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機械式ディスクにスペーサーがいらない理由【ディスクブレーキのスペーサー解説】
by: 恒川

ご覧いただきありがとうございます。
Y’s Road宇都宮店の恒川です。
今回は、ディスクブレーキのスペーサーについて解説していきます。
油圧式ディスクブレーキでは、ホイールを脱着する際にスペーサーが必要ですが、一方で機械式ディスクブレーキでは不要とされています。
なぜそのような違いがあるのか、仕組みから分かりやすく説明します。

機械式ディスク

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仕組みの違い

機械式

機械式ディスクブレーキは、レバーを引くとワイヤー(ケーブル)が動き、その力でアクチュエータが片側のパッドを物理的に押し出す構造になっています。
作動範囲は機械的に制限されており、レバーを引かない限りパッドは元の位置に戻ります。
また、内部にフルード(オイル)が存在しないため、外部からの圧力によってピストンが勝手に押し出される心配がありません。

油圧

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油圧式では、レバー操作によってマスターシリンダー内のフルードに圧力をかけ、その圧力でピストンを押し出し、パッドをディスクに当てて制動力を生みます。
ホイールを外した状態でレバーを誤って引いてしまうと、フルードの逃げ場がなくなりピストンが外側に飛び出してしまうことがあります。
そのため、整備時や輪行時には**スペーサー(パッドセパレーター)**を装着してピストンの飛び出しを防ぐ必要があります。

スペーサーが不要な具体的理由

1.フルードによる圧力蓄積の仕組みがない

2.ケーブルやカムの作動角が機械的に決まっており、

3.パッドが無限に飛び出すことがない

4.レバーを離せばスプリングの力で元の位置に戻る構造

5.メンテナンス時も調整ネジで微調整が可能

まとめ

このように、機械式ディスクは構造上ピストンが押し出され続けることがないため、
一般整備やホイール脱着の際にスペーサーを入れる必要がありません
油圧式は高い制動力が魅力ですが、整備時にはスペーサーの扱いに注意が必要です。
一方の機械式は構造がシンプルで扱いやすく、メンテナンス性に優れています。

 

 

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