日本最大級のスポーツサイクル専門店!神奈川県最大級ブランドパワーショップ!
2024/12/28 18:46
横浜ワールドポーターズ店松野です。
走るだけではなく”いじる”のもスポーツバイクの楽しみの一つです。
カスタムして性能を上げようと思うと、ホイールやタイヤを高性能なものにしたり軽量化をしたりしますよね。
速くはならないかもしれませんが、自転車を正確に操るために重要な…ブレーキ!ディスクブレーキは効きの具合を好みにカスタムできるのをご存じでしょうか!?
特に下り系のMTBではブレーキがとても重要なので気にしている方が多いのですが、ロードでは「止まるからいいや」とあまりこだわっていない方も多いかもしれません。
ロードバイクと言えど好みに合わせてパーツ交換をすればより操作しやすく、自転車を安全にコントロールできるようになるかも…!?
ブレーキの全体的な聞き具合を調整できるのがブレーキローターのサイズです。
ロードバイクでメジャーなのは直径が140mmか160mmです。一部のEバイクやグラベルバイクなどはフロントのみ180mmが使えるモデルも存在します。
何となく直感的に理解できるかもしれませんが、基本的に大きくなると効きが良くなる傾向にあります。MTBでは203mmなんていう巨大なローターも一般的ですし、最近220mmなんてのも出てきています(笑)。サイズが大きくなればそれだけ表面積が大きくなるので放熱でも有利になります。
ただし大きければ絶対に効きが良い!という事もないようで、速度域に対して大きすぎるローターだと温度が全然上がらなくなります。冷えすぎたローターとパッドは摩擦が小さくなるので効きが落ちてしまうんです。何事もバランスが大事ですね…。
例えば完成車で多いのが前後160mmという組み合わせ。確かに一番良く効いてくれそうに見えるのですが、リアが効きすぎると軽い力で簡単にロックしてしまうのでコントロールがシビアになってしまいます。しかも日本であればほとんどの場合リアブレーキは左のレバーです。大半の方が利き手ではない左手で繊細にコントロールできますか…!?
そんな場合はリアのみ140mmにしてしまいましょう!「前後違うのっていいの?」と思うかもしれませんが、前後で異なるサイズのローターを使うのはMTBではごく一般的ですし、メーカーによっては完成車の状態でリアのみ140mmになっていることも。
更にコントロール性を高めたり軽量化をしたい場合前後とも140mmにしてしまうという手もあります。「効きが良すぎて下りで下ハンを握れない」なんて方をたまに見かけますが、前後140mmにしてしまえば安心して下ハンを握れるはず…!もしくはフロントブレーキをあまり使わない乗り方であれば軽量化というメリットもあります。
また、体感できるかどうかは人により差はありますが、140mmの方が横風を受けにくいんだとか。
当然ですがローター径を変えるにはサイズの異なるローターが必要です。
ロードバイクであれば、フロントはマウントアダプターの向きを変えれば140⇔160mmが切り替え可能です。
一般的なロードバイクは140/160mmに対応した台座です。アダプターが写真の向きでは160mmに対応。
アダプターをひっくり返すとキャリパーが下に移動して140mmに対応します。
フル内装系のバイクでホースの余裕が全くない場合ホース交換が必要になる可能性もありますので要注意。
リアはほとんどのフレームでマウントアダプターを使用して160mmに対応しているはずです。
なのでマウント無しで直接フレームに取り付けると140mmに対応します。
前後とも稀に140mmに対応していないフレーム/フォークが存在しますのでそこだけ注意しましょう。
パッドの素材でもブレーキのフィーリングや特性を変える事が出来ます。
完成車で一般的なのがレジンやオーガニックと呼ばれる、繊維素材をメインに樹脂や少量の金属などで固めた比較的柔らかいパッド素材です。
メリットとしてはブレーキを掛けた時の音が静かなのと、ローターが摩耗しにくいという点です。また、握り始めや低温時から高い制動力を発揮してくれます。
デメリットは柔らかいのでパッドの摩耗が早い事とウェット時に効きが落ちやすい事です。
また、温度が上がりすぎると樹脂成分が分解されガスが発生します。そのガスがローターからパッドを浮かしてしまう事でブレーキが効きにくくなる”フェード”が発生します。
速度があまり上がらずブレーキを多用するような信号が多い街中を走ることが多いなら良さそうですね。ランニングコストも低めなのでスピードをあまり出さず趣味で走る方に向いていそうですね。
レジンとは対照的にほぼ金属の粉末のみを使用し高温で焼き固めたのがメタルやシンタードと呼ばれる素材です。メリットやデメリットはレジン/オーガニックの反対になります。音が大きくローターの摩耗が早まる。雨天などどんなコンディションでも安定して効いてくれる、などなど。
基本的に樹脂成分が入っていないのでフェードは圧倒的に起きにくく高温まで耐えてくれますが、低温時の効きは劣ります。
音が大き目なのでロードバイクでは敬遠している方が多いかもしれませんね。握り始めから優しく制動力が立ち上がるのでスピードをコントロールしやすいという特性もあります。レースや郊外のライドなどで止まるよりもスピードを制御したい場合でもコントロールしやすいです。もちろんしっかり握ればその分しっかり効いてくれます。
また、上の写真はSHIMANOのロードバイク用のメタルパッドなのですが、バックプレートの一部が鉄製です。レジンと比べると10g程度重たいのですがタッチが少しだけカッチリとします。
要は性能重視な方向けなのがメタル/シンタードパッドな訳です!
基本的にはパッドのみがあれば交換出来ます。エントリーグレードのブレーキローターだとレジン専用のモデルもあるのでそこだけ注意してください。
また、ローター表面にはパッドの素材が付着して薄い層(トランスファーフィルム)を形成するらしいです。なので異なるパッドに変更した際には前のパッドの成分がある程度影響するんだとか。
モータースポーツではローターが分厚いので表面を研磨する事があるようなのですが、スポーツバイクのローターはたったの0.3mmの摩耗で交換が必要です。
気になるようであればローターを新品に交換してしまうか、紙やすりなどで表面を少し綺麗にしてもいいかもしれませんね。その場合は油脂類の付着に注意です。
ただ”買ったまんま”ではもったいない…!?
もちろん交換作業に少しでも不安があればお任せください!!
ただいま修理・メンテナンス・点検などのご依頼を非常に多くいただいております。
出来るだけ多くのお客様をご対応させていただくため、緊急性のある作業
(チューブ交換、シフト調整、ブレーキシュー交換、インナーワイヤー交換など)
を優先的にご対応させて頂いております。
作業内容によってはしばらく先のご予約となる場合がございます。
ご不便ご迷惑おかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
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