instagram
2,936

あなたは誰⁉ 年式・モデル名不明のビンテージバイクを考察から特定へ!
by: 関

皆さんこんにちは、ワイズロード新橋店 関です。

S-S-_DSC9970

 

S-_DSC0079

今回は修理したこのビアンキが一体何のフレームなのかを探っていく記事です。

個人的な趣味というか、、特に中身はございませんが、自転車の楽しみ方の一つとしてご紹介させていただきます。よろしければお付き合いください。

 

 

S-S-_DSC9952

このバイクは先日修理したバイクで、お父さんから息子さんへ受け継いだバイクです。

息子さんがご来店されましたが、モデル名など詳しいことはわからないとのこと。

 

無事に修理が完了してお返しすることができたので、このバイクがいったい何者なのか考察していこうと思います。

 

修理の記事をお読みでない方はまずこちらをご覧ください!

 

 

自転車屋で修理を担当していたり、自転車乗りの集まりに顔を出すと、たまに出所のわからないクロモリフレームに出会うことがあります。

それがいったいいつの物なのか、何なのか、ついているパーツや設計から考えることが好きな人種がいます。

自分も仕事柄気になってしょうがない!!

 

まずはフレームの特徴をおさらいしつつ自分なりに推理していきます。

*古いものは好きですが、特別詳しいわけではないので多少の間違いや偏見はご容赦ください。

 

 

S-S-_DSC9952

700Cではなく、27インチホイールで、ツーリングモデルと思われます。

 

 

_DSC0167

 

ちなみにビアンキはこのカラーリング結構好きなようで、古いもので時々見ます。

このバイクは別件でオーバーホールさせていただいた物で、2010年代の比較的新しい復刻風モデルで、メインコンポはお馴染み8sクラリスながら、Wレバー、丸ハンドル、カンチブレーキと徹底的なクラシカル仕様!

 

 

S-S-_DSC9961

パイプの差し込み方が若干雑だったり(?)

塗装が残っていることからBBのタップやフェーシング(組立前の下処理)をしていないことから完成車か廉価モデルと推理。

 

 

S-S-_DSC9954

エンドは逆爪で長いタイプ。これもそこそこ古いバイクの特徴かと。

 

 

S-S-_DSC9967

ワイヤー受けがBB上に溶接されています。

古いバイクに多く、個人的に好きな見た目です。

 

チェーンステーのパイプは普通縦長の楕円ですがこれは丸断面。よっぽど古いのかと思ったらつぶし部分は強烈につぶしが入っていていかにも機械でやりましたって感じ。

 

古いのか新しいのか見れば見るほどわからない!

 

 

S-S-_DSC9930

ブレーキの固定は枕頭ナットではないのでやっぱり相当古いのか

このタイプの現物は中古でもめったに見ません。

 

 

S-S-_DSC9953

ブレーキが古いタイプなくらい古いならトップチューブのワイヤーガイドも溶接じゃなくバンド式が多い年代な気がするけどなぁ、、、

 

 

 

パーツもいていきましょう。

 

 

S-_DSC0085

ビアンキロゴ入りのヘッドはそんなに古くない気がする。

 

 

S-_DSC0088

RDはモデル名や製造年の刻印がないので廉価な物かそこまで古くないものと予想。

古いものは曲線的なデザインですが、これは直線的なデザインで、7~80年代くらいの特徴に見えます。

 

 

S-_DSC0089

FDも同年代の物と思われますが、カンパのロゴが古いタイプなのでやっぱり古いのか??

 

 

S-S-_DSC9921

一番大きなヒントはギアの段数。6段です。

6段変速はいつ頃だったか、、、

90年代には8段があって94年くらいにSTIが登場しましたよね、、

 

 

 

 

さあ、ここまで見てきてクイズです!

このフレームはいつの物でしょうか??

 

先に言っておくと自分も答えはわかりません!!

