【異郷プチ旅ライドのススメ】を少し違った視点から書きます
by: 長山靖

 

 

 

こんにちは。横浜店の旅ライド好きスタッフ長山です。

 

 

 

私が嗜む自転車の楽しみ方「旅ライド」

 

とても新鮮な感動に出会えて面白いライドなので、

スポーツサイクルの楽しみ方の一つとしてオススメしています。

 

一口に旅ライドと言っても、様々なスタイルがありますが、

その中でも私がおすすめしたいのは、輪行や車載を活用して

異郷にワープして走るプチ旅ライドです。

 

（プチ旅=日本一周などの長期旅ではなく、

日常の休みに出かける日帰り ～ 一泊程度の小旅）

 

なぜなら、異郷プチ旅ライドならば

濃い魅力に溢れる上に敷居が低めで、

より多くの方に楽しんで頂けるからです！

 

 

 

 

 

 

 

では、異郷プチ旅ライドの、何が魅力なのか？

 

教科書的な情報は既に沢山あると思いますので、

私の経験から整理した独断と偏見で、

シンプルに二点だけキーワードを挙げてみます。

 

 

 

魅力の一つめは「感動」です。

 

 

輪行や車載でワープすると、仕事や家庭の責任を抱え

限られた時間の中でも、慣れ親しんだ愛車で

遠く離れた異郷を走る機会を得ることが出来ます。

 

 

異郷でのライドは、日常生活圏では得難い、

新鮮で刺激的な出会い、発見に満ち溢れています。

もし、事前にガイドブックやネットで入念に情報を仕込んでいたとしても、

いざ走りだすと、不思議とその想定の遥か外側を行く刺激にしばしば遭遇し、

良い意味で予定、予測という枠を突き破ってくれます。

 

 そうすると、ひたすら驚き、発見の連続で、感動が大きいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想定内の展開だと感動は薄いですが、

想定外だと深く心に響きます。

 

 

 

そもそも人には、感動するという能力が備わっています。

 

 

例えば、桜の風景。

 

 

「美しい」

と感じて、感動しますね。胸がときめきます。

人にはなぜか、それを「美しい」と思う心が備わっています。

 

桜は、ただの花です。

でも、なぜか、心が「美しい！」と反応する。

人も自然の一部だから、心の琴線に触れるのかも知れません。

 

 

 

 

昔、梅路見鸞という弓の達人が、花見中にふと

「桜を美しいと思う心は、どこにあるか？」

と思い立ったそうです。

それから、美しい、と思う心の、その本体を掴みたい、

美しい・・・、美しい・・・、

と、三年近くひたすら悩み通された。

 

あるとき、美しいも、感じる心も、それを求める心も皆、

消失して、それと同時に、一切は悉く美しかった・・・、と。

 

それを弓の射になぞらえ、

美しく射ようと結果を思うのは、人工的に作ろうとする桜。

ただ、射るのが、真の美しい、天然の桜だと、説かれた・・・。

 

 

感動するとき、「よし、感動しよう」と頭で考えるでしょうか。

一寸の考える余地もなく、感動しているのではないでしょうか。

 

感動するということは、自然なこと。

人は、感動する生き物なんですね。

そして、その感動が、心に潤いをもたらしてくれます。

 

 

 

 

 

時には、感動にたくさん出逢える異郷へ、

愛車と共にヒョイッと出かけて、心を潤してみませんか？

 

 

「感動する自分」

 

という新たな自分との出会いにも、また感動するかも知れません。

 

 

 

 

 

でも、感動するなら、別に自転車でなくたって良いではないか。

とつっこみが入りそうですが、

自転車の特性、体で動かす、ということがポイント。

 

 

そう、魅力の二つめは「運動」です。

 

 

これはランニングの人気本「BORN TO RUN」

という本で紹介された内容の受け売りですが、

体の本能は、動きたがっているのだそうです。

 

 

 

適度に動いて、爽快な汗を流した時は、実に清々しいですね。

それは、体が満たされて喜んでいる瞬間でもあります。

 

 

それに対して、脳の本能は、常に効率を求めるそうです。

そのため、車、エスカレーター、エレベーター・・・と、

便利なものを覚えると、脳は

「動かなくても生活出来ているのに、なんでわざわざ動くんだ」

と、反応します。それで、体を動かすのが面倒くさい、

となり、動かなくなって運動不足に陥り、

体の「動く」という本能が満たされなくなります。

 

その結果が、肥満や糖尿病といった現代病です。

 

昔は、便利な機械や乗り物は無く、

ひたすら体を動かさないと生活が出来なかった。

食料にも、安定してありつける保証は無かった。

そういう自然な状況では、脳の、効率を求め、無駄なエネルギーを

使わせない本能は体とバランスが取れていたのでしょう。

 

それが、食が溢れ、体を動かさなくて済むことが急増した

現代（特に都会）では、そのバランスが崩れてしまった。

それ故、現代は意図的に運動しないと不自然な状況なのです。

 

 

「それなら大丈夫、ジムで運動していますよ！」

確かにそれで、手っ取り早く体を動かすことは出来ます。

でも、それだけで全て済ませようとすると、

ちょっと作業的で味気が薄めです。

せっかく運動するなら、時には、アウトドアでの

五感を刺激する運動も取り入れましょう。

その方が、体だけでなく心もキモチイイです。

 

