世代を重ね洗練された軽量エアロロード、FOCUS IZALCO MAX 9
by: 間野友輔

ドイツを代表するサイクルブランド『FOCUS（フォーカス）』の代表的モデル、『IZALCO MAX（イザルコ・マックス）』をご紹介します。

『FOCUS（フォーカス）』は、シクロクロスで3度の世界チャンピオンに輝いだマイク・クルーゲが1992年に起こしたドイツブランドです。ロードバイクでも過去にはミルラム、カチューシャ、AG2Rといったトッププロチームにも供給し、レース現場のフィードバックを受け成長し、また一流選手の活躍をサポートしてきました。

FOCUS 2024 IZALCO MAX 9
ULTEGRA Di2 / RACING 400 DB

※カタログ画像とはパーツ構成が異なります。

カラー：HERITAGE BLUE/STONE BLUE
店頭在庫サイズ：XS(50)（推奨身長165cm前後）
メーカー希望小売価格￥836,000（税込）
→府中多摩川店特別価格ASK！
※特価は店頭在庫に限ります。お取り寄せの場合はメーカー希望小売価格での販売です。

先日プロロード選手を引退したロマン・バルデ。ローラン・フィニョン以来のフランス人によるツール・ド・フランスの総合優勝が期待された時期、バルデの登坂力を支えたのが、フォーカスのオールラウンダー『IZALCO MAX』でした。

2016年のツール総合2位、山岳の第19ステージを制した際に乗っていたIZALCO MAXは、2014年にデビューしたカーボンの丸パイプを組み合わせた『従来型』のバイクでしたが、運動性も癖がなく軽量で汎用性の高いバイクでした。

その後2019年にIZALCO MAXは現在のものに近いエアロ形状に大胆なモデルチェンジを敢行。大きく変わったにもかかわらず、その乗り味は変わらずオールラウンドなエアロロードとして高い評価を得ます。

そして昨年、5年ぶりにフルモデルチェンジを行いました。

前作では各パイプに角度を変えた面がたくさんつくられていて、『作りこまれている』印象ですが、今作はかなりシンプルな形状のパイプに変更されています。

初期のエアロロードは各社本当に様々な工夫を施していました。なんかそういうの取っ払って、シンプルイズベストになったという感じです。

細かい部分では、ホイール固定方式にスルーアクスルの亜種『R.A.Tシステム(Rapid Axle Technology)』が採用されていて、ホイール着脱のスピードアップが謳われていましたが、今作ではノーマルなスルーアクスルに変更。仕組みの複雑さと重量増がオミットされました。

また、先代モデルはディスクローターが160mmしか使えなかったのに対し、今作はリア140mmが使用できるそうです。

店頭在庫車のコンポーネントはシマノULTEGRA Di2、ホイールはFULCRUM RACING400です。

FOCUSは日本の輸入代理店グローブライドの方針で、フレームを輸入し、日本の工場にてパーツアッセンブルをする『Japan Assembly』を行っています。これによりコンポーネントやホイールの設定が複数あり、また注文時にハンドル・ステムのサイズやバーテープの色などを選択肢から選べる仕組みも持っています。