ロードバイクコーナーには人気車種を大量展示中! 多摩サイクリングロードを走る際には、是非Y's Road 府中多摩川店にお立ち寄りください!
ワイズロード 府中多摩川店 Y'sRoad Fuchutamagawa
2025/07/01 16:27

こんにちは!
マウンテンバイクダウンヒル大好き!
府中多摩川店の池田です。
梅雨は開けてしまったのでしょうか。
雨でライドに行けないのは御免ですが冬に野菜の価格が跳ね上がるのはもっと御免です。
ジレンマですね。
さて、前回(一カ月前)購入したタイヤ、
IRC TANKEN GEKKOTA TLRをインストールして富士見パノラマに何度か行ってきました。
タイヤの特性が見えてきたので改めてご紹介しようと思います。

販売価格 ¥9,350-税込
カラー BLK
サイズ展開
27.5 × 2.3 27.5 × 2.6
29 × 2.3 29 × 2.6
IRCからデビューしたエンデューロタイヤTANKENGEKKOTA。
ラストカラーが数量限定で販売されていましたが、
2024MTBダウンヒル世界マスターズ選手権大会での入賞などを経て、
BLKカラーが常設ラインナップとなりました。
先週開催されたENS白馬岩岳大会でも非常にGEKKOTAユーザー様が多かったとのこと。
ではどんなパフォーマンスのタイヤなのか。

ちょっと信じられないくらい苦手な右コーナー。
右に曲がれな―い!!と叫びながらヘタクソの姿勢をして曲がってます。
しかも前日の雨でツルツル系。
なのに粘る。グリップする!!
濡れてツルツルな硬い土の上を、
抜けそうになる気配すらなくペターっと路面を追従します。
これぞGEKKOTAの本領発揮です。
なぜこんなにも激的なグリップ力を発揮できるのか。

GEKKOTAのウリはまさしくグリップ力。
壁に張り付くヤモリの様に路面に吸い付き高いグリップ力を発揮します。
秘訣はコンパウンド。
「日本の土に合う」タイヤを目指して作られたTANKEN GEKKOTA。
バフバフドライな海外の路面はタイヤのノブを突き刺し、
掻くことによってグリップをさせる必要がありますが、
日本の土は硬く湿った路面が多いことから、
タイヤのノブを変形させつつ衝撃の吸収をし路面を追従する事が有効的。
そのため海外他メーカーのような硬く強靭なコンパウンドではなく、
柔らかくしなやかなコンパウンドを用いています。

TANKEN GEKKOTAは一層構造のコンパウンド。
耐パンク用の層が無いためタイヤがより障害物に対して変形しやすく、
しなやかに路面をとらえます。
ボコボコの路面でも弾かれ辛くなるというわけです。
しかし柔らかいだけではジャンプやプッシュでヨレたり、
耐パンク性に難があるため、サイド部分にフィラー補強を施すことにより、
剛性の確保と耐パンク性を叶えています。
フィラー補強とは、
ゴムに補強材を添加して硬度や耐摩耗性を高めることで、
重量は増しますが引張強度も上がりヨレずらく、
硬度が上がるためサイドカットやリム打ちによるパンクを防ぐことが出来ます。

この日のタイヤセッティングはフロント1.5リア1.55bar。
普段富士見パノラマではフロント1.6リア1.75barでセッティングしていたのですが、
明らかに路面からのインパクトが減り、
根っこが張り出してくるセクションでもグリップしてくれました。

タイヤの空気圧セッティングは非常に難しいです。
富士見パノラマ
などの高速セクションが多いフィールドでは空気圧は高めが良いですが、

トレイルライド
などのテクニカル且つ、人の手が入っていない路面を相手取るにはタイヤの空気圧は落としたくなります。

作りたてホヤホヤオフキャンバーや、根っこあり、泥グチャグチャセクションを走り、

常設コースに放り出される。

ENSなどのレースではちょうど中間の立ち位置。
同じフィールドでも乗り方に応じてまたセッティングは変わります。
難しくも楽しいですね。

富士見パノラマでのライドを何度かしてみて感じ取れた
GEKKOTAをオススメしたいライダーの特徴は、
・フローなコーナーリングが怖い方。
・ウェットコンディションでもっとタイヤのグリップ感が欲しい方
・路面からのインパクトを抑えたい方
・岩や根っこセクションでのライドも楽しみたい方
低反発、低硬度のコンパウンドを用いたノブ、タイヤそのものがしなやかに動く一層構造で、
滑りやすいフローなコーナー、根っこや岩の上でも粘る。グリップする。
ガレたセクションも低反発コンパウンドによって路面からのインパクトを大幅に軽減し、
フィラー補強で耐パンク性も確保。
という感じでしょうか。
ドライコンディションでガンガンせめてカッティーズで曲がって、
めんどくさいセクションは飛びまくり、
瞬間荷重を多用するインスタグラムに出てくる凄いライダー的な方には更に向いたタイヤがあると思いますが、
多くの日本のライダーにおススメできるタイヤでした。

シーズン中に交換時期を迎える気もしているので、
予備でもう一個フロント用を買おうと思います。
ご興味お有りの方は是非池田まで。
ではまた。