日本最大級のスポーツサイクル専門店!入門者にも丁寧に接客いたします!
2023/11/19 17:36
社内試乗会、ハイエンドロードバイクインプレの続きとなります。
前編はコチラ↓
https://ysroad.co.jp/ueno/2023/11/18/110343
目次
CANNNONDALEの人気モデルSUPER SIXがフルモデルチェンジ!大胆なエアロフォルムが話題となった新型、今回の試乗会でも注目度NO1.のモデルでした!
車体重量の軽さから来る加速力、そして40km/h以上での巡航性能が最高クラス!今回の試乗会で個人的に最も衝撃を受けた一台でした。剛性も高いはずなのですが、強く踏んでも嫌な硬さを感じることがなく、試乗後も足の痛みが全くでなかった点も他のバイクと違いを感じた点。おそらく競技志向の方だけでなく、どんなレベルの人が乗っても良さを感じられるのではないでしょうか。人気が出るのも頷けますね。
前モデルと比較すると、なんと言ってもフレームのエアロ化が顕著。各部が非常に薄く作られており、前方投影面積を極限まで減らすスタイル。最近GIANTなどでも採用されている、専用ボトルケージはダウンチューブにピッタリと沿った形状で、ボトル装着時も空気抵抗を増やさないように配慮されています。
ハンドルは新型SUPER SIXのためにMOMO DESIGHNと共同で開発された一体型ハンドル「SystemBar R-One」。カーボン柄の浮き出た美しい外観で、フレームのエアロ性能を最大限に引き出す形状を追求。
シートポストもご覧の通りの極薄形状。Di2バッテリーはBB付近に収納されています。
グレードを下げても卓越した空力性能は変わらず。ノーマルモッドなら30万円台から手に入る手頃さも素晴らしいと思います。
続いてはFACTOR「OSTRO VAM」。完成車重量6.8kgのセッティングも可能と言われるエアロオールラウンダー。
実際に乗ってみると、思った以上に軽快な印象。やはりフレーム重量の軽さなのか、ゼロから巡航速度まで加速していく時のスムーズさはトップクラス。純粋なエアロロードと比べると巡行性能はやや控えめな気がしましたが、実際のレースでドラフティングをしながら走るならこれほど扱いやすい車体もなかなか無いレベルかと。
ダウンチューブは比較的丸型ですが、フロント・リア付近はしっかりと最新のエアロロードの要素を詰め込んだ形状をしています。この見た目でフレーム重量780gというから驚き。FACTORの高い技術力が伺えます。
BLACK INCの一体型コクピット。発表から数年が経過していることもあって、他社と比較すると極薄というほどではなく、重量も400g前後と並。ですが剛性感やハンドリングはすごくしっかりとしていて安心感は抜群でした。
フレームの空力性能を決める上で重要な、ヘッドチューブ~フロントフォークの接続部分が非常に滑らかになっていて、まだまだ設計に古さを感じない一台。限定モデルが非常に多いので気になる人はチェックしてみて下さい!
言わずと知れたピナレロの「DOGMA F」。前回の試乗会でも乗ったのですが、感触が良かったので改めて試乗させて頂きました!
前回と同様の感想になりますが、やはり良い!巡行性・加速性・ハンドリング、全ての要素が高次元なのはもちろん、個人的には乗った後、脚に変な痛みが残らない快適性と適度な剛性感が好印象。一体型ハンドル「TALON ULTRA」はステム長・ハンドル幅の種類が多く、どんな体形の人でもベストポジションを獲得できるのも、バイクサイジングにこだわりの強いピナレロならでは。
ピナレロの特徴ともいえる美しいフレームワーク。空力性能が高止まりしている以上、こうしたデザイン面での差別化が選ぶ理由の一つになりえるかと。
専用エアロシートポストはヤグラ部分をチタン製とすることで軽量化。フレームではなくこうした細かい部分で軽量化を図るのは、フレームに必要な強度を保つという意味でも重要。
コンポーネントは珍しくカンパのSUPER RECORD EPSがついていました。個人的にブレーキタッチの良さはシマノを上回る出来。シフトはさすがに後発のDURA ACEと比較するともたつく感じがありましたが、新型EPSでどこまで改善されているのか楽しみです。
カンパニョーロのエアロホイール「BORA WTO」。発売から数年が経ち設計に古さが出てきましたが、実際に乗ってみると思った以上に進みが良い!自転車機材は数字だけでは語れないところが面白いですね。
最後はSCOTTの新型エアロロード「FOIL RC」。今年大胆なモデルチェンジを果たした注目の一台!
第一印象としては見た目通り、巡行性能のバケモノ!前作FOILの速くも快適な乗り味が好きでしたが、高剛性でスピードに妥協を許さない、全く違ったレーシングバイクという印象を受けました。タイムトライアルとか、一人で走り切るような場面では最強レベルのバイク。トライアスロンにも良さそうですね。
かなり極端な形状のエアロフレームといった感じですが、フレーム/フォーク重量は915g/445gと他社よりもむしろ軽いぐらい。セッティング次第では7kgを下回ることもできるでしょう。後輪を覆うシートチューブの形状は TTバイクさながら。
見るからに速そうなエアロコクピット。ハンドル・ステム別体ながら、ハンドル固定部分の形状を工夫することで、一体型と変わらない空力性能を発揮。これからは一体型の性能に加えて、ポジション調整の自由度も犠牲にしないことが求められていくのではないかと思います。どうしても重量は増えてしまいそうですけどね。
もう一つ驚いたのがコチラ、SYNCROSの「CAPITAL SL AERO」。実際に目にしてみると存在感が半端じゃないです。
カーボンスポークがリム・ハブと一体となるよう作られており、剛性・軽量性を最大限まで高めた、まさに究極のホイール。現代技術で作ることができる最高レベルの逸品ということができるでしょう。2024年発売予定とのことですが、価格も究極のものとなりそう。
以上、合計8台の比較インプレでした。ここまで読んでいただきありがとうございます!
どれも素晴らしいバイクでしたが、あえて個人的なお気に入りランキングを発表させていただきますと……
1位 CANNONDALE / SUPER SIX EVO LAB71
2位 PINARELLO / DOGMA F
3位 LOOK / 795 BRADE 2 RS
といったところでしょうか。実際に乗ってみてデータだけでは分からなかった部分を体験することができ、今後自分のバイクを購入する際にも参考にすることできそうです。改めて試乗会を開いてくださったメーカーの皆様に感謝を述べさせて頂きます。ありがとうございました!
今回ご紹介したモデルは全てワイズロードで販売可能なものとなっていますが、入荷数がごく限られているものも多いので、ご検討中の方は是非お近くのワイズロードまで御相談下さい!