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2026/07/19 17:53

LOOK JAPAN様より795BLADE RS3と785HUEZ2 RSそれぞれ試乗の機会を頂きました。ジャージを着てちゃんと色々な道を走ってきたのでいつもより試乗の解像度は高いかなと思います。私なりの目線でLOOKのバイクをどう選んだらよいかを最終的にお伝えいたします。
目次

LOOKをイチオシして販売する立場としてしっかりと試乗をしたいと思っていたのですが、LOOK JAPAN様のご厚意で乗り比べさせていただく機会を頂きました。
ジャージやシューズ、ヘルメットまで持ち込んでしっかりと乗り込んできたので出来るだけわかりやすく分析できればと思います。

SUPER RECORD13とBORA ULTRA WTO 60、ペダル型パワーメーター、各種マウントなどなどがついている状態で7.3kg程度(Mサイズ)
写真の状態でサドル高730mm(後ろに引き気味のポジションで)
ハンドル高低差はこの状態で90mmもあります。
薄いステムで角度も付いているのでハンドル落差はかなり出るものと思われます。
因みに、私はサドル高700mmですが、ステムをベタ付けしないでもポジションが出ます。シートポストの出代はホリゾンタルなのであんまり出ませんが。
リーチをなるべく稼ぐ場合はシートの出代を妥協する事で大きめサイズでも乗れるスタックの低さになっています。
オプション品としてゼロオフセットのピラーは現在本国に確認中だそうです。ツール期間中なので返事待ちです。
速度の伸びる平坦区間と、3種類の勾配の坂で確かめてきました。
ここ数日トレーニングしているのでやや疲労が残る状態なのでマックスパワーでもがいたりはしていませんが、800wで登坂アタックをして30秒も560wぐらいは出たので多少はポテンシャルを引き出すことはできているのではないかと思います。
これは明らかに速いです。
2の頃も速いとは思っていましたが、オールラウンドとエアロを掛け合わせたようなフィーリングだと思っていたのですが、今回はいわゆるエアロロードだけど軽量で全てのバランスに優れているというあの感じになったと思います。
凄く速いです。
都内の道は走りなれていないので殆どの場所では必要以上にはペースを上げていませんが、最も開けていて安全なストレートで40km/h越えの巡行を向かい風基調で出した時の余裕?(本人は必至だけどバイクが余裕そうな顔してて、、、)明らかに速度の余裕が高い次元になっており、45~50ぐらいの平均速度で走る場合にも全く不足はなさそうな感じです。
もちろん、BORA ULTRA WTO 60の性能もあっての事だと思うのですが、現在トップチームが使っている平坦ステージ用のホイールと同じなのでこれなら現代の高速レースも余裕をもって戦えるだろうなと思った次第です。
そして、ビル風舞う中でもあったのですが、特にハンドリングで不安になるところもなく、また、横風基調の場面でも速度の落ち込みが少なくあらゆる状況においても平地の速いバイクなんだと思いました。
緩斜面は予想以上
HUEZと比較する事にはなってしまうのですが、2~3%の斜面は明らかにこのBLADE RS速いです。
シッティングで踏み込んでいく時の浅くタメがある感じのしなり感が特徴的だと思いました。
かなり剛性が高いフレームであることは間違いないですが、固めて作っているフレームにありがちな低トルク時の進まない感じが全くなく、むしろゆっくり走っていても気持ちが良いとさえ思える滑らかな走りがあります。
そこからトルクをかけて緩斜面をグイグイ登っていくわけですが、私程の体重があったとしても2%~3%程の登りでは30キロを維持したまま登れ減速する感じも少なく非常に楽に登れていると感じました。
パワーがあって登りにも強い方であれば富士ヒルの様なコースでは特に後半は余裕をもってペースを維持できるようになるのではないかと思います。
対して勾配のキツイ坂では
10%超の急坂では、乗り比べた785HUEZRSの方がわずかにかかりが良く余裕をもって走れている感じはありました。
重量差は600gぐらい?あるのですが、私の体重から考えると誤差でしかないので、単純な重量差ではなく、バイクの特性や重心のバランス、剛性のバランス、走力とのバランスとして勢いでは登れない勾配の坂道ではより深くタメのあるしなりがある785の方が私の脚質にはあっているという事でしょう。
というか、785HUEZ2RS速いんですよね。
タイム的には795BLADEの方が出力を出して登っているので速いですが、感覚的な走りやすさみたいなものでは785HUEZの方が10%超えると楽です。
登りの速度域や強度が高い方はエアロ性能は勿論ですが、ペダリングによるしなりが最小限で高負荷でもブレの少ない走りが出来る795BLADEは相当走れると思いますし、わずかにあるしなりが後半の足残りに繋がると思います。
剛性の高さは高いです。
ですが、スムーズな加速感と絶妙なしなやかさで意外と乗りやすいです。
前作基準やこれまで乗っているバイクと比較してもフロントの剛性は高い方だと思います。
ガンガンもがいたり、ダウンヒル攻め込んだりしているわけではなく、簡単な坂道と信号でのブレーキングと交差点の旋回など簡単な走りでの評価ですし、ブレーキやコントロールレバーがカンパな事もあり絶対的な比較が出来ないので印象での話になっちゃいます。
新型ハンドルを含めたバイクの振りやすさやコントロール性能は非常に高いと思います。
これまでよりも一般的なコンパクトハンドル的な形状になり、ブラケットまでフラットでドロップがキュッとしたシェイプになっているのでその辺の手のなじみも良かったです。
リアの剛性バランスとしては先ほど言ったようにしなるのですが、クロモリや軽量クライムバイクの様なしなりを想像すると全く違って、あくまでも後輪を地面に押さえつける為のスポーツカーの硬いサスペンションの様な役割を持ったしなりで、ペダリングの許容量を広げる目的がメインでは無いと思います。
ですが、しなっているのはしなっているので、特に緩斜面の登りで高トルクでバイクを進ませる際に跳ね返されてしまうような感覚は無く、300w~500wぐらいで30km/hちょいの登坂がとても気持ちよかった印象です。
逆に、勾配がキツイところでビューンと伸びるようなクライムバイクの様なしなやかさは無いので、「しなやかです」と単純に言ってしまうと誤解がうまれそうな気がしました。

