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2016/11/22 21:51
-ブルベ関連記事-
②【機材編】←イマココ
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ブルベライダーの佐藤篤です。
今回の記事はちょっと長くなっちゃいました……
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今回は【機材編】ということで
多くの人が気になるであろう
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「どんな自転車で参加するのが良いの?」
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といった所を個人的観点からご紹介します。
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【車種は何がおすすめ?】
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一番多いのはやはりロードバイクです。
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少数派ではありますが昔ながらのランドナーや
クロスバイク、MTB、ミニベロ、ピスト、リカンベント……
様々な車体で走っている人を見かけたことがあります。
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よほど強いこだわりが無い限りは
ロードバイクでの参加をお勧めします。
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【ロードバイクがお勧めな理由】
① 車体重量が軽く、十分な強度・剛性を有している
② 舗装路の走行に適した設計
③ 整備が比較的容易
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上記条件を満たしている「適正サイズの車体」であれば
基本的に車種やモデルは何でも良いと考えています。
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【ロングライド向け(エンデュランス)を選ぶべき?】
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「ロングライド向け」「エンデュランスモデル」
というロードバイクがありますが
ことブルベに関しては
あまり重要なポイントではありません。
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多くの場合エンデュランスモデルは高速巡航時の
振動吸収性能を高めたモデルを総称したものですが
低速時であればそれらの性能差はほとんど感じられません。
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基礎情報編でも紹介したように
ブルベの巡航速度は「最低15km/h」です。
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普段からトレーニングをしていない人でも
平地で15km/hを出すのは容易ですし、
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登りが5km/h程度しか出せなくても
三倍の速さで同じ距離を下れば良いのです。
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レースモデルの方が自分の体にフィットしているのであれば
ロングライド向けという言葉に惑わされず選択すべきです。
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これから自転車を買う人も、
今乗っている自転車の適正ポジションを知りたい方も
当社フィッティングサービスのバイオレーサーを
是非ご活用下さい。
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【車体の材質は何がおすすめ?】
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これも特にこれといったオススメはありませんが(後述)
1つの事実としては
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距離が伸びれば伸びるほど
クロモリ(鉄)フレームの割合が増える。
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ということがあります。
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——————–【おすすめクロモリ(鉄)フレーム車】——————–
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’16 JAMIS
QUEST SPORT (Size : 54)
¥93,000 → ¥63,200
現金以外のお支払いは¥67,850
(スタッフは別売です)
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SSTと呼ばれるサイズ毎に最適化された
パイプを使用し、乗り心地の差異をなくそうとする
JAMISならではのテクノロジが採用されています。
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ヘッドチューブが長いので
リラックスポジションで乗り易いのも特徴。
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これもブルベならではの考え方なのですが、特に600km
制限時間が40時間ということは確実に日をまたぎます。
つまり、初日に何km、次の日は何km……
といった計画で走ることになりますが、
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よほど走れる人でも
400km+200kmの組み合わせになります。
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しかし、途中でぐっすりと眠れる場所や時間は限られるため
基本的に初日の疲労は全て翌日に持ち越しとなります。
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そのため
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時間ぎりぎりまで距離を稼ぐ乗り方よりは
時間も体力も精神的にも余裕をもって300kmずつ乗る方が
休憩時間も最終的な疲労も少なく済みます。
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クロモリ = 長距離が楽
というのではなく
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速度が出しづらい = ペースが乱れない
= 長距離が楽
というイメージで良いと思います。
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アルミやカーボンは車体の剛性が高く
車重も軽いため、気がつけばどんどん速度が出ますので
その日の内にゴール出来る200kmや300kmでの
運用は理に適っていると思います。
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——————–【おすすめアルミフレーム車】——————–
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’17 TREK
DOMANE ALR 4 (Size : 54)
¥169,000
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TREKが誇る近年のレガシーともいえるDOMANEのアルミモデル。
アルミバイクは「パリッ」としたダイレクトな乗り味になりますが
ISO Speedによって縦方向への衝撃吸収性が高められています。
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素材やジオメトリーではなく
機構そのもので快適性を生み出す唯一無二の一台です。
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——————–【おすすめカーボン車】——————–
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’15 CANNONDALE
SYNAPSE CRB HM RED (Size : 54)
¥740,000 → ¥444,000 (!?)
