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【パワートレーニング】速く、楽に!貧脚こそ効果大!【⑥パワーは青天井?】
by: 永平 宏行

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このブログは、
中年のブランクライダーが、パワートレーニングを通して、
脚力を回復した喜びを、大した脚力でも無いのに
恥を忍んであえて綴り、パワートレーニングの素晴らしさを
他の多くのライダーにも広めようというお節介なブログです。

 

 

第1回「エビデンス」
第2回「動機」
第3回「やったこと」
第4回「パワートレーニングのメリット」
第5回「どんなパワーメーターがある?」
第6回「パワーは青天井?」
第7回「お役立ち情報」 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

パワートレーニングに取り組んで、効果が出始めると、
その効果の大きさ、トレーニングの効率性に驚き、
夢中になって取り組むことかと思います。

 

FTPがぐんぐん上がって、
巡航速度やヒルクライムが速くなるのは
本当に快感です。

 

 

 

では、頑張ってトレーニングを続けたら、
いつかはクリス・フルームのようになれるのでしょうか?
ツールドフランスで優勝できちゃうのでしょうか?

 

 

 

「多くの方」にとって、答えはNOです。

 

 

確かに、パワートレーニングで「効率的に」「効果的に」
体力を向上できるのは間違いありません。

しかし、残酷な事実ですが、スポーツの能力において人は平等ではありません。
(当たり前といえば当たり前ですが)

 

 

 

スポーツの能力は、主に以下の要因によって上限、伸びしろが決まります。

 

 

・遺伝的要因
・これまで積み上げた経験、能力
(≒これまでと今の環境)
・年齢

 

 

 

残酷ですが、これが事実です。
いつかは、伸びしろの限界に誰もが到達します。
パワーは決して青天井では無いのです。

 

 

 

【遺伝的要因】
 これは如何ともしがたいですね。
 しかし、この要因の「上限」がどこにあるのか?
 それを確かめる為には、まずは挑戦するしかありません。
 (第4回で紹介したパワープロフィールも参考に)

 

 

 

【これまで積み上げた経験、能力】
(≒これまでと今の環境)

 プロツアーチームの一員と、日本のサラリーマンと、
 レースやトレーニングをするのに、どちらの環境が良いでしょうか?
 そりゃ、プロツアーチームの一員です。
 では彼らは急にその環境に身を置いたのでしょうか?
 いいえ、これまでに積み上げてきた、努力・挑戦の結果です。
 30、40過ぎのおっさんが調子こいても20代の欧米プロツアーチーム選手の、
 経験、能力、環境には絶対にかなわないですよね。

 

 

 

【年齢】

 加齢とともに、何もしなければ体力は落ちてゆきます。
 最大酸素摂取量(VO2max)は30歳ごろから徐々に下降すると言われています
 筋力やパワーは50歳くらいまでは、トレーニングで維持可能と言われています。

 

 逆に言えば50歳を過ぎると、トレーニングをしていても、
 加齢により、体力の減退速度は上がります。

 いつか、体力の減退速度が、トレーニングによる体力低下の抑止効果を超えて、
 体力が下降する日が必ず来ます。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

なんだか、希望の無い話で、しんみりしちゃいましたね…。

 

 

いや、もちろん

 

 

・遺伝的に才能がありそうで
・環境に恵まれていて
(あるいは環境を切り開くガッツと運があって)
・若い

 

 

そんな人は気にする必要はありません。
ドンドン前に進んで行ってください!

 

 

 

 

でも、大多数の人はそうじゃないですよね。

 

 

今回、皆さんに伝えたいのは、
身の丈に合ったトレーニング、
ライフスタイルに合ったサイクリングをしましょう、
ということです。

 

 

 

ガムシャラに頑張っても、上記のような制限要因で、
いつか体力は伸びなくなります。
現状維持も厳しくなります。

 

 

 

そこで、トレーニングや、サイクリングをパタッとやめるのではなく、

 

 

 

「ほどほどに」

 

 

 

楽しむ心の余裕を持って頂きたい、ということです。

 

 

 

自転車を生涯スポーツとして、歳をとっても楽しむためには、
自らの限界と、ライフスタイルに合わせた「新しい楽しみ方」を見つけるべきです。
FTPを伸ばすだけが、自転車の楽しみではありません。
(いやむしろそれ以外の楽しみの方が沢山ある!)

 

 

 

そして、意外と知られていませんが、
パワーメーターは、無理をするだけじゃなくって、

 

 

「ほどほどにサイクリングをするためのツール」

 

 

でもあるんですよ。
限界域に入らないために、
無理のない運動ペースを数値で管理することが出来ます。
具体的には運動強度をL1~L2の範囲に抑えれば良いのです。

(上げてもL3まで、一瞬L4とか)
肩の力を抜いた楽しみ方にもパワーメーターは、お役に立てます。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

パワトレに夢中になって、伸びしろの壁にぶつかって、
この素晴らしいスポーツをやめてしまうのではなく、
「ほどほどに」この趣味と付き合う方向に舵を切るのも、
一つの方法ですよ、というお話です。

 

 

 

どうしても、パワトレを始めると、近視眼的に
「数字ばかりを追う楽しみしか見えなくなる」
ことがあるようなので。
生意気なようですが、書かせて頂きました。

 

 

 

初めは、誰もがシンプルに「楽しい!」想いから始めたサイクリング。
最後まで、そのシンプルな楽しさは、忘れたくないですね。

 

 

 

と、ここまでは一般論
競技者で、自分の可能性を信じる人、
やり方、考え方次第で未来が切り開けると思う人は、
こんな話は気にせず、
’16年ロードTT全日本チャンピオン、西薗良太選手の
「強くなるための秘訣は保健体育の教科書にのっていた」
を読んでみてください。

 

 

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画像引用元:http://www.bscycle.co.jp/bam/story/nishizono-column/the-key-of-strong-was-on-textbook/

 

 

 

 


 

 

 

 

 

【参考:自分の限界を計算してみる】

 

 

限界があるのは分かった。
でも、その限界ってどこよ??
試してみるしか無いのかい?

 

 

そう思った方も多いでしょう。

 

 

そこで紹介したい便利ツールがあります。

 

 

 

「FTPのポテンシャル上限推定値の計算シート」

 

 

 

詳しくは、じてトレさんのこちらの記事を参照してください。

 

 

ちなみにこのシートで、私のポテンシャルを「希望的に」見積もると、

 

 

 

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と、体重の4.5倍のパワーまでは上げられる「かも」しれません。
ここまで上げられたら、自分的には出来過ぎ、大満足です。
(問題はダイエット前提なことだな (゚ペ))

 

 

 

 

ちなみに「保守的」に見積もると、4倍くらいです…。
しょせん、40過ぎの、遺伝的にも、
経験的もなんらポジティブ要素の無いおっさん。

このくらいが上限なのでしょう。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

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