数字残し忘れたので、おそらくこの状態でサドル高は730mmあります。
スタックの値としては795BLADEよりも高いのですが、過去のモデルと比較すると15mm程低くなり、BLADE用のハンドルステムを使う事でかなりハンドルを下げやすくなりました。
私もこの条件ならMサイズハンドルベタ下げで乗れると思います。

前の記事読んでくださいと言いたいところですが、前回はSサイズだったところを、サイズをMサイズで乗りなおしたことと、改めて色々と理解を深めた上で確かめたいことを確かめながら乗ったので新しく得られた感覚と、それを踏まえて795を乗っての差異をお話します。
これは、ホイールとハンドルがエアロになこともあり、私が常用する速度域では全く不足が無いです。
私自身、出そうと思えば40km/h以上で走る事は出来るものの、数分しか持続しないので基本的には普段の速い巡航速度としては30km/h台で走るような感じになります。
そのスピード域で差が出るかといえばもしかしたら数値上では出力の差が出るかもしれませんが、疲労に繋がるほどの差異は無いのではないかなとというのが体感です。
エアロロードじゃなきゃ到達しない領域というのは結構高い場所なので最重要案件ではないかなと思います。
私自身のレベルとしては平凡なライダーなので高強度練習した時の速度に差がでるぐらいだと思います。
100km以上走るとかロングライドするみたいなシチュエーションでは平均速度に差がつくような事は無いレベルで速いバイクではあります。
この辺りは数値で空力性能は色々と話に出るところではありますが、自転車って単純な数値では測れなくて、結局剛性や旋回性、路面のトラクションやネガティブなところが少ないことなど、結果的に速くなるためのバランスというのがあるわけですが、それがしっかりと出来上がっている良いバイクです。
非エアロ形状ではありますが、ロードバイクとして根本的に速いというのがこの785HUEZ2 RSです。
※私が好きなタイプの走りなので評価は甘くなります。
世の中のクライミング系モデルと比べてどうかというと、明確な速さの優劣をつけるわけではありませんが、感覚としてはウルトラハイモジュラスカーボンを使った硬いフレームの感触はあるものの足あたりはとても良いので距離が延びるほどに有利になるのではないかというのが私の印象です。
またその上で、785HUEZ2を選ぶポイントとしてはフロント剛性の高さからくるあらゆる走りの安定化にあると思います。
795と比べるとしたら
795と比較するとという建前を付けると基本的に登りが長く険しくなるほどにどんどん有利になるであろう感覚です。
爆発力で押し切れる距離であれば795の方がより高い次元で走る前提で作っている事もあっておそらくは速いハズです。
空力を考えなくても、剛性のバランスが高強度向けの走りの感じなのでそう判断します。
ノーマルグレードと比較したら
コチラの785HUEZ2 RSについては、高弾性なカーボンの反発がある為非RSモデルと比較すると確かに足への反発を感じるのですが、ダンシングでもシッティングでもペダリングの許容が広い感覚で長くトルクをかけやすいバックのしなりがあるので、足に来る負荷が比較的少ないというのが印象としてはあります。
ここも表現としては難しく、極論私が乗鞍でヒルクライムで本気でタイム狙いに行くとしたらノーマルのHUEZの方が最後まで足を残せると思うので1時間半を目標にするような場合は、RSじゃない方がよりタメのある走りがあるのでそっちを選ぶかもしれません。
15分~45分ぐらいのFTP強度で登れる峠に関してはRSで登った方がおそらくは速いのかなといった感じです(私の場合ね)。
勿論、5分ぐらいまでのパンチのある坂道でも高弾性なカーボンによる加速が気持ちよいので乗り換えしたらPBは大体更新できるぐらい素晴らしい加速があると思います。
基本的に登りを強化したい方はこの785HUEZ2 RSを選ぶ方が対応の幅が広がると思います。
レベルとして富士ヒルゴールドクラスの方はどうなのかという話ですが、私自身はそのレベルではないですが、ある程度スポーツに対する知見があると思っているのであえて言います。
795と比べてどちらが有利になるかを考えた時にダンシングの使い方がこの二つのバイクで異なる部分があると思っています。
バイクを振りながらタイミングを掴んで最小限の努力で加速するダンシングを考えているのであれば確実に785HUEZ2の方がフロントフォークの剛性バランスと重心バランスが良いので気持ちよく走れると思います。
対して795におけるダンシングというのはゴールスプリントの様なもがきを想定している固め方をしている事と、前後方向には硬い感触がある一方横に振った時のレスポンスは785HUEZ2の方が素直に反応する事もあり、登坂で軽快なダンシングを使う方にとっては785HUEZ2の方が結果的に速く走れるというのが私が乗り比べて感じた印象です。