現金以外のお支払いは¥481,000(+税)
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現在主流であるカーボンは技術の日進月歩が激しく
15年モデルともなれば時代遅れ……
とは言い切れないのがこの一台。
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もともとエンデュランスロードであるSYNAPSE……
これをディスクブレーキ対応にし、
かつSRAM REDを搭載した一台。
レバーも握りやすく、シフトアップがし易いと当店スタッフも絶賛。
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フレームのありとあらゆる箇所が
SPEED SAVEマイクロサスペンション
によって複雑に変形されています。
ひと目で衝撃吸収性能が並ではないことを感じさせます…!
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レースでは速度が出しづらいという鉄フレーム車の欠点が
「そもそも速度を出す必要が無い」
ブルベでは利点に変わります。
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【ダボ穴(キャリア取り付け用ネジ穴)は必要?】
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最近のブルベでは大型サドルバックが主流になりつつあり
キャリア+パニアバックの組み合わせはほとんど見られません。
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いわゆる「バイクパッキング」形式で
荷物を運搬するスタイルが今後も増えていくのではと考えています。
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【おすすめカスタマイズは?】
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ポイントは3つです。
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第一に適正なポジションを出しましょう。
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ハンドル、ステム、サドル…
買ったままの状態では自分の体にフィットしていない
ことがほとんどです。
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ほんの数ミリ、ちょっとしたズレが
長い時間・距離を重ねる毎に
痛みとなって襲いかかってきます。
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その中でも多くのブルベライダーの悩みの種が
「サドル」です。
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ステムやハンドルを変更するとサドルへの加重が変化するため、
サドルの交換は出来れば最後に行うのがおすすめです。
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ポジションがある程度固まったら
ブレーキ関連のアップグレード
をおすすめします。
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何キロも続くダウンヒルや突然の雨
市街地での急ブレーキなどブルベでは
ブレーキの重要性が他の自転車競技に比べ高いです。
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それこそメインコンポはSORAで
ブレーキはDURA-ACEとかでも良いと考えています。
機械式ディスクブレーキなら油圧化など……
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合わせてブレーキのアウター/インナーケーブルも
上位グレードに変更しておきましょう。
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何百回とブレーキを握るので、引きを軽くするためにも必要な
アップグレードです。
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最後は回転部分のアップグレードです
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ヘッドパーツ、BB、ホイール、タイヤ、ペダルなど……
予算的にもアップグレードしやすいのが
ヘッドパーツ・BB・タイヤ・ペダル
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その一方で性能差が分かりづらい部分でもあります。
タイヤはホイールとの相性があるため
ホイールと同時にアップグレードが良いと思います。
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ホイールのアップグレードというと
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こういうのを想像するかも知れませんが
おすすめしたいのが「手組ホイール」です。
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見た目のインパクトは少なく
重量や回転性能では劣る面が多いです。
その一方でスペアパーツの入手が容易で
整備難易度も(比較的)低く、振動吸収性能の良い
ホイールが組めます。
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速度を求めるなら完組ホイール
長距離走るなら手組ホイール
が良いと思います。
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手組ホイールはそれだけで記事が1つ書けてしまうので
選択肢の1つとしてのご紹介に留めておきます。
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今回紹介した車体は全て東大和店の在庫品です。
他にもおすすめの車体を多数取り揃えておりますので
スタッフまでお尋ねください!
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次回は【準備編】となります。
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【当日までにすること】
【準備するもの】
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を中心にまとめていきたいと思います。
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こうご期待あれ。