2020/10/10 14:36
デビュー時点から、乗り心地も含めた「万能さ」という点でかなりの完成度を
誇っていたキシリウムエリート。
2021年モデルでは「エリート」というグレードはなくなってしまいましたが
後継機となるこの「SL」も見事にその流れを受け継いでいます!
〇MAVIC 2021 KSYRIUM SL
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シンプル過ぎるこのルックス。その高性能さが見た目からも伝わるかと言えば
正直なところあまり・・・
実際に使ってみればすぐわかるのですが、その点でちょっと損をしている気も。
リム屋マヴィックのこだわりが詰まりに詰まったISM4Dリム。
高強度なアルミを使ったリムだからこそ可能となった、全面的な切削処理。
剛性に影響がない部分を徹底的に削り取って軽量化するのと同時に、エッジ
部分も可能な限り落すことで空力面でのアドバンテージも獲得。
25mmとリム自体はかなり低めですが、見た目以上の中速域でのスピードの
伸びを見せてくれます。
キシエリでは前後でリムハイトを微妙に変えていましたが、この「SL」では
前後共に25mmで統一。
前輪のエアロ性能が注目されている今のトレンドに合わせてきたのでしょう。
その軽量リムをしっかりと支える高剛性なハブとスポーク。
フリーボディは「FTS-L」から「ID360」へと大きく進化。駆動効率の大幅な
向上にプラスして、あの軽いラチェット音ともついにお別れとなりました。
またスポークも上位モデルで採用されていたエアロ形状のものを新たに採用。
この時点でキシエリは大分差をつけられています・・・
インナーリムの幅は19mm、もちろんUSTチューブレス対応。
タイヤトラブルでチューブレスからクリンチャーにホイールごと履き替えたの
ですが、こんなに乗り心地が悪かった?となるくらい変化の度合いが大きくて
驚かされました。通勤ならチューブレス一択かも。
快適性重視のライダーにとって、チューブレスタイヤは間違いなく効果あり。
大小さまざまなアップデートを積み重ねた上で、さらにホイール重量1,480gと
先代に対して40gも軽量化を果たすという念の入りっぷり。
キシエリユーザーとして見過ごせないほど大きな進化を遂げた「SL」。
最強のミドルグレードホイールの座は譲らない!というマヴィックの強い意志
が感じられる、名ホイールの誕生です!