2022/04/29 15:21
ディスクブレーキ搭載のハイエンドフォールディングが新宿アーバンに入荷しました。
Contents
TERN(ターン)は折りたたみ自転車をメインに販売するミニベロブランドです。TERNの折りたたみラインナップは3種類です。タウンユース向けLINK(リンク)シリーズ、スピードを楽しめるVERGE(バージュ)シリーズ、たたんだまま転がせるBYBシリーズです。
今回ご紹介しますVERGEの2022年モデルは4種類です。N8,D9,P10,S8i,X11です。
VERGEシリーズに共通する流線型なフォルムのスポーティフレームです。素材はアルミニウムで、加速感と振動吸収性を兼ね備えた乗り心地です。
日本で流通している20インチホイールは2種類あります。直径が小さめな406(よんまるろく)と、大きめな451(よんごーいち)です。ややこしいですよね。
開発された国それぞれの独自ホイール規格があり、いろいろな20インチが乱立していました。そこで統一規格ETRTO(エトルト)ができ、数値として大きさの違いを表現しています。数字が大きい方が直径が大きいです。
VERGE P10は451ホイールです。直径が大きい方が高速域での安定性が増します。スピード感を損なわずにサイクリングを楽しめます。
ちなみにワンランク下のVERGE N8はコンパクト性を重視した406ホイールを装備しています。
ブレーキはディスクブレーキです。しかも油圧タイプです。
折りたたみ自転車のラインナップでは、ディスクブレーキは希少です。なぜなら重量が増してしまうからです。Vブレーキモデルやキャリパーモデルに比べて500~700gほど重くなります。VERGE P10は11.7kgで、VERGE N8は11.0kgです。毎日輪行するにはちょっと重いかもしれませんが、部屋の中に入れたり、車に乗せたりするには楽な、軽量さです。
SHIMANO製の10段変速です。MTBでもよく使われるDEORE(デオーレ)です。軽いギアと重いギアとが幅広いギア比で、フロントシングルながらあらゆるシーンに対応します。軽快ではっきりとしたシフティングが特徴です。
ハンドルの高さ調節が、六角レンチの5mmで簡単にできます。スポーティライドをイメージするなら低めに設定して、まったりサイクリングなら高めに設定するのが良いでしょう。一般的なクロスバイクやロードバイクだと一苦労ですが、VROステムは10秒ほどで素早く調節できます。
左側のペダルは固定ですが、右側のペダルは取り外せます。
外したペダルはサドルの下に格納できます。輪行時もスムースに持ち歩けます。
ちなみに付属のリフレクターには小さなリアライトがついて、夕方や夜間の走行も安心です。
一般にディスクブレーキ仕様は、スタンドと相性が悪く取り付けられない場合があります。フレームの形状や、ブレーキホースの取り回しの影響です。しかしVERGE P10は実用性も重視し、スタンド専用台座を設けました。すっきりとしたデザインで、P10のスタイリッシュさを損ないません。
地味に嬉しい目盛り付きシートポストです。折りたたみの際、毎回サドルの高さを変えないといけないので、この目盛りは便利です。肉抜きされて格好いいシートクランプが良いですね。
折りたたみはシンプルで簡単です。特に外折れタイプのステムは少ないステップで折りたたみ可能です。折りたたみ部が滑らかに動いて、握力・腕力に頼らない折りたたみが可能です。
昨年2021年11月のスタッフ試乗会での感想はこちら↓
http://ysroad.co.jp/uec/shinjuku/2021/11/27/61159
スタッフ試乗会皆勤の私が乗った折りたたみ自転車の中で、間違いなくトップクラスに入る走行性能です。いい意味で折りたたみ自転車だと感じさせない剛性感でした。重心が低くて進みの良いバイクです。
折りたたみ自転車にも本格的なスポーツ性能が欲しい方、油圧ディスクブレーキが好きな方、20km程度の通勤や輪行含めたサイクリングに使いたい方向けです。ロードのセカンドバイクに、小回りの利くバイクが欲しい方にもおススメです。
メーカー名:TERN(ターン)
年式:2022年モデル
モデル名:VERGE P10(ヴァージュ ピー10)
カラー:ダークブロンズ/スチール
価格:¥185,900(税込)
フレーム:アルミニウム
フォーク:アルミニウム
ホイール:20インチ(ETRTO451)
ブレーキ:シマノ油圧ディスクブレーキ
ギア:シマノDEORE10段変速
重量:11.7kg