その手段の一つとして、例えばサイクリング。

そして、今回オススメしている異郷プチ旅ライドはいかがでしょう。

 

 

 

爽快な汗をかきながら走って出会う、美しい風景、土地の香り、

新鮮な空気、微妙な光のニュアンス、せせらぎの音、肌を撫でる風・・・

 

 

 

 

運動後の美味しいご当地グルメも！

 

 

 

 

そんな、旅ライド先で「ああ、良いなあ・・・」と思う瞬間。

それらはそのまま、視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚、知覚の刺激です。

それは、感動に繋がります。

 

 

そう、自転車の旅は、運動しながら、感動も出来るのです。

 

 

 

運動の種類は違いますが、高尾山ハイキングが大流行なのは、

近場でこのツボを押さえているというのもあるのではないでしょうか。

自転車か歩きかの違いだけで、これまで書いてきた

「敷居が低く、かつ感動と運動が出来る」

という本質はきっと同じです。

 

 

ゆったりと自然の懐深くに入るハイキングも、とても素晴らしく、

自らの脚で大地を踏みしめる耐荷重運動という点でも

大いにオススメしたいですが、限られた余暇の中で

 

「自力で」「風を感じながら」「遠くへ辿り着く達成感」「広域を駆け回る爽快さ」

 

を味わえるという点は、自転車ならではの魅力です。

 

 

 

プチ冒険感、とでも言いましょうか、

ワクワクしますよ！

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

感動、運動。

 

この二つは、旅ライドに限らず、レースライドなど

趣味嗜好が違えども共通だと思います。

ちょっと感性が敏感になれば、旅先だけでなく

いつもの日常ライドの中にも感動を見出します。

 

 

 

例えば、通勤ライドで毎日お馴染みの道でも、

季節や天候の移ろいによる変化があれば、感動に繋がります。

 

周囲の変化だけでなく、自分自身の感性の変化や

体力の変化によって湧く感動もある事でしょう。

ひたすら、旅的な要素には脇目もふらず練習に励むライダーは、

鍛錬することで新たな自分に出会うという感動を味わわれていることでしょう。

 

 

ただ、時にはちょっと旅ライドを、と、おすすめしたいです。

 

 

 

脳には、三つの本能があるそうです。

 

一つめは、もっとも根源的な「生きたい」という本能。

これはもう説明不要ですね。

 

 

続く二つめに注目、それは

「知りたい」という本能。

 

 

 

知らないことだらけの異郷の旅は、

手っ取り早くその欲求を満たすのにぴったりなのです。

本能を満たすということは、理にかなっているということ。

きっと、新たな元気が湧いてきます！

旅で気付きを得て、新たなことにチャレンジする意欲が湧いた、

なんていうことがあるのは、この本能のお陰かも知れません。

 

 

 

 

ちなみに、三つめの本能は「仲間になりたい」。

 

人を思いやり、人に優しくするのは、その本能に適っているのだそうです。

 

 

旅先で感動することの一つに、人の優しさに触れる、ということがあります。

親身になって道を教えてくれた上に車でも案内して下さったり、

両手に抱える程のおやつを頂いたり、時には家に泊めて頂けたり・・・。

 

 

 

人情の温もりに触れながら、たまにはゆっくり

そんなことを考えてみるのも、良いかも知れません。

 

 

 

 

このように、旅先という環境の変化は、

普段とは異なる己の心の表情を引き出してくれます。

そこに自転車が加わることで、

走りながら「サドル上の坐禅」的な効果が起こり、

心身はリフレッシュされていく・・・。

 

 

 

 

 

 

感動（心）と運動（身）とで、心身を健やかに！！

 

 

 

 

だらだらと駄文を連ねてしまいましたが、人気の自転車旅番組（NHK BS）

「こころ旅」の火野正平さんが、正にこの様を体現されていると感じます。

時には苦手な坂でハアハアしつつも、こころの風景で旅情しみじみ。

 

 

実に清々しく楽しそうじゃないですか！

一言で言えば、それです！

 

 

 

長々と能書き書いても、結局は「不立文字」・・・。

ぜひ、実地で、これらを肌で感じてみて下さい！！

 

 

 

ここまで来て、万に一人でも、なんとなく

自転車でプチ旅に出かけたくなってきたぞ？

という方がいらしたら・・・、

ご来店お待ちしております！

 

安全性が確保された自転車ならば先ずは可、なのですが、

旅のスタイルは百花繚乱、人それぞれ異なり、

それに合わせて車種や用品の選択も異なってきますので、

対話の中でそれらを導き出すお手伝いが出来ればと思います。

 

 

 

 

 

いろいろ記事を書いてオススメしている折り畳み自転車

「BROMPTON」

も、プチ旅にはピッタリですよ！

 

参考記事

【BROMPTON】 × 【鉄道の旅】

 

 

DAHONにも、かなり良い折り畳み自転車があります。

こちらは、順次ご紹介していきます。

  

 

 

 

もっと、ワイドに駆け回る旅ライドしたい、となれば、

ロードバイク各種。

軽いのから渋いのまで多彩です。

 

 

さらにディープな旅ライドを求めるなら、

他にもいろいろな自転車があります。

横浜店は取扱ジャンルがとても幅広く、

それぞれ得意なスタッフが揃っておりますので、

様々なご提案が可能ですよ！

 

 

 

長くなってしまったので、今回はこの辺で。

それではまた 。

 

 

 

 

 

 

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