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レース機材は寿命が短い。
by: 藤平

 幕張CX

オイオイオイ死んでるわアイツ 

当ブログをお読みの皆様こんにちは!

新宿クロスバイク館の藤平です。

 

先日・・・と言うにはずいぶんと日が経ってしまいましたが、11/9に開催された幕張でのシクロクロスレースは、雨天での開催でドロドロのコンディションでしたね・・・

 

自転車 洗車

私も参加したのですが、当然ながらマシンは泥まみれ

 

 

こういったコンディションはマシンへのダメージも大きいので、参加者達のSNSには死んだベアリングの画像が沢山流れてきました

シクロクロス競技はシーズンで戦うものなので、マシンのコンディションというのはとても重要

 

6803ベアリング

私も恐る恐る使用したマシンを触ってみたのですが、案の定ベアリングというベアリングが死んでいました(笑)

 

自転車 洗車

高圧洗浄はしていないけど・・・

シクロクロスと言えば高圧洗浄機というイメージがあるかもしれませんが、レース中のピットのように慌ただしく泥を落とすのでなければ、水道に繋いだホースからの流水でも十分に汚れを落とせます

私自身はここ数年高圧洗浄機を使用しておらず、このホイールに交換してからは一度も使っていないです

私の場合レース毎に洗車をするので回数は多いですが、水道レベルの水圧で洗っていても十分にベアリングへの浸水を起こす可能性があるという事は知っておく必要があるでしょう

ロードバイク用のホイールは回転抵抗を減らす為にシールの弱いベアリングを使用している場合があり、使用環境や洗浄方法が悪いと1レースでも内部が傷んでしまったりするんですよね・・・(※今回のホイールはシール構造は強い物でしたが、環境が悪すぎた)

オフロードレースを戦うというのは、機材に大きなダメージを伴うという事が前提です

 

ちなみにこのSCOPEホイールは、1シーズンちょっと(13レース程度)の使用で前後のベアリングにガタつきが出ていました

ジャンプしたり階段を下ったりとどう考えても使い方が悪いのですが、オールロード用のホイールを謳っている物としてはもうちょっと強度のあるベアリングサイズでも良かったんじゃないかなぁ・・・という気がします(※ハブ部分はロード用と共通なので仕方ありませんが)

弱い部分を補強すると、次に弱い箇所に力が掛かってそちらが壊れるというのが機械という物の常なので、部分部分をただ強い設計にすればOKというわけでもないのが難しいんですがね・・・

 

SCOPEホイール

交換するしかないが・・・

回転が悪くなっているのはリアホイールの一番右側

フリーボディ内部のベアリングです

チェーンに付着した泥や洗浄剤の影響を一番受けやすい場所なので、まぁ納得

次回参戦のレースまでに修理をする必要があります。

 

メーカーWEBを確認したところベアリング単品でのスモールパーツ販売はあるようですが、1シーズン程度で潰す物としてはちょっと良いお値段がしますね・・・

前後ホイールともにガタが出ているので全てのベアリングを交換したいのですが、残念ながらフロントハブ用が国内代理店欠品中のようで、すぐには入手出来そうにありません

調べたところ6803サイズの汎用的なベアリングだったので、別メーカーの物をインストールする事にしました。(※Rホイールの1箇所だけ6903サイズ)

 

↑6803サイズのセラミックベアリング

 

 

6803 ベアリング

安定のNTNベアリング

自宅の近くに取り寄せで小ロット売りをしてくれる所があるので、昔からベアリング交換をする時はいつもNTNにお世話になっています

本当であれば防塵、防水性に優れるLLU(接触シール仕様)に全て交換するのが理想なのでしょうが、今回は試験的に回転抵抗の少ないLLB(非接触シール仕様)を混成し、汚れや水に晒されやすい外側をLLUという構成にしました

信頼性を犠牲にして回転性能を優先するというのは鈍感な私に差が分かるとは思えませんが、部品の傷みはメンテナンスをする口実になるので、面倒臭がりの私としては「ちゃんと壊れる」という事も、ある意味メリットだったりします

価格としては純正ベアリングの五分の一以下なので、こまめに交換する方向でテストしましょう。

 

SCOPE ホイール

メーカーマニュアルの指定通りシール外側にもグリスを塗りましたが、ここは汚れもクリーナー剤も掛かりやすいポイントなので洗車の度に塗りなおしが必要でしょうね。

 

 

ラチェット内部にも汚れが入っていたので、洗浄しグリスアップしています

 

 

 

ハブベアリング交換のメーカーマニュアルは見つかったのですが、フリーボディ内部のベアリング交換については見つからなかったので勘でやりました

 

シールドベアリングの圧入時は必ず外輪を押す必要がありますが(※内輪を押すと部品内部が傷みます)手元の工具では押し込めない程奥まで入れないといけなかったので、外した同サイズベアリングを削り加工してシムにしました

こういう重要なポイントの写真を撮り忘れるのが悪いところ(笑)

 

交換後はガタつきが無くなり、回転も滑らかに復活♪

ベアリングたった6個の交換でしたが、適切な工具が手元に無かったりとそれなりに時間が掛かりました

手間賃はともかく、部品だけなら4,000円以下程度で済んだので、1シーズンに一回は交換したいですね

 

ボトムブラケット

ちなみにボトムブラケットも死んでいたので交換しました

ベアリングだけでなく、アルミ製のシェル外面も削れていて泥の怖さを感じますね

 

 

シクロクロス

 高性能パーツもメンテナンス次第!

今回メンテナンスしたホイールは定価約25万円

安くはないグレードの物ですが、使用環境が劣悪なので実走行1000㎞以下でもガタガタになってしまいました

 

スペックが良い物でも、状態が悪くなると本来の性能を発揮出来ず宝の持ち腐れになってしまいます

私が言えた事ではないですが、高性能を維持する為にはこまめにメンテナンスをしましょうね。



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