【府中×社内試乗会】正直、食わず嫌いでした、E-MTB！
by: 佐藤 大雅

 

先日10/18(木)、お店を臨時休業させて頂きまして、

当社主催の社内試乗会へ行ってまいりました！

 

現地では様々な最新バイクを試乗してきたのですが、

今回はその中でも異色？の存在をご紹介したいと思います。

 

 

YAMAHA YPJ-XC

メーカー希望小売価格 ￥350,000(税抜)

既にロードやクロスでE-BIKEをリリースしていたYAMAHA発動機が送り出す、

E-MTBモデルです！

 

欧州ではE-MTBの人気は凄まじく一大ジャンルとなっていますが、

一方で日本での盛り上がりはまだまだといったところ、、

自分も正直、E-MTBなんて重いし、

レース機材でもないから敬遠していた次第です。

 

 

しかし実際に乗ってみて、印象はガラリと変わりました！

これ、楽しい！！

そして当たり前だけど、楽！！！

 

日本国内では電動アシスト力の規制もあって、

E-BIKEのオンロードモデルでは物足りなさを感じる面もありましたが、

そもそもMTBはそんなに飛ばす乗り物でもないので、そこは気になりません。

登りはガシガシとアシスト力で登っていって、

下りは重力に任せて思いのまま下れば良いんですw

 

 

ここで細かい仕様を見ていきましょう。

 

E-BIKEの中央で存在感を放つ大容量バッテリー！

これがショボいといくら性能が高くても、

航続距離の面で実用性が低くなってしまいますが、

このモデルは最長約225km走れます！ ※省電力モード(カタログ値)

ハイパワーモードでも約90kmアシストしてくれますので、

実用性はバッチリでしょう！

 

 

E-BIKEの心臓部、ドライブユニット。

YAMAHAではE-MTB用に完全新設計し、

小型軽量かつ高トルクな専用仕様になっています。

岩場を走ることも多いMTB用に、

地面とのクリアランスが確保されているのが分かります。

 

 

そして特筆すべきは、YPJ-XCにのみ設定された、エクストラパワーモード！！

E-BIKEの電動アシストというと、ペダリングを始めてから、

一定の時間アシスト力が追加されるのが通常ですが、

オフロードでの細かい切り返しや、

路面に応じた瞬時の動きが必要とされるMTBでは、

逆にライダーの妨げになる恐れがありました。

 

それを解決する為に、YAMAHAが用意したこの専用モード。

高トルクでアシストしてくれるのは同様ですが、

ペダリングをやめると瞬時に反応して、

アシストをキレ良くカットしてくれるんです！

そしてまた漕ぎだすと、パワフルかつリニアにアシストが反応！

 

YAMAHAの営業さんの「シュバッ！というキレの良さをぜひ体感してください！」

との言葉通り、オフロードでも非常に扱い易い特性に仕上がっておりました！

これはドライブユニットを自社開発している、

YAMAHAの大きなアドバンテージを感じるポイントでしたね～！

 

 

ディスクブレーキにはSHIMANOのミドルグレードSLXを装備！

前後180mmローターと相まって、どうしても車重が重くなりがちなE-MTBでも、

安定したブレーキングパワーを発揮します。

 

 

MTBの走りの質を決めるサスペンションには、

ROCKSHOXのRECON GOLD 120mmを搭載！

体重や好みに応じたエア圧の調整を可能とし、上質な走行性能を実現しています。

 

同じくタイヤには、MAXXIS の定番トレイルタイヤ ARDENTを装着し、

適度なグリップと転がりの軽さを両立しています。

 

 

YAMAHA YPJ-XC、いかがでしたでしょうか？

実際に乗ってみると、非常にMTBとしての完成度は高く、

乗り手を選ばない、扱い易い乗り味となっていました。

この辺りは単に既製品のドライブユニットをポン載せした訳ではない、

乗り物としてのトータルバランスを考慮した、

YAMAHAのこだわりが感じられる部分でした！

 

日本国内でのE-MTBの盛り上がりはまだまだこれからという面もありますが、

新たな時代の到来を実感させてくれる機会となりました。

モトクロスバイク全般も扱っているYAMAHA発動機なら、

今後フルサスの展開もあるかも？と楽しみですね！！

 

2018-10-23 担当：佐藤 大雅