 

 

フレームのつくりや小物は古そうですが、60年代よりは新しい雰囲気。

FD/RDは雰囲気的には70年代後半以降、クランクは105グレードなのでもっと新しそう。

するとフレーム形状的には80年代ってことは無いと思うので、70年代中頃か???

など作業しながら想像したり、スタッフで考察したり楽しませていただきました、、、

 

 

 

ではネットの力を借りて答え合わせ!

 

 

まずはパーツ。

S-S-_DSC0018

クランクの型番はシマノ FC-S105

105の最初期にはこんなオシャレな刻印が入っています!

このクランクの登場は1983年ごろ。

やっぱりパーツは意外と新しい!

(新しい・古いは自分の勝手な指標です、スミマセン。 おおよそ60年代を古い、8~90年代を新しいと思っています。)

80年代でも今から40年前なので十分古いですが!!

 

 

 

S-S-_DSC9959

年代を特定するうえで大きなヒントになったのはこのロゴ!

この車体のカラーリングはよく見るので昔のチームカラーな気はしていましたが、1985-1986年にビアンキ ピアジオというチームがあったようです。

 

 

Apis-Bianchi-2

ちなみにビアンキ ピアジオのキャップは今でも当店で取り寄せ購入可能です!

このことからこのフレームは1985年ごろ(またはそれ以降)と特定できました!!

 

 

S-S-_DSC9958

また、フレームですがライセンス生産の日本製ビアンキなるものが存在するらしく、おそらくこれもその可能性があります。

 

パイプは日本のイシワタ製。

MAGNY Vは厚み1.0-0.7mmのバデッドチューブで比較的厚めのパイプです。

 

 

S-S-_DSC9975

その証拠に日本の規格であるJISの刻印が入っています。

 

 

さらに!よくよく探すと今でも1984のカタログをネットで見る事ができます!!

画像は紹介できないので「1984年のBianchi(ビアンキ)のカタログ」でググってください

 

それによると、STRADAというモデルに非常に似ていてパーツ構成もほぼ同じです。

キャッチフレーズは、、、【街で注目、サイクルジョガーのための「身近なビアンキ」】

サイクルジョガーとは???

 

リーズナブルなモデルで、当時の価格で¥69,500です。

ちなみにカタログで一番高いモデルはカンパのスーパーレコードがついて¥390,000!

入門モデルとハイエンドの価格差が5.6倍でハイエンドが安い!!

 

S-S-_DSC9934S__12926994

 

自宅でじっくり調べると、、980というモデルにそっくり!

これも80年代半ばの普及グレードのようです。

 

年代がわかればいいな~と調べ始めたらモデルまでわかって超スッキリ!!

当時のラインナップの中ではツーリング車もクロスバイク(軽快車)も他のモデルがあるので、入門用ロードや街乗りロードの立ち位置だったのでしょう。

 

自分の予想したよりも新しい年代のバイクでした。

エンドの形もちょうど現在のロードエンドに移行しようかというタイミングだったようなので、もしかしたらエントリーグレードだからちょっとクラシカルな仕様になっていたのかもしれません。

 S__12926995

話はそれますが、2010年代にはほとんどのロードが現在と同じロードエンド(垂直爪)で交換式のリプレースハンガーでしたが、2016年ごろのピナレロのエントリーグレードなどは交換不可のエンドで、逆爪とロードエンドの中間みたいな形で、ほぼ垂直のエンドなのに逆爪のような車輪の固定位置を調整するネジがついていて驚いた覚えがあります。

 

 

 

ということで、お客様!

この自転車は 1984年ごろの ビアンキ STRADA です!

 

 

ここまで何のためにもならない記事をお読みいただいてありがとうございました!

古いバイクも丁寧にメンテナンスさせていただきます。

是非ご相談くださいませ!!

