【石川ライド】GHISALLOリターンズ！オンロードでフロントシングル化！【GE-110】
by: 石川康輔

実に久しぶりのサイクリング！！更に言えばGHISALLO復活！！ロングツーリングマシーンに生まれ変わったこのバイクを慣らしに行ってきました。

フロントシングル良い感じです

バイクはフロントシングルに組み替えました！

今、ワイズロード社内でにわかに話題となっているフロントシングルの是非。

私は、ツーリング用途に限ってはSRAM XPLRとかCAMPAGNOLO EKAR GT、12ｓのGRXマイクロスプライン仕様はありだと思っています。

脚力があればフロントシングルのロードレース仕様も全然ありだと思うので皆さんもお試しください。その場合は比較的ワイドキャパシティのトップ10ｔコンポがあると最高です。

今回私は12ｓのSRAMでツーリング車としてのフロントシングルという選択肢ですが、ギヤ比が丁度良いので全然ありだと思いました。40ｋｍ/ｈ巡行ぐらいまでは全然カバーできるのでそれなりに足がある方でも足りると思います。

欲を言えばRED13ｓで組みたいですが、フレームが非対応なので次回のバイク選びの際は基準になるかもしれません。

 

という感じで、バッチリバイクパッキングして輪行装備で出発しました！！

群馬の方は北西の風爆風みたいだけど！

目標は軽井沢！！

どこかで挫けたら輪行して帰ってくれば良いよねって感じです。

 

GE-110カスタムポイント

ハンドル周りが今回特徴になります。

ブラケット位置で大体405ｍｍ、ドロップC-C460ｍｍのDEDA SUPERZERO GRAVELを今回チョイスしました。エアロっぽいデザインの握りやすいカーボンハンドルです。

ステムもSUPERZERO RS にして軽量化と微妙にハンドル落差を増やしました。（たぶん2ｍｍぐらい低くなってるはず）

ちなみにバーテープは最近扱い始めたGUEEを試してみました。良い感じです。

グラベルハンドルで超ショートリーチショートドロップという事もあり少しハンドルが近くなりました。

ですが、これまで使っていたブラケットで382ｍｍのハンドルと比べてスタンスが広くなることでブラケット位置を調整して全体としては近すぎないポジションにできたかなと思っています。

今までは高くて遠いポジションにして、ブラケットの頭を握るエアロポジションに特化したバイクに仕上げていましたが、オーソドックスなブラケットポジションをゆったりと長く維持しながらロングライドを楽しめるバイクへと考え方を改める事にしました。

それもひとえに、チポリーニとの2台体制を考えてエンデュランスロードとしての立場を明確にする事が2台で楽しむ為には必要な事だと思った次第です。

全体的にバイクポジションはかなりグラベルロード寄りになりました。

ちなみにペダル込みで7.4ｋｇぐらいです。そこそこ軽い。

フロントシングル化

ええと、石川ライド読者はお気づきかもしれませんが、グラベルロード解体してパーツをぶんどりました！！

機械式ブレーキのイータップをそのままギザロに取り付けました。

一晩で組み換えできる超簡単仕上がりは機械式ブレーキとE-TAPの利点ですね。

全移植なので、リアはXPLRのディレーラーと10-44をそのまま入れました。

フロントよりでかいスプロケットは圧巻です

このギヤ比でオンロード走れるかって？

 

計算しましょう。

まずはロー側のギヤ比

フロント42とリア44　＝　0.95454

シマノのロードモデルで考えるとフロント34とリア36の組み合わせには届かないけど1倍を切る軽いギヤ比となります。

登りは安心ですね！

 

トップ側

フロント42とリア10　＝　4.2

シマノのロードモデルで考えるとフロント50とリアはトップから二枚目の12ｔよりも少し重いギヤ比になります。

実際にフロント50で11トップに入れる事も下りとか追い風ぐらいでしか入れないと思うのでなくても困らないですよね。ユーザー様からも良く聞きます、スプロケット12トップからのが欲しいと。

