日本最大級のスポーツサイクル専門店!九州1号店!
2016/03/23 17:35
その③でコンポーネントが付き、かなり完成形に近づきました。
ここからは最後の仕上げに入っていきます。
7、「その他のパーツを決める」。
スポーツバイクに乗る際、体との接点=入力の起点となり、
特に重要視されるパーツが「ハンドルバー」と「サドル」。
ハンドルバーは「ステアリング操作」の起点に、
サドルは「ペダリング」の起点になり、
この辺りのパーツがフィットすると、バイクとの一体感は一気に高まります。
まずはハンドルバー。
ドロップハンドルなんてものは、一見どれも同じに見えますが・・・
今回使った「Deda」の場合、ハンドルの曲げ形状だけで3種類あります。
〇RHM (リーチ70/ドロップ130)
〇SHALLOW (リーチ80/ドロップ135)
〇DEEP (リーチ95/ドロップ145)
流行の形状は一番左端の「RHM」。
ですが、前傾姿勢の取りやすさや下ハンドルの持ちやすさなど、
流行廃りだけでなく、結構個人の好みに左右されるものでもあります。
また、ハンドル上部~シフト/ブレーキレバー取り付け部までの形も、
ブラケット部分の持ちやすさや、手の収まりのよさなどに影響してきます。
次にサドルです。
これは座りやすさ云々以前に、形が合わないと「痛くて座っていられない」、
ということにもなりかねないので、ハンドルバーより選択がシビアかもしれません。
今回セレクトした「FABRIC」はサドルトップの形状が3種類。
前傾ポジションの大きさが、選ぶ基準の一つになっています。
〇FLAT 前傾深め
〇SHALLOW 前傾標準
〇RADIUS 前傾浅め
また、ブランドによっては体格(骨盤の幅)に合わせて
サドルそのものの幅を変えるという考え方をしているところもあります。
「あくまでも目安」の域を出ませんが・・・
「サドル形状×幅」で考えると、好みのタイプを見つけやすいかもしれません。
とはいえ、この辺りのパーツは
「実際に使ってみないとその人に合うかはわからない」
のが難しいところです。
さて。
「バイクコントロール」に重要なのが上の2つとするならば
「走りの質」に大きく影響してくるのがタイヤです。
いかに完璧にポジションが出ても、
どれだけいいパーツをつけていても、
どんなに軽いバイクを組み上げたとしても
タイヤがダメなら、その走行性能は大幅にスポイルされてしまいます。
できれば、「各メーカーのトップモデル」を積極的に選んであげましょう。
最近の流行は「700×25c」程度のやや太めのタイヤですが、
〇フレーム形状によってはタイヤと干渉してしまう。
〇タイヤが重くなるので乗り味はややルーズになる。
この2点には注意が必要です。
今回はホイールごと載せ替えたので、タイヤはIRCの「ASPITE(24C)」のまま。
フェニックスのキャラクターは「カリカリのレースバイク」ではないので
まずはシャープな乗り味になる細目のタイヤで乗ってみます。
ただ、パリ~ルーべなどの「パヴェ(石畳)」のレースで活躍していたこともあり、
安定感のある太めタイヤとの相性も良さそうな気もします。
フェニックスには細めがいいのか、太めがいいのか
この辺はどこかのタイミングで一度確認してみたいと思います。
完成に向けて、他に選んだパーツはこんな感じ。
今回はとにかく地味なセレクトになってしまいましたが・・・
ブレーキ・シフトケーブルやバーテープ、ボトルケージといったパーツに
色物を持ってくると、バイクのカスタム度は大幅にアップします。
実は今回も、バーテープを赤にするか黒カモにするかで悩みましたが、
ここはロット・ソウダルに合わせて「黒カモ」でいきます。
で、巻いてみました。
・・・何か違う。
思った以上にハンドルバーの白が悪目立ちしています。
というわけで。
ハンドルバーをブラックのもの(RHM02 BOB)に変更。
こうなるとZERO1ステムのグロスブラックもちょっと違う気がしてきて・・・
合わせてZERO2のBOBに交換です。
このあたり、ある程度乗ってから手を入ればいいかな、なんて思っていましたが、
やっぱり実際組み上がったのをみてしまうと、我慢できませんでした。
今回のハンドルバー&ステム交換は、性能面や重量面ではほとんど影響がない
単に「見た目を自分好みにする」ためだけに行ったものですが・・・
フレーム組みの場合、この「自己満足感」がとても重要です。
ここまで来れば、あと少し。
チェーンを張って変速調整をすれば完成となります。
自分でも言うのもアレですが、手堅いというかなんというか。
これといって面白みのない仕上がりですね・・・
その⑤に続く。