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連載コラム⑥【同じ“折りたたみ”でも別物です】DAHON・KHS・BROMPTONを選び分ける
by: 水澤 耕一

旅・走り・収納性を比べる3台

ロードバイクやクロスバイクを中心に自転車を楽しんできた方にとって、フォールディングバイクは少し未知の世界かもしれません。

どれも小さな車輪で、フレームの途中から折り畳める自転車。

最初は、その程度の違いにしか見えないこともあります。

しかし、実際にはブランドによって歴史も設計思想も大きく異なり、折り畳んだ大きさ、持ち運び方、走行性能、得意とする使い方にも違いがあります。

そして、趣味の世界を深く楽しんできた方ほど、

「せっかくなら、きちんとした一台を選びたい」
「安さだけでなく、走りや作りも見極めたい」
「ロードとは違う、新しい遊び方ができる自転車が欲しい」

という思いが強いのではないでしょうか。

今回は、ワイズロード上野本館で取り扱う代表的な3ブランド、

  • DAHON

  • KHS

  • BROMPTON

を中心に、ロード乗りの目線からフォールディングバイクの違いと選び方をご紹介します。

▶ 前回の記事はこちら
【帰りは電車でもいい】輪行を覚えると、自転車旅はもっと自由になる

ロードバイクの「2台目」にフォールディングという選択

ロードバイクをもう一台増やせば、その目的に応じて より軽く、速く、遠くへ走れるかもしれません。

一方、フォールディングバイクを加えると、今までとは違う遊び方ができるようになります。

電車へ気軽に持ち込み、知らない街で走り始める。
クルマへ積んで、旅先で散策する。
普段着に近いスタイルで、食事や観光を楽しむ。
疲れたり天候が変わったりしたら、折り畳んで帰る。

フォールディングバイクは、ロードバイクの代用品ではありません。

速さとは違う方向へ、自転車で過ごす時間を広げてくれる一台です。

まずは3ブランドの性格を知りましょう

同じフォールディングバイクでも、3ブランドの得意分野は異なります。

DAHON|用途に合わせて選べる、フォールディングの総合ブランド

DAHONは、レーザー工学の研究者だったDavid Hon博士が、より効率的な移動手段を求めて開発を進め、1982年に設立したブランドです。

豊富なモデルを展開し、街乗り、輪行、旅行、スポーツ走行など、用途と予算に合わせて選びやすいことが大きな特徴です。

フォールディングバイクを初めて購入する方から、走行性能にもこだわりたい方まで、幅広い選択肢があります。

前回の記事でご紹介したDEFTAR TXも、普段は一般的なスポーツバイクとして走り、必要なときにはコンパクトに折り畳める一台です。

DAHONが向いている方

  • 初めてフォールディングバイクを購入する

  • 予算と用途のバランスを重視したい

  • 街乗りから旅行まで幅広く使いたい

  • 多くのモデルから自分に合う一台を選びたい

KHS|ロード乗りが理解しやすい「走れるフォールディング」

KHSのF-20シリーズは、折り畳めることだけでなく、長い距離を快適に走ることを重視したモデルです。

KHS JAPANは2001年に設立され、日本市場へ向けたモデルとしてF-20Rなどを展開してきました。

F-20シリーズには、路面からの衝撃を和らげるソフトテール構造や、走行性能を意識したフレーム設計が採用されています。

ドロップハンドル、ロード系コンポーネント、451規格のホイールを採用したモデルもあり、ロードバイクから乗り換えた際にも性格を理解しやすいブランドです。

KHSが向いている方

  • 折り畳みでも走りを妥協したくない

  • 峠やロングライドへ挑戦したい

  • ロードに近い操作感を求めている

  • パーツ交換やカスタムも楽しみたい

F-20R、F-20RC、F-20Gなど、同じF-20シリーズの中でも、スピード、ツーリング、扱いやすさといった方向性が異なります。

「フォールディングバイクでどこまで走れるのか」を試してみたいロード乗りには、非常に興味深い選択肢です。

BROMPTON|折り畳んだ状態まで完成された移動システム

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BROMPTONは、Andrew Ritchieが1975年、ロンドンの自宅で独創的な三つ折り構造を考案したことから始まりました。