トップ側は10ｔ、11ｔ-21ｔまでは2個飛び、24,28,32,38,44という組み合わせになっています。

本当のロングライドをした場合にこれが足かせになるかは試してみないと分かりませんが、フロントの変速機が無くなった分操作も単純になって気楽に走れるという感覚で今のところは好印象です。

特にE-TAPなので変速も本当の意味でアップとダウンが独立して操作できるのでとても楽ちんです。

 

10ｔのスプロケットはフロントシングルでは輝くという事が今回オンロードバイクで試してみての感想です。

滅多に使わないギヤ比だけどあったらあったで速度が出ちゃったときに便利だよねっていうものだと思います。

 

GHISALLOフロントシングル化のアイデアは先んじて試したグラベルロードでこのギヤ比がすごく使いやすいと思ったのが決め手です。

その前にフロント50ｔと11-39という珍しいスプロケットで乗ってみたのもフロントシングルの知見を広げる為に役に立ちました。

 

ちなみに、同じギヤ比でもタイヤが細くなっているのでグラベルロードと比べるとケイデンスと速度の関係はやや遅くなりますが、ぶっちゃけそこまで乗り込んでいないのでそこに対する違和感はありませんでした。

ロードでも十分行けます。

 

ホイールはEQUAL手組ホイールのフックレス

そのままグラベルロードから機材を全部持ってきた感じです。逆にグラベルロードを組みたいときはギザロからパーツを外してすぐに組みなおしができるというスンポーですね。

XDRフリーボディが軽い事もあって1250ｇ未満の超軽量ホイールとなったワイドフックレスホイールです。

軽いホイールに頑丈なタイヤを付ける事で外周部の重量バランスがとれたのか結構巡航速度は維持しやすい組み合わせになりました。

ここに軽量タイヤを入れたら加速ばっかりになりそうだったのでこのチョイスは正解ですね。

タイヤですがフックレスリムなのでTLRタイヤのHUTCHINSON BLACKBIRD ALL SEASONの32ｃを採用しました。

ちなみに、これもテスト運用ですが、TPUチューブで今回走っています。

CINTURATO™ SMARTUBE 28-35(60mm)

 

最近の流行りで使われている軽量TPUチューブとは一味違った耐パンク性能を高めるためにTPU素材を採用している極厚のTPUチューブです。

重量は軽量なブチルチューブ並みですが、耐久性はものすごく高そうな手触りです。

TPUチューブのもう一つの特徴はパンク耐性で、貫通パンクに比較的強い事といざパンクをしても緩やかにエアが抜けていく安全性に特徴があります。

ロングライドやグラベルライドにも適性のあるTPUチューブという立ち位置でTPUブームのもう一つの可能性を示してくれると思います。

実はTPUチューブって頑丈なチューブもあるんですよ！

 

ブレーキもEQUAL機械式ブレーキ！

 

油圧比較では多少ブレーキフィーリングには劣りますが、リムブレーキと比較すると安定感は圧倒的ですし、引きも軽いので実用性は高いです。

なによりも、輪行する時に荷物とか気を付ける事が減るというのがすごく良いポイントです！

もっと言うなら組付けるのが慣れると簡単なので私の様にしょっちゅう組みなおすサブバイクには最適なカスタムパーツだと思います！

グラベルロードの方にもブレーキのアウターケーブルはそのままになっているのでインナーワイヤーだけ新調してあげればあっという間に組み換えができるのがうれしいポイントです！！

ただし、油圧ブレーキと違って組み手による仕上がりの差が顕著に出るので、私も自分のバイクとは言え真面目に組まなきゃいけないのと、微調整用の工具は常に持ち歩く必要があるのでそこがポイントですね。

 

サドルバッグも新しいものに

RESTRAPのサドルバッグを買っちゃいました！

同じサイズ感ではオーストリッチのサドルバッグも持っているのですがオシャレ感ととりつけの高さや内ももへの干渉感がより少ないとみて試しで買いました。

見た目がオシャレなのでずっと欲しかったのですが、今回復活ついでに買っちゃいました！

 

