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2017/09/01 23:06
私が今回の乗鞍で使用したバイクをご紹介させて頂きます。
Bianchi SPECIALISSIMA/ビアンキ スペシャリッシマ
ビアンキのハイエンドエアロロード・オルトレXR4と双璧をなす
超軽量クライミングバイクです。
フレーム重量780g(55サイズ)という軽さ、
カウンターヴェイルと呼ばれる振動吸収素材を採用しているところがポイントとなりました。
カウンターヴェイルはあくまで、振動吸収であり、
路面追従ではありません。
段差等の衝撃での推進力ロスを防ぐものではありません。
しかし、
荒れた路面等からくる僅かな微振動からくる疲労の蓄積。
この疲労が軽減され踏める力になるのなら・・・
その考えが数ある軽量バイクの中からスペシャリッシマを選んだ理由でもあります。
そして、このフロントフォーク。
細身であり、流行りのエアロ形状でありませんが、
非常に剛性が高くダンシング時の振りの軽さ際立ちます。
何よりヒルクライム用ですので、ごっつくて重量があるフロントフォークは避けたかったというのもあります。
そして、最も重要なことは自分のフィーリングと合うかというところです。
感覚的なところですが、私はここを非常に重要視します。
ツールで山岳ステージを制したXR4。
ヒルクライムに限って言えば、スペシャリッシマの踏んだ時にスッーと前に引っ張られる感覚の方が私にはあってました。
大阪にある十三峠でテストもしてみました。
連続して3本。
1本目は普通に。2本目はケイデンスを高めに。3本目はアウター固定です。
結果は全て15分台。
特に3本目の明らかにケイデンスを落とした状態からグンと前に押し出される感じには思わず、口元が緩んだほどです。
このバイクがクライミングバイクたる所以。
それはどんな踏み方、どんなケイデンス、どんなパワーで踏んでも
軽やかに上ってくれる所だと思っています。
単に軽いだけのバイクとは違い、懐の深さは持ってると感じます。
(脚が終わってしまった状態からでも進むんでくれるであろうことに期待してというのもあります。)
これはダウンチューブというよりも、
BB付近とチェーンステーにかけてのカーボン積層、形状によるものではないかと。
軽やかな車体重量に、グイグイと駆け上がってくれる反応。
そしてカウンターヴェイル。
これ以上にない登坂性能はヒルクライムを楽しくさせてくれる
そんなフレームです。
そう言えるくらいの上り方をしてくれますよ!
コンポはSRAM eTap
ワイヤー式の方が軽いのですが、それよりも操作の楽さをとりました。
ついでに言ってしまえば、
過去乗鞍の山頂付近では標高故の寒さで指がかじかんでしまい、まともに変速できなかったことがありましたので。
(極度の末端冷え症なのです。)
ホイールは必殺のMAVICコスミックカーボンアルチメイト。
かつてのナロータイプです。
タイヤはコンチネンタル コンペティション19C
お馴染みの時代の逆をいく仕様です。
1200gを切る超軽量にして、
ライトウェイトの唯一の対抗馬と言われるこのホイール。
一体構造故の硬さ、反応速度(感覚的なものですが)、重量剛性比はヒルクライムにならあり。
スペシャリッシマの軽さと踏んだ時の脚あたり、トータルでみて僅かな力でも反応してくれるであろうことからの選択です。
何より、述べた通り軽くて硬いのが一番の理由です。
直前の六甲山ではタイヤはヴィットリアのコルサを選択しておりましたが、
個人のフィーリング、好みの問題でコンペティションに変更。
サドルは今年愛用している1つ
ファブリック ALM 140g
もっと軽いサドルを選ぶことも可能でしたが、
そこは“お尻に合ったもの”が一番だという判断でこちらを。
忘れてはならないのが、CDJビッグプーリー。
私がつけないハズがありません。
僅かな重量増と引き換えに駆動抵抗を抑えることができるのならば、選択しない手はありません。
フルセラミック仕様です。
当然ながらeTapとの相性もバッチリで変速性能には何の違和感もありません。
サイクルコンピュータはGarminから新鋭Bryton(ブライトン)ライダー310へ。
ここは単純に軽さを追ったことと、
GPS機能もついているので余分なものをつけなくて済むというのが理由です。
買ってつけるだけで読み込みスタートという手軽さ!!
何よりGPS付いてるのに安い!
ボトルケージはTNI ジャスト9
最終的にサイコンを含めた上記画像の状態で
重量:5.98kg
フロントシングル化も考えましたが、そこは手堅くアウターは残した次第です。
個人的にヒルクライム用で言えば、これで十分すぎる軽さ。
(フロント50/34 リア12-28)
バイクは完璧で、乗り手がしくったという仕様でございました。
いかがだったでしょうか。
スペシャリッシマはお値段は張りますが本当によいバイクです。
2017年9月1日現在、フレーム、完成車と店頭在庫ありです。
羽根が生えたようなクライミングを味わいたいという方はご相談くださいませ。