LOOKのフロントセクションはそもそもかなりしっかりとしている前提で、比べると私の感覚では785HUEZ2の方が全方位にしっかりと粘る印象があるなと思いました。
シッティングでグイグイトルクをかけていくのであればエアロな分795BLADEは最後に速度を上げて行けると思いますし、どんな登り方にせよ最後まで足を残すのであれば785HUEZ2 RSは適切なバランスに仕上がっていると思います。
繰り返しになりますが、LOOKのフロントセクションの剛性はとてもしっかりとしていて登りも下りもあらゆる操作において安定と安心を生むものになります。
その中でも785HUEZ2に関しては、フロントフォークを比較的丸いチューブで作る事でより粘りのある剛性を生み出し、ハードなブレーキでもしっかりと踏ん張り、思い通りの旋回性能を実現し、ダンシング加速についてはフロントがこんなに影響するんだと改めて感じさせてくれる高次元な造りになっています。
リアの剛性バランスはRSグレードになったことでかなり健脚向きの硬く素早い返りとなりました。
足を残せるという表現をノーマルHUEZ2ではよく使っていましたが、RSになりすべての人にとって当てはまるかと言うともしかしたらある程度経験値を積んでいるライダー向きのバランスになっているのではないかと2回目に乗ってみて少し感じました。
というのも、ここ数日ほぼ毎日ジョグをしたり朝練ライドしたりと疲労を少なからず溜めている状態での試乗となり、この状態でパッと乗ると結構剛性高いなと思ったので、ロングライドで疲労困ぱいになった状態で優しいバイクとは言えそうにないなと思った次第です。
まぁ、その状態だとどんなバイクでもきついと思うのでそうならないように走れるようなトレーニングを継続的に行っている方に最適な高い剛性バランスにチューニングされているなと思いました。
785HUEZ2のノーマルグレードをあえて選んで価格差でより良いホイールを選ぶ方が楽に速く走れるバイクは手に入るでしょう。
重量差とプレミアム感でRSを選んでホイールは比較的しなやかなものにしたり、タイヤも30cや32cでバランスをとるというのも手かもしれません。
つまりは、785HUEZ2 RSは普通に速いロードバイクです。
795BLADE RS3と785HUEZ2 RSどちらを買うべきか!
どちらも基本的にはレース志向の方に向いたバイクである事、空力を無視した剛性バランスや操作性、ロードバイクらしい根源的な速さのバランスは785HUEZ2 RSの方が良い思いました。それは私自身の好みと、走力等のレベルによるものです。
純粋に速さを求める方、平地の速さを追い求める方、剛性の高いけど粘りのあるバイクでスプリントを極めたい方、に関しては795BLADE RS3がLOOKが考える最高のロードレーサーに仕上がっているのでLOOKテイストと最高峰の科学が融合したバイクなので間違いはありません。
試乗した私の好みが昔からクライミング系のオールラウンドモデルが好きな事もあり、やや偏った評価になっているのを考えると、795BLADE RS3は相当バランスが良いと思います。
とは言え、リムブレーキ時代に一世を風靡した785HUEZ RSが帰ってきた事がアマチュアレーサーにとっては凄く大きな事だと思うので、速く走りたい方も改めて785HUEZ2 RSもご検討ください。
ステムとハンドルはどちらも同じものをお使いいただけます。
純粋にフレームの差異で好みに合わせたレースバイクをお選びください。
足残りの良い速さを最大限感じたい方はノーマルグレードの785HUEZ2がかなりクオリティ高いのでこちらをフルカスタムすることで完璧なエンデュランスバイクが作れるはずです。
ご予算によっても最適解が変わると思うので是非アサゾー店店頭でご相談ください。
いずれ795BLADE RS3の試乗会も開けるようにしたいと思うので、それまで皆さんお待ちください。
795の試乗車についていたので先日KEOデビューした私も折角なので使わせていただいたのですが、このパワーメーターすごく良いですね。
パワーの値どうこうという話ではなく、KEO BLADEペダルと全くそん色のないダイレクトな踏み心地が得られるパワーメーターだと思いました。
わずかにスタック等プロファイルは異なりますし、重量も違うので厳密には別物にはなるのですが、踏み面の安定感や全体の剛性がLOOKペダルとしてそのまま違和感なく使えるハイクオリティなペダルとなります。
ペダルの性能にこだわりパワーメーターを導入したい方は是非こちらもご検討ください。
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