ちなみに、ペダルをTIMEMTBペダルのATACにしてみました。

オンロードではロードペダル！という考えでしたが、輪行だったり観光（例えばどこかの寺院にお参りしたりとか）でもそのまま歩きやすいように今回試してみる事にしました。

ペダル画像は上のクランクの画像を参照してください。

結構昔に買ったものなのでこの品番のペダルは今売って無いです。

 

えっと、帰宅

このまま向かい風と勝負して軽井沢まで行こうと思っていたのですが、謎のカチカチ音が解消できずに気になってしまって帰る事にしました。

組みなおした時にBBの圧入チェックしていなかったなと思ったのですが、実はもっと単純な理由で音が鳴っていたのに気が付いたのはこの日の夜になってからでした、、、、あとでネタバレします。

 

一応、この後軽井沢から高崎に向けて超絶向かい風予報で、相当キツイ道程を覚悟していたのですが、バイクがカチカチうるさくてアドレナリンがシュワシュワ溶けていっちゃいました、、、、

 

マジでこのバイク組んだの誰だよ！（私です）

ちなみに、バイクの整備自体に悪い所は無く、BBも適切に圧入されており、ROTORクランクもキッチリ締めこんでありました。

 

見てくれこのバッチリツーリング装備を

久しぶりのサイクリングで浮かれていた人が敗走する姿は悲しいですね。

悲しみの行き帰り向かい風巡行でこの日再びVO2MAXを更新するのでした。

 

そう言えば吉見の桜今シーズン初めて見たな

 

荒川の麦畑ももうそろそろですね

 

とは言え、久しぶりにサイクリングに出かける事が出来たのでそこまで悲しみというのは感じずに、結構楽しく帰ってこれました。

予定の半分ぐらいの距離は走っているので、まぁ、週間の運動量的には良いかなって感じです。

 

石川ライド体重経過観察

今週一週間の平均体重が79.8ｋｇ（増減なし）

絶対増えていると思ったけど、ていうか実際増えたけど、ライドの日帰って体重測ったらメッチャ減ってたので何とか週間計測で増えるのだけは防げた。（ライド中にご飯食べてないからズルですね）

本当はこの倍の距離を走る予定だったので前日、前々日は殆ど運動していなかったので週間運動量的には結構ビハインドしています。

まぁ、約2週間の不調から徐々に調子が上がってきたので順調かなとは思います。

 

今週のピックアップアイテム

沢山あるけどあえて言うならこれです。

CINTURATO™ SMARTUBE 28-35(60mm)

タイヤの方じゃないんだって思うかもしれませんが、このチューブ一発で気に入りました。

 

エンデュランスロードで最適なサイズ展開と高耐久だと思われるぶ厚いTPUチューブ。

それでいて軽量ブチルチューブをわずかに上回る軽さ。

私は思うのです。

TLRはめんどくさいと、、、、

最高に速くて最高に乗り心地が良いのは確かですし、メインタイヤがTLRである事は変わりありません。

ですが、しばらく放置するとすぐに劣化してシーラントが固まってしまうのでサブバイクとの相性が良くないのが欠点です。

レース用機材として、以前のチューブラータイヤの様な立ち位置での運用が実際の所好ましいのではないかと個人的には考えています。

とは言え、TLRタイヤ自体はチューブドで運用可能ですし、個人的にはクリンチャータイヤよりも耐久性が高く、それでいて乗り味はやっぱりTLRだと思っています。（低圧運用に向いている）

 

という感じで、高品質な耐久性重視のTPUチューブ、、、

結構地味な存在であまり皆さん関心ないかもしれませんが、私のストック用という事で今後も店舗に在庫を置こうかと思っているので欲しい方はアサゾーまで是非。

 

最後に

この日の前日の夜にコンポが変わったこともあって輪行のチェックをしてたのですが、その時にリアのアクスルの固定が不十分だったようです。

ひっくり返して固定したので荷重がかかった時にゆるみが出たようです。

それでカチカチと音をたてて締めろよおいと催促していたようです。

皆さんもスルーアクスルはしっかり締め込みを確認してから出発しましょう！

というわけで、音鳴りの原因は「スルーアクスル」でした。