走るための自転車であると同時に、折り畳み、運び、収納するところまで一つの製品として設計されています。

電車へ持ち込む。
駅構内を移動する。
ホテルや飲食店へ持ち込む。
自宅では小さく収納する。

乗っていない時間まで含めて使い方を考えられていることが、BROMPTONの大きな特徴です。

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「BROMPTONって、みんな同じでしょう?」

一見すると、BROMPTONはどれも同じ形に見えます。

しかし、C・P・T・Gというアルファベットは、単純な価格やグレードの上下を表しているわけではありません。

何を重視して設計したかによって、それぞれに明確な性格があります。

Line 分かりやすい例え 最優先するもの イメージ色
C Line 英国の定番車 原点・街乗り・万能性 ブリティッシュグリーン
P Line スポーツモデル 軽さ・輪行・軽快感 ブルー
T Line スーパーカー 最軽量・素材・所有感 チタンシルバー
G Line SUV 20インチ・安定感・走破性 オリーブ/オレンジ

C Line|これぞBROMPTONという原点

英国車らしい定番モデル

伝統的な基本設計を、現在の使いやすさへ磨き上げたオールスチールの中心モデルです。

コンパクトな折り畳み、独特の乗り味、豊富なカラーなど、BROMPTONらしさを素直に楽しめます。

初めてBROMPTONを選ぶ方にとって、基準となる系統です。

P Line|持って軽く、走って軽快

BROMPTONのスポーツモデル

C Lineの基本形を保ちながら、チタンなどを採用して軽量化し、持ち運びや走りの軽快さを高めています。

電車の乗り換えや階段が多い方にとっては、走りだけでなく、持ち上げた瞬間の違いも重要です。

ロード乗りらしく、軽さと反応性を求める方にも適しています。

T Line|軽さと技術を突き詰めた特別な一台

BROMPTONのスーパーカー

チタンを中心とした専用設計により、携帯性と走行性能を追求した最上級系統です。

仕様によって8kgを下回るほど軽量なだけでなく、素材、専用部品、仕上げまで含めて選ぶモデルです。

価格だけを比較するのではなく、最高峰を所有する満足感も大きな価値になります。

G Line|行動範囲を広げるBROMPTONのSUV

大きく走り、小さく畳むアドベンチャーモデル

20インチホイール、太めのタイヤ、油圧ディスクブレーキ、内装8段変速を採用し、舗装路だけでなく、荒れた路面や荷物を積んだ旅行も視野に入れています。

従来のBROMPTONとは方向性が異なり、小ささや軽さだけでなく、安定した走行性能を重視したモデルです。

長距離、坂道、旅行、未舗装路など、走る場所を広げたい方に適しています。

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あなたに合うブランドはどれ?

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Q1.BROMPTONを選んだ方は?

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Q2.KHSを選んだ方は?

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Q3.DAHONを選んだ方は?

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用途を決めたうえで、店頭の各モデルを比較してみてください。

軽ければ持ち運びやすい、とは限りません

ロード乗りは、どうしても重量やコンポーネントへ目が向きがちです。

しかし、フォールディングバイクでは重量だけでなく、

  • 畳んだときの大きさ

  • 折り畳みにかかる時間

  • 持ち上げやすい形

  • 折り畳んだ状態で転がせるか

  • 車体を入れる輪行袋

  • 荷物を取り付けたときの安定性

も重要です。

反対に、走行距離が長ければ、ホイール径、変速範囲、乗車姿勢、フレームの剛性感なども確認したいところです。

カタログの重量や変速段数だけでは、本当の使いやすさは判断できません。

良い一台とは、自分の時間に合った一台です

DAHON、KHS、BROMPTONには、それぞれ異なる歴史と設計思想があります。

どれが一番優れているかではなく、

「どこへ持っていきたいのか」
「どのくらい走りたいのか」
「どんな時間を過ごしたいのか」

によって、選ぶべき一台は変わります。

ロードバイクで速さや距離を楽しんできた方が、次は電車に乗り、知らない街へ出かける。

峠へ挑戦する。
温泉へ向かう。
旅先を普段着で巡る。
クルマへ積んで、出かけた先で走る。

フォールディングバイクは、ロードバイクと競合するものではありません。

今までの自転車生活へ、別の楽しみ方を加えてくれる存在です。

ワイズロード上野本館では、DAHON、KHS、BROMPTONをはじめ、さまざまなフォールディングバイクを取り扱っています。

実際の折り畳み方、大きさ、持ち運びやすさ、乗車姿勢など、写真や数値だけでは分かりにくい部分も店頭で比較できます。

ロードバイクの次に、どんな自転車を選べばよいか迷っている方も、ぜひスタッフへご相談ください。

カラーや仕様の異なるBROMPTONを、実車で比較していただけます。

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次の一台は、さらに速く走るためではなく、これまでとは違う時間を楽しむために選んでみませんか?

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