※ブログの商品情報は掲載当時の情報です。
完売していたり、価格やポイント還元率、商品の仕様が変更されていたりすることもあります。
予めご了承ください。
在庫状況等の最新情報は、大変お手数ですが店舗へ直接お問い合わせください。

 

お問い合わせ

わからないことは遠慮なくご質問ください。
チャットにて対応可能でございます。
※リアルタイム返信ではございませんのでご回答までお時間をいただく場合がございます。
会員ログインをしていただいた状態でご質問いただくと質問ログを残すことが可能でございます。

 

場所

ワイズロード 新橋店
Y'sRoad Shimbashi

住所 東京都港区新橋4-11-1 A-PLACE新橋ビル B1F

 

電話番号

お電話はこちら:03-5422-1394
※作業は完全予約制とさせていただきます。

 

営業時間

  月~金 12:00~20:00
土日祝 11:00~19:00
定休日 なし

 

31 club

  

日本最大級のトライアスロン館 1F

img_bnr_to-shimbashi-tri 

 

オリジナルフィッティングサービス:バイオレーサー

shinbashi-kodawari31

 

新橋ブランドコーナー

img_shimbashi-bianchiimg_bnr_shimbashi-pina

 この他にも
TREKCANNONDALEBESVBROMPTON強化コーナーがあります

 

ウエア、パーツ、ホイール

shinbashi-kodawari21shinbashi-kodawari41

 

 

 

 

Keeper

このKEEPERコーティングは施工スタッフはメーカーより研修・認定を受けたスタッフがこれから乗られる方のバイクを丁寧に施工させていただきます。

keeper_230916-jpg

 

KeePer コーティングの特長

①塗装表面の凸凹の凹を埋めて表面を平滑化することで、新品を超える美しいツヤと発色

「KeePer コーティング」をすると分厚い被膜による埋め込み効果が発揮され、乱反射がなくなります。

②カーコーティングで実証された高い防汚能力

強いはっ水力で泥・油汚れをはじめ大抵の汚れを弾き、とても汚れづらくなります。また、汚れ落ちも良くなり、洗車もしやすくなります。

③紫外線からフレームを守り、劣化を防ぐ

「KeePer コーティング」の厚いガラス被膜は紫外線を防ぎ、日焼けから愛車を守ります。また 2重の厚い透明被膜が風雨の摩擦による色褪せも防止します。

 

KeePer コーティングサービスのラインナップ

 

【EX KeePer】20,000 円(税込)

02
自然硬化の高密度ガラス被膜と最新鋭の有機レジン被膜の 2層構造のメカニズムにより、ベールを纏ったような深い透明感が特長で、耐久年数は 3 年となります。水滴、汚れがつきにくく、美しさを維持する能力が一段高い最上位のコーティングです。耐久年数は 3 年となります。

 

【ECO プラスダイヤモンドキーパー】10,000 円(税込)

03
コーティング表面の分子構造の効果でファンデルワールス力(分子間力)による汚れの密着を防ぐ独自の防汚能力を持っています。ホコリが降り積もっても塗装表面には密着せず、水をかければ水滴とともに一緒に汚れが流れ落ち、洗車の回数を減らせます。耐久年数は 3 年となります。

 

【ダイヤモンドキーパー for Bicycle】5,000 円 (税込)

04
カーコーティングで高い評価をいただいているダイヤモンドキーパーをベースにし、自転車への施工に適したコーティングとして開発されました。防汚能力を持つ強靭な高密度ガラス素材でコーティングすることで、ノーメンテナンスで 3 年間大切な自転車の塗装を守ることができます。

新車購入時には、愛車を傷や汚れから守る「キーパーコーティング」をお勧めします。

 


ワイズロード新橋のX(旧twitter)、Instagramもご覧ください 

icon_x icon_insta


Y's Road Shimbashi

〒105-ooo4 A-PLACE Shimbashi B1F&1F、4-11-1 Shimbashi Minato-ku,Tokyo
TEL : 03-5422-1394
open : weekday 12:00~20:00, holiday 11:00~19:00
Maintenance services are by appointment only.