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【試乗インプレ】FACTORの新型エアロロード「OSTRO VAM 2.0」試乗してきました!!
by: 前田達

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ワイズロードスタッフ試乗会にて、FACTORの新型OSTRO VAM 2.0試乗させて頂きました!2月の発表以来、個人的にも気になっていたモデルだったので、他のモデルよりも時間を掛けて何度か乗らせていただきました。

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ちなみにこちらが昨年試乗させていただいた旧型OSTRO VAM。一見するとフレーム形状に大きな変化はないように見えますが、実物を間近で見てみると様々な部分で進化を遂げていることが分かりました。

インプレッション

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試乗してみた結果、最も印象に残ったのは「鋭い加速性能」。昨年旧型に試乗した際にも感じた、「スムーズに加速していく感覚」が更に研ぎ澄まされているように感じました。これはフレームの更なるエアロ化の影響もあるかもしれませんが、大幅に軽量化された新型ホイール「BLCK INC 48/58」の効果が非常に大きいようです。空力的には60mm以上のディープリムホイール程ではないそうですが、このフレームとの相性は非常に良好。このバイクを購入するなら是非セットで入手したいホイールですね。
その他BB・ハンドル周りのしっかりした剛性感など良い部分はそのまま、一段上のレベルにブラッシュアップされた完成度の高い一台になっていると思います。今回試乗した中では新型DOGMA Fと並んで気に入ったバイクでした。 

DETAIL

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横からは分かりにくいですが、正面から見た時にすぐに気が付くのがこのヘッドチューブ形状。両サイドがくびれた砂時計型のシェイプとなっていて、前作に比べてかなり細くなっているのが分かります。近年ケーブルの内装とエアロなヘッドチューブ形状を両立させるメーカーが増えてきましたが、新型OSTROはその中でも際立って薄くなっているように感じます。

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フロントフォークは横から見た際、バイク後方に向かってやや深くなっている一方、正面から見ると上部がシェイプアップされており、空気の流れやすさと前方投影面積を改善。FACTORは空力性能を決める上でヘッドチューブ・フォークなどのフロントセクションを特に重要視しているのが分かります。他にもより薄くなったシートチューブ・シートポストなど要所で空力改善が見られ、時速48km/hの速度で前作比7ワット少ないパワーで走行できるとのこと。

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ハンドルバー/ステムはBLACK INCの一体型「AB02」。エアロなバートップにフレアしたドロップなど、最近のトレンドを取り入れており、ステム80mm~140mm、ハンドル幅360~420mmまで選べる自由度の高さも魅力。販売価格も税込¥99,000と、最近の価格高騰を考えると良心的に見えます。TTバイクとして使用したい方はエクステンションバー付きのモデルもラインナップされています。 

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近年各ブランドで導入されている専用エアロボトルケージ。ボトルは専用品ではなく通常の丸型を使うので使用感が合わない心配は無用。ボトルが取り付けられている時はもちろん、ボトル無しの状態でもエアロ効果を発揮するように設計されており、取り合えず取り付けておくことでメリットが得られるというのは嬉しいですね。

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ボリュームのあるBB周り。この辺りは大幅な変更は行われておらず、軽量化にもかかわらず剛性も前作と同等のレベルを維持しているとのこと。旧型の乗り味が好きな人も違和感なく乗り換えられると思います。

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ホイールはOSTRO VAM 2.0と同時に発表されたBLACK INC 48/58を装備。28mmタイヤに最適化された内径23mm/外径29mmのリム設計に加え、前48mm、後ろ58mmの深さがあるにもかかわらず、カーボンスポークを採用するなど軽量化を追求しておりセット1300g程の重量を実現。完成車重量の削減に大きく貢献しています。当然チューブレスレディ対応ですが、フック付きリムなのでクリンチャータイヤでも使いやすい仕様となっています。空力性能だけなら他の60mmクラスのホイールに譲りますが、総合力の高さはピカイチかと。

最後に

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ファクター社は2007年創業の比較的新しいブランドで、大手メーカーと比べるとまだまだ乗っている人は少ないですが、その性能の高さはUCIワールドツアーにおける数々の勝利で実証済み。日本のトップチーム「TEAM UKYO」でも長年使用されており知名度が高まってきているブランドの一つです。今回実際に新型を目にしてみて、性能が高止まりしてきているエアロロードの中でも、間違いなくトップクラスの実力を秘めたモデルであると感じました。先進的な研究開発力と技術力の高さはもっと多くの人に評価されてもいいと思います。

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販売価格はフレームセットで¥895,400と間違いなく高級フレームの部類ですが、単品で買うと15万円くらいするハンドル・BBやその他専用ボトルケージ等が付属してくることを考慮に入れると、実は他社ハイエンドモデルと大きな差はなかったりします。新型になってからは画像のホワイトカラーが特に人気とのこと。

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また、注文時にカスタムペイントが利用できるのも特徴で、その場合はフレームセット価格¥1,001,000と、¥105,600のアップチャージで好みのカラーに変更することが可能になります。納期も3~4か月程度と比較的安定して入手できるみたいです。ストックカラーも十分魅力的ですが、せっかくなら自分だけのオリジナルバイクを作成してみてはいかがでしょう。

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