイプなくらい古いならトップチューブのワイヤーガイドも溶接じゃなくバンド式が多い年代な気がするけどなぁ、、、
パーツもいていきましょう。
ビアンキロゴ入りのヘッドはそんなに古くない気がする。
RDはモデル名や製造年の刻印がないので廉価な物かそこまで古くないものと予想。
古いものは曲線的なデザインですが、これは直線的なデザインで、7~80年代くらいの特徴に見えます。
FDも同年代の物と思われますが、カンパのロゴが古いタイプなのでやっぱり古いのか??
一番大きなヒントはギアの段数。6段です。
6段変速はいつ頃だったか、、、
90年代には8段があって94年くらいにSTIが登場しましたよね、、
さあ、ここまで見てきてクイズです!
このフレームはいつの物でしょうか??
先に言っておくと自分も答えはわかりません!!
フレームのつくりや小物は古そうですが、60年代よりは新しい雰囲気。
FD/RDは雰囲気的には70年代後半以降、クランクは105グレードなのでもっと新しそう。
するとフレーム形状的には80年代ってことは無いと思うので、70年代中頃か???
など作業しながら想像したり、スタッフで考察したり楽しませていただきました、、、
ではネットの力を借りて答え合わせ!
まずはパーツ。
クランクの型番はシマノ FC-S105
105の最初期にはこんなオシャレな刻印が入っています!
このクランクの登場は1983年ごろ。
やっぱりパーツは意外と新しい!
(新しい・古いは自分の勝手な指標です、スミマセン。 おおよそ60年代を古い、8~90年代を新しいと思っています。)
80年代でも今から40年前なので十分古いですが!!
年代を特定するうえで大きなヒントになったのはこのロゴ!
この車体のカラーリングはよく見るので昔のチームカラーな気はしていましたが、1985-1986年にビアンキ ピアジオというチームがあったようです。
ちなみにビアンキ ピアジオのキャップは今でも当店で取り寄せ購入可能です!
このことからこのフレームは1985年ごろ(またはそれ以降)と特定できました!!
また、フレームですがライセンス生産の日本製ビアンキなるものが存在するらしく、おそらくこれもその可能性があります。
パイプは日本のイシワタ製。
MAGNY Vは厚み1.0-0.7mmのバデッドチューブで比較的厚めのパイプです。
その証拠に日本の規格であるJISの刻印が入っています。
さらに!よくよく探すと今でも1984のカタログをネットで見る事ができます!!
画像は紹介できないので「1984年のBianchi(ビアンキ)のカタログ」でググってください
それによると、STRADAというモデルに非常に似ていてパーツ構成もほぼ同じです。
キャッチフレーズは、、、【街で注目、サイクルジョガーのための「身近なビアンキ」】
サイクルジョガーとは???
リーズナブルなモデルで、当時の価格で¥69,500です。
ちなみにカタログで一番高いモデルはカンパのスーパーレコードがついて¥390,000!
入門モデルとハイエンドの価格差が5.6倍でハイエンドが安い!!
自宅でじっくり調べると、、980というモデルにそっくり!
これも80年代半ばの普及グレードのようです。
年代がわかればいいな~と調べ始めたらモデルまでわかって超スッキリ!!
当時のラインナップの中ではツーリング車もクロスバイク(軽快車)も他のモデルがあるので、入門用ロードや街乗りロードの立ち位置だったのでしょう。
自分の予想したよりも新しい年代のバイクでした。
エンドの形もちょうど現在のロードエンドに移行しようかというタイミングだったようなので、もしかしたらエントリーグレードだからちょっとクラシカルな仕様になっていたのかもしれません。
話はそれますが、2010年代にはほとんどのロードが現在と同じロードエンド(垂直爪)で交換式のリプレースハンガーでしたが、2016年ごろのピナレロのエントリーグレードなどは交換不可のエンドで、逆爪とロードエンドの中間みたいな形で、ほぼ垂直のエンドなのに逆爪のような車輪の固定位置を調整するネジがついていて驚いた覚えがあります。
ということで、お客様!
この自転車は 1984年ごろの ビアンキ STRADA です!
ここまで何のためにもならない記事をお読みいただいてありがとうございました!
古いバイクも丁寧にメンテナンスさせていただきます。
是非ご相談くださいませ!!
※ブログの商品情報は掲載当時の情報です。
完売していたり、価格やポイント還元率、商品の仕様が変更されていたりすることもあります。
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