2016/07/05 17:18
【バイオレーサープレミアム】どうしてパイオニアを使わないの?【ペダリング効率解析】
by: 永平 宏行
最近、遅まきながらパイオニアのペダリングモニターを購入した…中の人です。
今日のお題は、
「ペダリング効率」
についてです。
バイオレーサーの担当スタッフのふとした疑問。
【問1】
「何でバイオレーサープレミアムは、ペダリング効率の解析にパイオニアを使わんの?」
(解析サイトのシクロスフィアとか、使いやすいじゃないですか!)
【問2】
「何でペダリングモニター(パイオニア)のペダリング効率と、バイオレーサープレミアムのペダリング効率(コンピュトレーナー)は値がこんなに違うん?」
(コンピュトレーナーの値は高く出過ぎじゃないですか?)
うん。確かに。
お客様の中でも疑問に思った方がいるのではないでしょうか?
その疑問に明確に答えるべく、ちょこっとまとめてみました。
表にするとこんな感じ。
字ばっかりですみません。
問1の答えは、ズバリ!
「コンピュトレーナーなら不特定多数のバイクに対応できるから」
です。
コンピュトレーナーは「ローラー台」なので、よっぽど特殊なバイクで無ければ、ほとんどのロードバイクに対応できます。
様々なお客様に1個の機材で対応するには、コンピュトレーナーが便利なんですね。
ペダリングモニターを全クランク長分用意して、いちいち付替える…という豪気な投資は出来ないので。
しかし、負荷ユニットの中身とPCソフトが「スマート」なんです。
コンピュトレーナーは、今風に言う「スマートローラー」の「元祖」です。
(ちなみにZWIFTにも対応します)
では、問2の答えは?
「そもそも両者のペダリング効率の定義が違うから(計測したいものが全然違う)」
から結果の数値も違うのです。
表にも書いてありますが、
コンピュトレーナーのペダリング効率:
「ペダリング一周当たりの最大トルクに占める平均トルクの割合」
一周あたりの出力のムラの無さを計測するのが目的。
様々な筋肉を動員して、疲れづらいペダリングが出来ているか?を見る。
ペダリングモニターのペダリング効率:
「ペダリング一周当たりのクランクにかかった力のうち、回転に寄与した力の割合」
一周あたりの全出力の内、どの程度の力が自転車を進める力になっているか?を見る。
という目的・定義自体の違いがあるから、違って当然なのです。
コンピュトレーナーの「スピンスキャン」の表示と、その見方
ペダリングモニターのような直感的な表示ではありませんが、
目的(ムラの無さを見る)には合致しています。
パイオニア・ペダリングモニター表示と、その見方。
最大の特徴は「フォースベクトル」が表示出来る事。
左右完全独立計測で、正踏力・負踏力を明確に分けて表示。
正踏力:クランクの回転(推進力)に寄与する力
負踏力:クランクの回転に寄与しない力
さて、冒頭の2つの疑問に対する答え、お分かり頂けましたか?
まとめると、
フィッティングで不特定多数の方に対して、ペダリング効率の改善を示すツールなら「コンピュトレーナー」。
さらに個人に落とし込んで、ペダリング効率の解析・改善を行うなら、痒い所に手が届く「ペダリングモニター」。
という使い分けになります。
【参考】
スピンスキャンの様々な波形を読んでみる。
スピンスキャンは、表示が直感的ではありませんが、
読み方が分かると、様々なペダリングのクセが解析できるようになります。
たとえばこんな風に。
バイオレーサープレミアムでは、このようにコンピュトレーナーを使って、ペダリングスキルの解析・レクチャーを行っています。
パイオニアのペダリングモニターを持っていない方でも、フィッティングの中でご自身のペダリングを数値化して分析する事が可能です。
ペダリングモニターは確かに優れた機材ですが、約8万~十数万の投資は中々厳しい物があります。
バイオレーサープレミアムなら、フィッティング込みで税込み¥20,000。
2回目以降のアフターフィットなら、30分1セッション¥3,000で承ります。
※アフターフィットは「何」に重点を置くかで、行う内容が変わります
プレミアムは、バイオレーサー5000を受けた方なら、差額の¥15,000で受けられます。
5000のポジョションシートをご用意の上、ご予約お願いいたします。
【おまけ】
個人的な話。
ペダリングモニターの購入について。
家庭の事情(懐具合)で今さらの購入ですw
しかも105のLクランク仕様という廉価バージョン。
カンパ・レコードからの悲しきダウングレードですが、
大事なのはステータスでも重さでもなく、
データロガー&解析ツールとしての有用性!
はっ!右クランクはティ、ティアグラ?!
低予算でのホローテック2化と、10S互換を最優先した結果です。
自分で使うから分かる事が沢山あると思うので、
これから機会を見て、皆さんにフィードバックして行きたいと思います。