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2026/09/16 17:27
目次
連載「年齢を重ねても、競技は続く」
若い頃から自転車競技を続け、現在もマスターズカテゴリー(50代後半)でスタートラインに立つスタッフ水澤が、年齢や生活環境の変化に合わせた種目選び、機材、トレーニングについて実体験を交えてご紹介します。
【画像は2003年UCIマスターズ世界選手権TT銅メダル獲得時】
自転車を楽しむ年齢層が上がり、マスターズカテゴリーの大会へ参加する選手も多くなっています。
若い頃から競技を続けている人。
しばらく大会から離れ、再び目標を持って走り始めた人。
ロードバイクに乗り始め、初めてレースへ挑戦する人。←今このパターンが多いのをご存知ですか?皆さん、始めてます!
競技との関わり方はそれぞれですが、年齢区分ごとに競えるマスターズには、現在の自分の力を試せる場所があります。
年齢を重ねれば、仕事や家庭の環境、確保できる練習時間、身体の回復に必要な時間も変わります。
それでも、目標を持ってトレーニングし、スタートラインに立つ面白さは変わりません。
私はかつて、ロードレースを主戦場にしていました。
プロ選手として国内外のロードレースを走り、長い距離の中で展開を読みながら、勝負へ向かっていく競技の面白さを経験してきました。
その後も自転車競技から離れたわけではありません。
競技を続ける中で、その時々の生活、仕事、練習環境に合わせて、取り組む種目やトレーニング方法を変えてきました。
現在、マスターズで主に取り組んでいるのはトラック競技です。
これは、ロードレースへの興味を失ったからでも、トラック競技の方が簡単だからでもありません。
現在の私が確保できる練習時間と環境を考え、これからも競技を続けていくために選んだ主戦場です。
【画像は1997年Marlboro Tour de Philipinas出場時です】
ロードレースでは、持久力だけでなく、長い距離の中で出力を繰り返す能力や、疲労した状態からさらにペースを上げる力が求められます。正にキングオブサイクルレース!
それを作るためには、ある程度まとまった時間を使って走ることが必要になります。
しかし、現在は仕事をしながら競技を続けています。
屋外を何時間も走れる日は限られ、天候や交通状況にも左右されます。
若い頃と同じ練習時間を確保し、同じ方法でロードレースの準備をすることは現実的ではありません。
だからといって、競技そのものを諦める必要はありません。
限られた時間で、何を目標にするのか。
現在の環境で、どの能力を伸ばせるのか。
それを考えた結果、私にとってトラック競技は、今の生活に組み込みやすい競技でした。
トラック競技、特に短距離種目では、練習の目的を細かく分けることができます。
スタートからの加速
短時間で大きな力を出す能力
高い速度を維持する力
ペダリングとフォーム
ギア比の選択
乗車ポジションの確認
今日はスタートを練習する。
別の日には、高い出力を維持するメニューを行う。
競技場へ行けない日は、室内トレーナーやトレーニング機器を使って、必要な能力を個別に鍛える。
一回の練習時間が短くても、目的を明確にすることで競技へつながるトレーニングを組み立てられます。
もちろん、トラック競技が短時間で簡単に強くなれる競技という意味ではありません。
高い出力を求められるため身体への負担も大きく、実際の競技場でなければ確認できないスピード感や走行ラインもあります。
それでも、限られた時間の中で課題を絞り、必要な能力へ集中できることは、現在の私にとって大きな利点です。
競技を長く続けるためには、若い頃と現在の違いを受け入れることも必要です。
以前と同じ練習量をこなそうとして、疲労を蓄積させてしまっては継続できません。
現在は、
限られた時間で練習の目的を明確にする
高強度の日と回復の日を分ける
睡眠や仕事による疲労も考慮する
身体の違和感を放置しない
練習量だけでなく、内容と質を重視する
ことを意識しています。
年齢を重ねたから、すべての能力が失われるわけではありません。
経験によって分かることも増え、自分の身体や得意な走りを以前より冷静に分析できるようになります。
今の自分に必要な練習を選ぶことも、競技力の一つです。
ロードレース、ヒルクライム、タイムトライアル、シクロクロス、トラック競技、最近ではグラベルなどなど
自転車競技には、さまざまな選択肢があります。
長い距離を走ることが得意な人もいれば、短時間のスピードを生かせる人もいます。
集団の中で展開を楽しみたい人もいれば、自分のタイムを追いかけたい人もいます。
競技歴が長いからといって、以前と同じ種目だけを続ける必要はありません。
現在の生活、身体、練習環境に合った種目を選ぶことは、妥協ではありません。
これからも競技を続けるための戦略です。
私にとっては、それがマスターズのトラック競技でした。
仕事をしながら競技を続ける場合、毎回屋外で十分な練習時間を確保できるとは限りません。
室内トレーナーがあれば、天候や日没時間に左右されず、短時間でも目的を持ってペダルを回せます。
一定出力の持続走、短時間のインターバル、回復走など、競技場へ行けない日にできることは少なくありません。
パワーメーターや心拍計を組み合わせれば、距離ではなく運動強度を基準に練習を管理できます。
大切なのは、長時間乗ったという事実だけではなく、その練習で何を身につけたいのかを明確にすることです。
【関関連記事:MINOURA KAGURA LSD9200の室内トレーニング記事へのリンク】
マスターズ競技に興味があっても、最初から高額なレース機材を揃える必要はありません。
まず考えたいのは、
どのような競技に興味があるのか
週にどのくらい練習時間を確保できるのか
現在の自転車で参加できるのか
身体に痛みや不安がないか
大会で何を目標にしたいのか
ということです。
大会で順位を競うことだけが目標ではありません。
自己記録を更新したい。
初めて競技場を走ってみたい。
同世代の選手と一緒に走りたい。
練習を続けるための目標が欲しい。
どれも立派な競技への入り口です。
若い頃と同じ環境がなくても、現在の自分に合った方法を選べば、自転車競技を続けることができます。
ワイズロード上野本館では、競技へ向けた車体選びだけでなく、現在お持ちの自転車の点検、ポジション、室内トレーニング環境、パワーメーターなどについてもご相談いただけます。
「マスターズの大会へ出てみたい」
「仕事をしながら、どう練習すればよいか分からない」
「今の自転車で参加できるのか確認したい」
「以前と同じポジションでよいのか不安がある」
そのような段階からでも大丈夫です。
私自身も仕事をしながら、現在の環境に合わせて種目と練習方法を選び、マスターズのスタートラインに立ち続けています。
年齢を理由に競技を諦めるのではなく、今の自分に合った方法で、これからも自転車を楽しんでみませんか?
皆様のご相談をお待ちしております。
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長期間使用している車体や、競技で負荷をかけている自転車で確認したい消耗品、整備、ポジションについてご紹介します。