日本最大級のスポーツサイクル専門店!日本で最初のクロスバイク専門館!
2025/03/04 19:02
当ブログをお読みの皆様こんにちは!
新宿クロスバイク館の藤平です
スポーツバイクに限らず公道を走る自転車には前後のブレーキを装着する必要があります(※道路交通法で定められています)
基本的に日本で販売されている自転車は右手でフロントブレーキ、左手でリアブレーキという操作方法で組立されており、前後で独立したシステムなので何かしらのトラブルで片側が動作しなくなっても安全に停止出来るようになっています(※片側でも動作しない状態での公道走行は違法です)
前後で独立しているが故に使い方が悪いと消耗度合いがバラバラになってしまいメンテナンスの費用などに影響してしまうので、今回はブレーキの使い方についてお話いたしますね。

乗り物の世界には「ブレーキバランス」という言葉があります
制動時にどの車輪にどの程度の制動力を掛けるかという指標で、四輪車は機械的なセッティングで前後のバランスを決めていますが二輪車ではライダーの操作で調整するのが一般的です
二輪車においては通常「フロント6:リア4」~「フロント7:リア3」程度のバランスで使う事が好ましいとされます(※路面コンディションや傾斜などで変化しますが)
制動時の負荷が大きいフロント側を強く制動する必要が有り、逆に荷重が抜けているリア側を強く掛けるとタイヤがロックしてしまうので車体のコントロールが不安定になります。(※制動時に体重移動をする事で前後バランスをコントロールするとより安定したブレーキングが可能)
多くの方は利き手が右なので、左右を均等に掛けようとしても握力の都合で無意識に右が強く握れている事が多くちょうど良いバランスになるかもしれません
一部ディスクブレーキを採用している機種では前後でサイズが違うブレーキローターを採用する事でバランスを取っている事もあります。

前述の通り車輪がロックするなどして転倒の原因になる事もありますし、ブレーキ周りやタイヤ、ホイールなどの部品の消耗バランスが悪くなり修理費が高くなる事も懸念されます
駆動輪である後輪周りは元々前輪に比べ消耗が早いので、ブレーキによるダメージ蓄積が加算されると破損や摩耗のリスクが高くなります(タイヤ消耗、スポーク折れ、リム割れなど)
上記した画像は一台の車体から外したブレーキパッド
前後の残量が明らかに違いますね(※フロントのパッド残量が有る事をお伝えしたうえで、お客様の希望で前後とも交換しています)
画像は撮影し忘れたのですがタイヤ残量も前後で明らかに差が有り、リアブレーキしか使用していない事が分かりました
一応リアブレーキだけを使っている理由を聞いてみたのですが「右(フロント)のブレーキを使うとつんのめる感じがするのが嫌」との事
車体を見る限り多数の転倒痕(サドル破れ、レバー曲がり、ハンドルエンドのキズなど)が見受けられた為全体的な操作が不安定なのかもしれません。

日本では右のブレーキレバーを操作するとフロントブレーキが動作する仕様がスタンダードな組み方ですが、この基準というのは国によって異なります
基本的に自動車のハンドルが右の国は右前ブレーキ、左ハンドルの国は左前ブレーキとなります。(※例外は有ります)
手信号(ハンドサイン)などでハンドルから片手を離す際に制動力の高いフロントブレーキ側の手が残る事が多いようにという通説がありますが、本当なのかは私にも分かりません(笑)
ヨーロッパ市場が強いスポーツサイクルにおいてはブレーキを左前で組む事を想定して設計されているフレームが多いので、日本のスタンダードと逆で組付ける事でワイヤールートをスッキリさせたりする方もいらっしゃいますね。(最近のロードバイクはフル内装仕様が多いのであまり関係無くなりましたが)
今日伝えたかったのは「ブレーキは前後しっかり使った方が車体に優しいし、制動も安定します」という事
けっこう無意識に使っている方が多いんじゃないかな?と思うので、一度ご自身の操作を見なおしてみるのも良いんじゃないかな?と思いますよ!
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— ワイズロード新宿クロスバイク館 (@YR_Shinjyuku_CR) July 11, 2025
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