【MAVIC】SLRの速さも魅力的だけど、SLのバランスの良さも捨てがたい。
by: 大阪本館スタッフ

 

 

より軽く・より硬く。

リム構造を一新したことで劇的な進化を果たした新型のコスミックSLR。

なんですが、従来のコスミックっぽさを期待すると「色々速すぎる！」と感じてしまうような気もします。

 

 

従来型コスミック（コスカボ）の完成形

 

 

〇MAVIC　　COSMIC SL 45　DISC
￥176,000－（税込）　→　￥158,400－（税込）！！

 

デビュー以来長きに渡ってエアロホイールのベンチマークとして君臨してきたコスミックシリーズ。

で、従来型（非FOREタイプ）リムの完成形とも言えるのがこの「SL」。

マイルドにも思える「コスカボ的な乗り味」は、イマドキのレースレベルの走りからすると正直物足りないものになっていた可能性はあります。

ただ、大多数の一般ユーザーにその走りが愛されてきたというのも事実。

 

 

マヴィックと言えばチューブレスレディ

 

 

リムベッドにスポークを通す穴が開いているSLのカーボンリム。

テープ併用でのチューブレスレディ対応なのでその分重くなってしまうのですが、見方を変えれば先代のフラッグシップモデルやライバルホイールと比べても遜色ないレベルのリムという考え方もできます。

それがこの価格帯で手に入るというのは一つの事件でしょう。

 

登りも平坦もOKな45mmハイト

 

 

リムハイトは万能の45mm。NACA形状で正面からの風だけでなく斜め風や横風にも強いプロファイルとなっています。

別にUDカーボンで作っても性能差は出ないようにも思えますが、従来型の綾織りクロスカーボンを使っているのがコスミックっぽくて〇。

チューブレスレディ＝低圧での運用が前提となっている関係で、このリムに設定された最大空気圧は6気圧。空気の入れ過ぎにはご注意を。

 

 

最新スペックのハブ構造

 

 

ハブ構造はSLR準拠。フリーボディもID360なので駆動効率が同等レベルというのには驚かされます。

スポーク形状のエアロ具合が控えめなくらいであとは限りなくSLRに近い設計なのは、ライバル勢に対しての大きなアドバンテージでしょう。

 

 

SLRとSLのキャラクターの違いが明確に

 

 

SLRが生まれた理由はおそらく「レースシーンへの復活」。

今期のワールドチームでマヴィックホイールの採用は無し。契約コンポの縛りがあるとは言え納得できるものではないのでは。

 

速さ方面をSLRに任せることになった分、万能なエアロホイールとしての役割が明確になった「SL」。

空力性能は文句なし！サイクリングレベルでも味わえるその高性能っぷりをぜひ味わってみて下さい。