スポーツサイクル全ジャンルの品揃えと専門スタッフによるサポート
ワイズロードフジグラン広島店 Y'sRoad hiroshima
2021/06/23 00:43
こんにちは
ワイズロードフジグラン広島店
スタッフの植野です。
タイヤを選ぶ際に目にするTPIってなんなのでしょうか?
私も改めて知識を集積しておこうと思ったので
備忘録的に見ていきましょう。
TPIというのは
Thread Per Inchの略で
簡単に言えば
“タイヤの繊維量”のことです。
タイヤはゴムで出来ているはずなのに繊維?という疑問が出ると思います。
タイヤは地面に接する部分がゴムで出来たトレッド面、
そしてその内側にケーシングという部分があり
そのケーシング部分に繊維が入ることで
パンクのリスクや乗り心地に大きな影響を与えます。
これは最近替えたタイヤの写真なのですが
黒いゴムで出来たトレッド面が削れて
白いケーシング部分が見えてきてしまっています。
ケーシング部分は確かに白い繊維のようなものがあるのが見えますか?
その繊維の量がTPIと呼ばれるものなのです!!
タイヤをご購入の際に
TPI=〇〇〇
という表記を目にされると思います。
簡単にTPIの高低によってどのような傾向になるのかといえば
★TPIが高いタイヤ
繊維一本当たりの太さが細く、繊細
柔軟でしなやかな乗り味、剛性は低め
タイヤの変形量が大きめ
★TPIが低いタイヤ
繊維一本当たりの太さは太い、
硬めの乗り味、剛性も高め
タイヤの変形量が少ない
このような特徴になるかと思います。
しかしTPIで全てタイヤの性質が決まるかといえば
そうではなく
タイヤのゴム質そのものの素材である
“コンパウンド”の性質を加味して
タイヤの乗り味は決まりますので
上の特徴はあくまでもTPIのみに焦点を
当てた際の判断になります。
実際に商品で見てみると
例えば定番中の定番
コンチネンタルのGP5000では
クリンチャーで330
チューブレスで180
となっています。
TPIの数値だけを見ればとても高い数値ですので
乗り味も相当マイルドかと思いきや
かなりグリップ感と剛性感が高いタイヤになっています。
これはやはり“ブラックチリコンパウンド”という
ハイエンドレーシングコンパウンドを
採用しているという点に由来すると思います。
これでTPIまで低かったらとてもじゃないけど
乗れないタイヤになっていたかもしれませんね。
ミシュランのパワーロードでは
3×120TPI
となっています。
つまり三層構造になっているということですね。
その分パンクもしにくそうです。
3層にはなっていますが
TPI120とスポーツバイクの世界では
高い数値だとは言えません。
先程のGP5000はTPIの高低による
特徴とは違った乗り味でしたが
こちらはTPIの特徴に沿った乗り味だったと思います。
試乗した際のインプレッション記事は下の
バナーをクリック!
まとめると
・TPIとは繊維の量のことで乗り心地を左右している
・一方で乗り味はコンパウンドにも影響される
上記の事柄に加えて
タイヤの構造の複雑化によって
乗り味を決めるファクターが多くなっており
TPIが持つ意味合いというのは
減少してきている
と言えると私は思います。
あくまで参考程度ですが
タイヤ選びの際に
TPIも見てみると
楽しいかもしれません。
<今週の目玉情報>
※2F店舗は休まず営業中 2F営業時間:10:00~21:00
http://ysroad.co.jp/hiroshima/
https://www.facebook.com/ysroad.hiroshima/
facebookでは速報性の高い情報から店内の緩い様子まで投稿!!